陸上ハンマーが当たり生徒1人意識不明 顧問不在「安全管理に不備」 県立盛岡農
毎日新聞
2020/9/18 09:15(最終更新 9/18 09:15)
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岩手県滝沢市の盛岡農業高校で部活動中、ハンマー投げのハンマーが生徒2人に当たった事故で、当時は陸上部の顧問3人が不在だったことが17日、学校への取材で分かった。同校は「安全管理に不備があった」と認め、詳しい原因の調査や対策の徹底に当たるとしている。【山田豊】
事故は16日午後4時半ごろに起きた。陸上部の男子生徒(17)が、高さ6~7メートルの金網に囲まれた練習場から投げたハンマー(重さ6キロ)が、約20~30メートル離れた隣のテニスコートで練習するソフトテニス部の男子生徒2人に当たった。ハンマー投げの練習場とテニスコートの間は、高さ約2メートルの金網で隔てられていたが、ハンマーはそれを越えて生徒に当たった。2人は病院に搬送されたが、鉄球部分が頭に当たった生徒(16)は出血して意識不明の状態といい、集中治療室で治療を受けている。ハンマーの持ち手部分が首などに当たった別の男子生徒(17)は17日から登校しているという。
同校では原則、顧問不在時は投てき競技をしないという決まりがあったが、事故のあった16日は月に一度の職員会議の日で、顧問不在で練習していた。職員会議の日は以前も、顧問が付き添わないことがあったという。
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