宮城知事、女川原発再稼働判断「あくまで安全性」
国による低効率な石炭火力発電の削減方針を受け、宮城県の村井嘉浩知事は6日の定例記者会見で、東北電力女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)2号機の再稼働への同意について「あくまで安全性で判断する」と話した。
村井知事は「エネルギー政策は国の専権事項」とした一方、「私としては原発が安全かそうでないかで(再稼働への同意を)判断する」と述べた。国による石炭火力の削減方針が、女川2号機の再稼働を巡る自身の同意判断に影響しないことを明言した。
国は2030年度までに低効率な石炭火力約100基を削減する方針で、エネルギー政策における原発の役割は高まることが見込まれる。東北電は22年度以降に女川2号機の再稼働を目指しており、村井知事による再稼働への同意判断が焦点となっている。