2021年3月期第1四半期決算説明会

春日博文氏:2021年3月期第1四半期の決算説明を始めさせていただきます。ポート株式会社代表取締役の春日博文でございます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。

本日のアジェンダですが、まず2021年3月期第1四半期決算概要についてお話をさせていただき、その後、当社の収益構造や今後の業績についてお話しします。最後に、業績予想および中期経営計画の概要についてお伝えします。Appendixは会社概要となりますので、説明は省略します。

エグゼクティブサマリー 2021年3月期 第1四半期 決算発表

エグゼクティブサマリーに移ります。1点目ですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、前年同四半期比で減収減益となりました。売上高は7億6,000万円で、前年同四半期比マイナス14パーセントとなり、EBITDAは400万円で、前年同四半期比でマイナス97パーセントとなりました。

2点目です。採用活動の遅延やカードローン需要の減少により、キャリア領域、カードローン領域ともにマイナスの影響を受けましたが、第1四半期が下限であると認識しています。第2四半期以降は売上回復の兆しが見えており、第3四半期には通常収益に戻ると見込んでいます。

3点目ですが、9月18日に業績予想および中期経営計画の発表を予定しており、これまで培ってきた当社のデータマーケティングを駆使した成長戦略を発表する予定です。

業績ハイライト 2021年3月期 第1四半期

2021年3月期第1四半期の決算概要について詳細をお伝えします。業績ハイライトになりますが、2021年3月期第1四半期の決算は、売上高が7億6,000万円で前年同四半期比マイナス14パーセントとなりました。しかし、採用活動の遅延等の影響を受けても売上減少は14パーセントに留まっており、EBITDAは黒字を維持しています。また、営業利益以下の各段階利益は、新型コロナウイルス対策の費用等を計上しています。

領域別売上高

領域別の売上高についてご説明します。以前の決算発表時にご説明したとおり、ファイナンス領域はカードローン領域としてご説明します。各領域、新型コロナウイルスによる経済活動の影響を受けているものの、第1四半期が下限と想定しています。

キャリア領域については、前年同四半期比マイナス14パーセント、カードローン領域についてはマイナス19パーセントとなりました。キャリア領域では採用活動の遅延や各種就職イベントの中止の影響により、送客数の減少や会員と顧客のマッチングの後ろ倒しが生じたことから売上が減少しています。

カードローン領域では、消費の減退や旅行等による支出が抑制されたことによりマイナスとなっています。その他領域については新規事業となりますが、順調に推移しています。

キャリア領域 収益拡大における重要なポイント

それぞれについて、詳細をご説明します。まずキャリア領域の収益拡大における重要なポイントのKPIについてになります。キャリア領域は、「会員一人あたり売上高×会員数」が売上高の構成になります。

会員一人あたりの売上高を上げていくためには、「会員一人あたりのアクション数×単価」のそれぞれがキャリア領域の収益拡大における重要なポイントとなります。

キャリア領域 KPI推移

第1四半期のKPIの推移についてご説明します。キャリア領域の会員数に関しては順調に推移しており、前年同期比でプラス3パーセントとなりました。継続したマーケティングの効果改善などにより、累計会員数は順調に推移しています。

また、7月にM&Aを実施した「就活会議」の会員数に関しては現在精査中となっていますので含んでいません。「就活会議」を含めると、昨対比ベースで大幅に会員数が伸びると認識しています。「就活会議」を合わせた会員数は、第2四半期決算から開示していく予定となっています。

会員一人あたり売上高については、採用活動の遅延等の影響により、会員一人あたりのアクション数が低下したことから売上高が減少しています。また、母数となる会員数が増加しているところも影響しています。

キャリア領域 KPI推移(新規獲得会員数)

先ほどのページでは累計の会員数についてご説明しましたが、こちらのスライドでは第1四半期における新規獲得会員数についてのご説明となります。第1四半期の新規獲得会員数の推移は193パーセントとなっており、非常に力強く成長している状況です。

カードローン領域 収益拡大における重点ポイント

カードローン領域のKPIについて、収益拡大における重点ポイントをご説明します。こちらは「送客数×単価」が売上高を構成しています。また、この送客数を上げていくためにはアクセス数を増やすことと、「CVR」と呼んでいるアクセスからの申し込み率、つまりコンバージョン率をいかに高めていくかがカードローン領域の収益拡大における重点ポイントとなっています。

