森法相が進退伺、首相は慰留

森法相が進退伺、首相は慰留
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 森雅子法相は22日午前の会見で、東京高検の黒川弘務検事長(63)が新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言中に、東京都内で産経新聞記者らと賭けマージャンをしていたと報じられた問題について、責任を取る形で安倍晋三首相に進退伺を提出したと明らかにした。首相は「検察の損なわれた信頼を回復するために、引き続き職務に当たってもらいたい」と慰留したという。

 森法相は提出した理由を「(黒川氏の)定年延長の閣議請議を行ったのは私で、今般の行動に責任を感じいる」と説明。一方で、「法務行政を停滞させることなく進め、検察の立て直しをしなければならないという思いに至った」と辞任しない意向を示した。

 森法相は今回の問題について「はなはだ不適切であり、強い遺憾の意を覚える」と述べ、「国民の皆さまに憤り、不安を与え、検察や行政に対する信頼を損ねた」と陳謝した。

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