習近平氏「日本は侵略の歴史反省を」 抗日戦勝記念式典で献花

中国の習近平国家主席=北京(新華社=共同)
中国の習近平国家主席=北京(新華社=共同)

 【北京=西見由章】中国の習近平国家主席は「抗日戦争勝利記念日」の3日、北京で行われた「戦勝75周年」の式典に出席し、抗日戦争の「烈士」に献花した。その後、人民大会堂で開かれた座談会で「偉大な抗戦精神は、あらゆる困難の克服に向けて中国人民をいつまでも激励し続ける」との重要講話を発表。日本に「軍国主義の侵略の歴史に正しく向き合い深く反省」するよう求めた。

 習氏は日本による「虐殺の犯罪行為や略奪、破壊」が中国人民などに悲惨な災難をもたらしたと指弾。「日中の長期的な平和友好関係の維持は両国人民の利益に合致する」とも述べた。

 習氏が同記念日の式典に参加するのは北京で軍事パレードを実施した2015年以来となる。式典は北京市郊外の盧溝橋に近い中国人民抗日戦争記念館で開催。共産党最高指導部の7人全員と王岐山国家副主席らが出席した。

 習氏とロシアのプーチン大統領は3日、同記念日に当たり祝電を交わした。

会員限定記事会員サービス詳細