アマゾン、昨年の日本投資額6000億円超 前年から倍増

米アマゾンのロゴマーク(AP)
米アマゾンのロゴマーク(AP)

 アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長は12日に開催したオンライン講演会で、昨年の日本での投資額が6000億円以上と前年の約2倍に拡大したことを明かした。「投資額からも日本の重要性が年々高まっていることを理解いただけると思う」と述べ、引き続き日本への積極的な投資を継続する意向を示した。

 国内IT企業ではヤフーを傘下に持つZホールディングス(HD)とLINEが来年3月にも経営統合するが、統合後の戦略投資は年1000億円規模の見込み。米アマゾン・コムは日本事業の投資額だけでも大幅に上回っており、日米IT企業の規模の違いは歴然としている。

 アマゾンでは2010~19年までの10年間の日本への投資額が2兆7000億円に上った。チャン氏は「とくに中小規模の事業者のビジネスを支援するために投資してきた」と語った。

 アマゾンジャパンはインターネット通販を中心にクラウドサービス「AWS」、コンテンツ配信など幅広いサービスを展開。コロナ禍においては、小売店などの対面販売からオンライン販売へのシフトに対する支援などに注力しており、「海外出品のサポート体制も整備している」という。

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