カッコよさは「酒なんか飲まない」…健康志向で増加、飲めるのに「下戸」

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 酒が飲める体質でも、あえて飲まないタイプの「下戸」が増えている。背景には、健康志向の高まりや、若い世代の飲酒に対する価値観の変化があるようだ。(斉藤保)

「ニュータイプ下戸」…推計ではすでに25%

福岡市で行われたノンアルコール飲み会の模様。「ゲコノミスト」に投稿され、会員たちにノンアルコールライフの楽しさを発信した
福岡市で行われたノンアルコール飲み会の模様。「ゲコノミスト」に投稿され、会員たちにノンアルコールライフの楽しさを発信した

 「ノンアルコールワインでオンライン飲み会をしました」「ノンアルコールジンを作れるキットを購入。自宅で楽しんでいます」――。下戸たちが集うフェイスブック上のグループ「ゲコノミスト」には、会員たちが思い思いに楽しむ様子が投稿されている。

 福岡市内の飲食店で昨年11月に行われた「ノンアルコール飲み会」には、会員ら7人が参加。「ノンアルコール飲料は酒よりも割安」「酒を飲まないと料理を最後までおいしく食べられる」などと語り合った。この日は青汁が一番人気で、「店の在庫を飲み尽くしてしまった」という。

 グループは昨年6月、資産運用会社社長を務める藤野英人さん(53)が設立し、幅広い世代の男女3800人近くが参加している。体質的にアルコールが飲めない人だけではなく、酒に強くても「酔っている時間がもったいない」「健康を保ちたい」などの理由で飲まない人も少なくない。

 会員には、酒は飲まなくても、飲み会の雰囲気は好きだという人も多い。設立当初は飲酒を強要されたアルコールハラスメントの投稿が多かったが、最近は自らのノンアルコールライフを披露する前向きな投稿が目立つ。

 藤野さんは「会員同士の交流を通して、酔うことだけが飲み会の価値ではないと再認識できた」と話す。

 神戸市の魅力を発信する「078KOBE実行委員会」は5月、約50人がオンラインで交流する日本下戸サミットを開催。下戸200人を対象にしたインターネット調査の結果を発表し、酒が飲める体質なのにあえて飲まない「ニュータイプ下戸」が下戸全体の25%を占めるという推計を示した。飲まない理由は、二日酔いや食べ過ぎなどを避けるためが35%、状況によっては飲まないが17%、お金がかかるなどメリットがないが17%だった。

 サミットで司会を務めたNPO理事の池嶋亮さん(31)はニュータイプ下戸について、「禁煙や筋トレなど自分を制御できることがかっこいいという意識があるのでは」と、分析している。

なぜ、あえて酒を飲まないのか…専門家が指摘

 厚生労働省の2018年「国民健康・栄養調査」によると、週3回以上、飲酒日1日あたり1合以上飲む「飲酒習慣」がある男性は33%で、20年前に比べて全世代で減少した。20代は飲酒習慣がない人が大半で、「(飲めるのに)ほとんど飲まない」の27%が、「(体質的に)飲めない」の24%を上回った。一方、飲酒習慣のある女性は8%で、20年前の9%から微減した。

 「ゲコノミクス」と呼ばれるノンアルコール関連経済も拡大している。

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