露、ベラルーシ首脳会談へ 続く大規模デモ 「選挙は正当」と支援用意

30日、ベラルーシの首都ミンスクでデモ隊の行進を阻止する治安部隊(タス=共同)
30日、ベラルーシの首都ミンスクでデモ隊の行進を阻止する治安部隊(タス=共同)

 【モスクワ=小野田雄一】ロシア大統領府は30日、プーチン露大統領とベラルーシのルカシェンコ大統領が電話会談し、モスクワで首脳会談を行うことで合意したと発表した。数週間以内に実施するという。ベラルーシでは大統領選での不正に抗議する大規模デモが続いており、プーチン氏はルカシェンコ体制を支援する姿勢を強めている。

 ベラルーシの首都ミンスクでは29日、約1万人の女性によるデモが行われた。デモのシンボルカラーとなっている白い服を着た女性らが、1990年代前半に使われていたベラルーシ国旗や花を手に行進。大統領選のやり直しや、治安当局に拘束されたデモ参加者の釈放を求めた。

 プーチン氏は同日放映された露国営テレビのインタビューで「ロシアは大統領選の合法性を承認する」とし、選挙結果を認めていない欧州連合(EU)などと明確に一線を画した。27日放映のインタビューの前半部分では、デモが市庁舎占拠や略奪などに発展した場合、「ルカシェンコ氏の要請に従い、ロシアの治安部隊を送る」とも述べた。

 ミンスクでは、治安当局が厳戒する中、30日も抗議デモが行われた。

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