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キリンビールが、5月のノンアルコール飲料の出荷計画を前年同月比で1割程度増やしたことがわかった。緊急事態宣言の発令に伴い、酒類を提供する飲食店に休業要請が出ており、代わりにノンアルコールビールを提供したいという飲食店が増えているためだ。
キリンによると、緊急事態宣言が4都府県で始まった4月25日以降の約1週間で、飲食店向けを中心に、ノンアルコールビール「零ICHI(ゼロイチ)」の出荷が急増した。酒類の提供を中止し、時短営業している飲食店からの注文が増えている。
4都府県の周辺地域でも、自治体が飲食店に対して酒類の提供を中止するよう求めており、今後も需要が増える可能性がある。
アサヒビールも「ドライゼロ」の出荷が増えているという。家庭用でも、「家飲み」用にノンアルコールビールの販売が好調で、一部コンビニなどでは品薄の状態となっている。
キリンの担当者は、「休業要請は急だっただけに、何とか営業したいという飲食店は多い。『ノンアル』の魅力を伝える好機でもあり、期待に応えたい」と話している。