3.11、母の虐待… 「生きる力」描く映画 コロナにめげず資金募る

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ドキュメンタリー映画「ぼくのこわれないコンパス」のシンポジウムに出席した(左から)ナレーションのサヘル・ローズさん、主人公のトモヤさん、マット・ミラー監督=東京都渋谷区で
ドキュメンタリー映画「ぼくのこわれないコンパス」のシンポジウムに出席した(左から)ナレーションのサヘル・ローズさん、主人公のトモヤさん、マット・ミラー監督=東京都渋谷区で

 東日本大震災の津波で家を流された後、母親に虐待され、都内の児童養護施設に保護された男性の体験を記録したドキュメンタリー映画「ぼくのこわれないコンパス」の製作が大詰めを迎えている。新型コロナウイルスの感染拡大で作業が止まっていたが、年内の完成を目指し、クラウドファンディングで資金を募っている。【奥村隆】

 映画の主人公トモヤさん(21)は2011年3月11日、祖父母と3人で暮らしていた福島県の浜辺近くで津波に遭う。2歳の頃から育ててくれた漁師の祖父母は行方不明に。3週間後、母親に引き取られて都内に住み始めるが、翌年6月、母親とその家族はメモと1000円を置いて、12歳の彼を残していなくなる。

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