マスク転売疑いで書類送検 全国初、三重県警

 三重県警は22日、インターネットで購入した衛生マスクを転売したとして、国民生活安定緊急措置法違反の疑いで、津市の衣料品販売会社と同社の男性社長(55)を書類送検した。警察庁によると、マスク転売による同法違反容疑での摘発は全国初。

 書類送検容疑は、4月16日午後4時45分ごろ、インターネットで購入した使い捨て不織布マスク千枚(1枚当たり約80円)を、経営する衣料品販売店で5枚セット770円(同154円)で客に転売したとしている。県警によると、「利益を上げたかった」と容疑を認めているという。

 マスクは4月12日に約8万円で購入し、5枚セットと10枚セット1320円(同132円)の2種類で販売。数日で完売したといい、5万円以上の利益を得たとみられる。

 政府は3月、新型コロナウイルス感染拡大で品薄となったマスクの転売を禁止するため同法の政令を改正し、同月15日から施行した。違反した場合は1年以下の懲役か100万円以下の罰金、またはその両方が科される。

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