総裁選ドキュメント

石破陣営の「あつ森」活用は中止? 政治主張は規約違反の恐れ

総裁選に向けた政策発表会見に臨む自民党の石破茂元幹事長=4日午後、東京都千代田区(松井英幸撮影)
総裁選に向けた政策発表会見に臨む自民党の石破茂元幹事長=4日午後、東京都千代田区(松井英幸撮影)

 自民党総裁選に出馬する石破茂元幹事長の陣営が任天堂の人気ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」(あつ森)を選挙運動に活用すると発表したことをめぐり、同社の利用規約に違反する恐れがあることが6日午後、分かった。石破氏陣営は「確認のため、いったん(計画を)停止する」とコメントした。

 あつ森は家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」のソフトで、他のプレーヤーと交流しながら無人島を開拓していくゲーム。石破氏陣営は6日午前、8日の総裁選告示に合わせ石破氏が「いしばちゃん」を名乗るアバター(分身)としてゲームに登場すると発表した。石破氏の似顔絵ポスターもゲーム内で共有する予定だった。

 一方、発表直後からインターネット上で、任天堂の利用規約違反を指摘する声が相次いだ。同社の「ニンテンドーネットワーク利用規約」は「政治的な主張を含むもの」の利用を禁止しており、総裁選での活用は認められない可能性がある。

 あつ森は米大統領選の民主党候補バイデン前副大統領陣営も選挙運動に使用している。

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