カードローン領域 領域別KPI推移

このカードローン領域における領域別KPIの推移ですが、カードローン領域のKPIについては、送客数が前年同四半期ベースで7パーセント減少、単価も12パーセント減少となっています。

売上高広告宣伝費率

売上高広告宣伝費率についてご説明します。我々はこれまでも、事業方針上、売上高に関連する広告宣伝費率については30パーセント程度を水準としてコントロールしていますが、この第1四半期についても、売上高に対する広告宣伝費率は32.9パーセントで、コントロールできています。

貸借対照表

貸借対照表になりますが、自己資本比率は53.8パーセントで引き続き高い水準を維持しています。また、買収額を一部計上したことによりのれんが増加しています。

収益構造と今後の業績について サマリー

収益構造と今後の業績についてご説明します。まず、サマリーになりますが、我々の収益構造は粗利率が非常に高いビジネスモデルとなっており、大幅な売上減少時の弾力性は弱いものの、損益分岐を超えて回復に入ると収穫逓増に利益成長が期待できます。新型コロナウイルスの影響を最も受けた第1四半期においても、EBITDAで損益分岐を超えています。

売上回復についてですが、会員数、顧客数、オペレーションなどの内部のKPIは順調に拡大しているため、経済活性に伴う流動性の向上により売上高の回復が見込まれ、昨対水準への当期中の回復を見込んでいます。こちらについては、次のページで具体的にお伝えします。

M&A効果についてですが、「就活会議」と「外壁塗装の窓口」の買収により、当期売上高に対して7億円以上の効果があるものと推察されます。なお、両案件ともに収益フェーズですので投資赤字に関しては見込んでいません。

感染症対策については、各種対策を講じています。長期化するコロナ環境下における事業、組織の準備に関しては順調に進捗しています。

収益構造について

収益の構造について、あらためてご説明します。当社のビジネスモデルは粗利率の高いビジネスモデルとなっており、過去を見ても70パーセントから80パーセントと非常に高く推移しています。そのため業績成長時においては、高い利益率を残すことが可能となっています。

一方で、変動費である原価の割合が20パーセントから30パーセントと低く、売上高の減少に伴う費用面、とくに原価での弾力性が弱く、売上高が大幅に減少した際には営業利益に影響を与えやすくなっています。

そのため、売上減少時における弾力性を考慮して常にシミュレーションを実施しており、予測不可能な事態にも対応できるよう、投資と限界費用のバランスを強く意識して経営を実施してきました。

収益構造について(実績)

第1四半期の実績ですが、売上高が減少した分、営業利益が影響を受けたかたちとなりました。しかし生産性を高めることで、販売費及び一般管理費を抑えることができたため、EBITDAは黒字を確保しました。また、先ほどお伝えしたとおりではありますが、先日発表した2件の大型M&Aの実行を含め、中長期的な成長に対する投資は制限していません。

今後の収益について

今後の収益ですが、今回は販管費を抑制できたことで新型コロナウイルスの影響を最も受けた第1四半期においても、EBITDAで損益分岐点を超えることができました。第2四半期以降の売上高の回復によって高い粗利率が後押しして、収穫逓増型のモデルをベースに営業利益及びEBITDAが増加していくことが見込まれます。

キャリア領域 業績回復および成長に対するポイント

ここからは各領域について詳しく解説します。まずキャリア領域ですが、売上を上げるための因子は会員数、顧客数、オペレーション、そして流動性の4つにあると考えています。

第1四半期の会員数については8ページで説明させていただきましたが、累計で3パーセントの増加でした。また、6月23日に開示したキャリア領域のKPIのとおり、新規獲得会員数については前年同期比193パーセントと大きく成長しています。

新規顧客契約数も前年同期比243パーセントと成長しています。またオペレーションについてですが、会員と顧客をマッチングする自社のオペレーションのレベルも向上しています。一方、採用市場における就職活動生の動きや企業の採用活動の動きである流動性についてですが、採用活動の遅延や市場全体の動きが鈍化していました。

会員数や顧客数などのKPIは上昇したのですが、売上についてはまだ第1四半期に影響しなかったと認識しています。この4つの因子の関係性を、ビジネスモデルを通して詳しくご説明します。

キャリア領域 ビジネスモデル(4つの因子の関係性)

当社のビジネスモデルは、「①」の会員と「②」の顧客とが、イベントの参加や内定承諾などのさまざまなアクションによって生まれるマッチングによって売上が発生するモデルとなっています。そのため、流動性が低いとマッチングが生まれなくなり売上につながりません。

