東電、柏崎刈羽原発7号機の完工延期 21年4月に
東京電力ホールディングスは25日、再稼働を目指す柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)7号機の工事完了時期が2020年12月から21年4月に遅れることを明らかにした。安全対策工事に時間がかかっているため。工事が完了しても、再稼働には地元同意が必要となる。
同日、原子力規制委員会に安全対策工事に関する計画の補正書を提出した。東電が18年に7号機の工事完了時期を示して以来、延期は初めて。同じく再稼働を目指す6号機の工事完了時期は明示していない。
柏崎刈羽原発6、7号機が稼働した場合、1基あたり年約1100億円の収益改善効果があるとされる。東電の経営再建には同原発の再稼働が不可欠だが、地元の新潟県は再稼働に向け、福島第1原発の事故原因などに関する「3つの検証」が必要との慎重な立場を示している。