首相が岸田氏と会食 衆院解散やコロナ対応で意見交換

岸田文雄政調会長=30日午後、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)
岸田文雄政調会長=30日午後、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)

 安倍晋三首相は30日夜、東京都内のホテルで自民党の岸田文雄政調会長と会食した。2人が会食するのは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言発令前の3月18日以来で、約4カ月ぶりとなる。

 会食では、首相の党総裁任期が来年9月に迫ることを見越し、首相が「ポスト安倍」候補の1人と位置付ける岸田氏と総裁選に向けて意見を交わし、衆院解散・総選挙や新型コロナ対応についても話題が及んだ。

 今回の会食は岸田氏側が誘う形で実現した。秋にも想定される党役員人事では二階俊博幹事長の続投か、岸田氏が総裁への足掛かりとして幹事長に就任するかが焦点となっており、人事をにらみ、互いの腹を探り合ったとみられる。

 また、岸田氏は首相との会食後、二階氏の国対委員長時代の国対幹部が集う会合にも出席した。

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