神戸・校門圧死事件30年 「私があなただったかも」 同い年の看護師が絵本原画展

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県立神戸高塚高の校門圧死事件を題材にした絵本の原画展。黒板を模したボードに飾られている=神戸市兵庫区で2020年7月8日午前11時18分、反橋希美撮影
県立神戸高塚高の校門圧死事件を題材にした絵本の原画展。黒板を模したボードに飾られている=神戸市兵庫区で2020年7月8日午前11時18分、反橋希美撮影

 兵庫県立神戸高塚高校(神戸市西区)で起きた校門圧死事件から30年となり、事件を題材とした絵本の原画展が同市兵庫区神田町の「いちばぎゃらりぃ侑香」で開かれている。制作したのは、犠牲になった女子生徒と同じ年に生まれた看護師の大竹奈緒子さん(45)=同市。3人の母となった大竹さんは、女子生徒に「私があなただったかもしれない」と思いをはせている。【反橋希美】

 大竹さんは和歌山県出身。1990年7月6日朝に起きた事件は、テレビのニュースで見たが「身近なことと思えなかった」。3人目の子どもを出産後、事件を機に発足した市民グループの活動に関わり、教育のあり方を考えるように。メンバーの高齢化でグループが通信の発行を終えることとなり、「思いを本として残したい」と絵本を自費出版することにした。

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