「民主党」は立憲、「民主」無効?…疑問票扱い

     22日投開票の衆院選比例選で、どの政党に投票したかが紛らわしい「疑問票」の扱いが注目されている。

     民進党の分裂や新党結成に伴い、似た名前の党が増えたためだ。

     比例選は党名で投票し、各党の名簿に従って当選者が決まる仕組みだ。党名は正式名か、党が届け出ている略称を記入するのが原則だ。だが、党名の一部が書かれた票でも、開票所の開票管理者の判断で有効票として扱われることもある。

     総務省が各都道府県選挙管理委員会に通知した「有効投票例」によると、立憲民主党については、略称の「民主党」のほか、「立」や「立民」も有効例とされた。

     だが、「民主」と書かれた場合は、自民党(正式名・自由民主党)と社民党(同・社会民主党)の党名にも含まれる単語のため、どの党の有効例にも挙げられなかった。今回は候補者を擁立していない「民進党」も有効例に挙がっていない。このため、「民主」や「民進党」と書かれた票は、「無効票になる可能性が高い」(総務省幹部)という。

    2017年10月19日 07時24分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

    候補者(50音順)

    党派別立候補者数

        小選
    挙区
    比例 重複 公示前
    勢力
    うち
    女性
    自民 332 25 277 313 258 284
    希望 235 47 198 234 197 57
    公明 53 5 9 44 0 34
    共産 243 58 206 65 28 21
    立憲民 78 19 63 77 62 15
    維新 52 4 47 52 47 14
    社民 21 4 19 21 19 2
    こころ 2 1 0 2 0 0
    諸派 91 31 44 47 0 0
    無所属 73 15 73 - - 45
    合計 1180 209 936 855 611 472

    欠員3

    希望=希望の党、立憲民=立憲民主党、維新=日本維新の会、こころ=日本のこころ