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【2030年】「老化」はあと10年で克服できる
土方 奈美ヒジカタランゲージサービス 事業主
翻訳を担当した『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』、本日刊行です。
「MITで分子生物学と航空工学の学位を、ハーバード・メディカルスクールで医学の学位を取得。お友達はイーロン・マスク」というと、日本では経歴詐称を疑われそうですが、著者ピーター・ディアマンディスの嘘偽りのないプロフィールです。
本書『2030年』では、Xプライズ財団、シンギュラリティ大学の創始者として技術の最先端を見続けてきたディアマンディスが、「これからの10年で起こる変化」を描き出します。
3年前に文藝春秋から『2050年の技術』という訳書を出させていただきましたが、こちらは英エコノミスト編集部が総力を結集してまとめた未来予測でした。今回『2030年』を訳して痛感したのは、技術革新がおそろしいほど加速しているという事実です。本書の読みが正しければ、3年前にエコノミスト誌が「2050年までには実現している」と予測したことの多くが、20年前倒しで、2030年には実現してしまいそうなのですから。
背景にあるのは、量子コンピューティング、AI、材料科学、3Dプリンティングなど、それだけとってもとんでもない破壊力を持ったいくつもの技術が今、「融合」しはじめているという事実です。
空飛ぶ自動車の実現(もう車はできているので、あとはインフラを完成させるだけ)、健康寿命100年超の時代(アンチエイジング技術の進歩によって、寿命が1年に1年以上伸びる時代まであと10年という説も)、垂直農法や牧畜なしの食肉生産を通じた食料問題の解決、空気中の二酸化炭素をカーボン繊維に変える技術で温暖化を解消など、SFかと思うような世界がもうそこまで来ていることを示していきます。
ディアマンディスは「Xプライズ」(https://www.xprize.org/)という懸賞金付きのコンテストを開催して世界中から才能を集め、ロケット、ロボット、太陽光発電など幅広い分野で、およそ不可能と思われるような目標を次々と達成してきた実績の持ち主なので、それは説得力があります。コロナで苦しんだ次の年は、こんな希望に満ちた未来像とともにスタートするのはいかがでしょうか。
【ゲイツ財団幹部】コロナ後、世界が一つになる方法
土方 奈美ヒジカタランゲージサービス 事業主
6月初旬にZoomでインタビューした『フューチャー・ネーション』の著者ハッサン・ダムルジ氏は、同書を翻訳しながらイメージしていたとおりの「熱い男」でした。
新型コロナウイルスのパンデミックで世界が不安定化する今こそ、本書を通じてグローバリズムの進むべき道を示したい、という思いが伝わってきました。
ハーバード大学院で中東問題を研究し、マッキンゼーを経て、現在は世界最大の慈善団体、ビル&メリンダ・ゲイツ財団で中東や日本を管轄する若き幹部。
独自の歴史観とグローバルな現場経験を持つ著者が世に問う「新生グローバリストのマニフェスト」、お手にとっていただければ幸いです。
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