ただし、第1四半期で会員と顧客が増加しているため、市場全体の動きが回復してマッチングが増加すれば、前年よりも収益が大きく伸長する可能性があると考えています。

キャリア領域 回復タイミング

キャリア領域の回復タイミングについてご説明します。キャリア領域の主力サービスである人材会社向けの送客サービスの売上高は、4月から6月に関しては各社の就職関連イベントの自粛によって大きく減少しました。一方、7月に関してはオンライン化の促進に伴い送客数が非常に大きく増加して、前年同水準に回復してきています。

また、採用市場においてオンライン化が進んでいること自体は、当社のビジネスモデルと非常に親和性が高いところですので、中長期的に見ても非常にプラスの要素になると思っています。そして、第2四半期以降に関しては前年同水準まで回復してくると考えています。

直近のM&Aによる当期業績影響見込み

直近のM&Aによる当期の業績影響の見込みについてもご説明します。直近2件のM&Aですが、「就活会議」については今期の連結決算において売上高1億5,000万円以上を見込んでいます。会員の共有によって当社のグループ会員数が大きく増加することが見込まれます。

一方、マーケティングチームや開発チームなど、さまざまなプロダクトを開発していくチームを、兼任等でリソースを共有してメディアを運営していくことから、大幅なコスト増に関しては想定していません。

「外壁塗装の窓口」については5億5,000万円以上の売上高を見込んでいます。先日のM&Aの開示の際に詳細をご説明していますが、シナジーに関しては、当社マーケティングノウハウの注入によってマッチング数を増加していくことで、売上高をさらに伸ばしていきます。また費用面においては、販管費の見直し等によってコストの適正化を図っていく予定です。

※就活会議:https://syukatsu-kaigi.jp/
※外壁塗装の窓口:https://gaiheki.support/

今期の業績予想について

今期の業績予想について大枠をご説明します。業績予想の具体的な数値については、9月18日の業績予想発表の際に開示しますが、現状想定しているイメージについてお伝えします。

今後の業績においては、経済と消費の回復とともに、今期中に業績も回復すると見込んでいます。第2四半期においては営業利益の黒字化、そして第3四半期においては前年同水準の売上高、営業利益を想定しています。さらに「就活会議」「外壁塗装の窓口」の売上を積み上げると第2四半期から前年水準を上回っていくと想定しています。

積極的な投資の継続

また積極的な投資の継続というところで、このような社会、経済情勢ではありますが、第1四半期においては積極的な投資活動を継続しています。

まず、新卒の採用です。今期については約50名の新卒を受け入れています。春より研修を続けており、順調に成長しております。そのため、年内にも戦力化を見込んでいます。

加えてM&Aの実施ですが、「就活会議」と「外壁塗装の窓口」の買収を実施しました。買収にあたってのキャッシュアウトはあるものの、「就活会議」では会員数が増加するなど、当期中に、間接的にも直接的にも利益貢献が見込まれると認識しています。

新型コロナウイルスへの対応

新型コロナウイルスへの対応についてご説明します。新型コロナウイルスの影響を受け、キャリア領域ではオンライン就活に対応したサービスを提供開始しました。会社の説明会から内定までを完全オンライン化で推進する就活支援プロジェクト「リクサポ-Online」を立ち上げたり、オンラインでの就活イベントを開催したり、オンラインイベントへの送客など、新たな就活の方法に対応したサービス開始が実行できています。

また従業員向けには、リモートワークの導入、メンタルサポートのプログラムを導入することによって、組織に対する対策も十分に行なってきています。

成長戦略の発表について

最後に、業績予想および中期経営計画の発表に関する告知となります。今回は業績予想だけでなく、経営戦略を新たにアップデートしますので、そちらについてご説明させていただく予定です。

今回の経営戦略においては、これまでの成長率を大幅に上回る成長戦略を提示します。これまで当社は上場以来、業績予想についてはおおよそクリアしてきている会社ですので、今回の経営戦略においても全社一丸となって達成していきたいと思っています。

中期経営計画概要

中期経営計画は、経営戦略に応じた3ヶ年の計画となります。発表日については9月18日の金曜日です。内容については、2021年3月期の業績予想と、あわせて成長戦略及び中期経営計画となります。配信方法はホームページでの公開となり、動画の掲載も予定しています。

決算説明に関しては以上となります。ご清聴、誠にありがとうございました。