レシート買取のWED、丸井Gと精算システム開発
レシート買い取りアプリ「ONE」を手がけるWED(ウェッド、東京・千代田)は27日、丸井グループとテナント向け精算システムを共同開発したと発表した。マルイに入るテナントが、スマートフォンアプリでレシートを撮影するだけで売り上げを丸井グループに報告できるようになる。閉店後の業務効率化につなげる。
27日に導入を始め、順次全店に広げる。テナントは営業日の閉店後、その日の売り上げをまとめたレシートを出力する。WEDの光学式文字読み取り装置(OCR)技術を使ったスマホアプリでレシートを撮影し、売り上げデータと照合する。
テナントごとにレシートの形式が異なるため、文字を解析してデータを正しく集められるようにシステムを工夫した。開発したシステムは両社で特許を出願した。
現在はレシートを出力した後、専用端末で売り上げなどを入力するほか、レシートを丸井グループの出納センターに送っている。出納センターでは、報告書と売り上げデータを人が目視で照合する作業が1日約2千件あるという。レシートの送付作業などを全てシステムで置き換えた場合、出納センターで年間2万時間、テナントあたり年間最大で180時間を削減できるとしている。
両社は今回開発した精算システムを、丸井グループ以外の商業施設などにも提供していく。WEDは2016年の設立で、18年からレシート画像の買い取りサービスを展開する。