東京都足立区、AIによる犯罪予測アプリで実験
東京都足立区は17日、地域のパトロールに人工知能(AI)による犯罪予測アプリを活用する実証実験を始める。パトロール車の乗務員の携帯電話にアプリをインストールして使用する。過去に区内で犯罪が発生した場所や日付を分析し、効果的なパトロールのコースを選定する。
同アプリは国立研究開発法人、情報通信研究機構が開発、実証実験を進めており、足立区も参加する。区では業者委託で昼間は車2台、夜間は4台体制で毎日パトロールをしている。通りたい地点と距離を設定すると、コースが表示される。11月30日まで実施する。
区内の刑法犯認知件数は減少傾向が続き、2019年は4764件と戦後最少となった。区の担当者は「アプリを使って効率的に犯罪発生を防ぐことで地域の安全につなげたい」と話した。