ホーム
38フォロー
398フォロワー
【完全解説】日本人が学ばなかった「安全保障」の基礎知識
NewsPicks編集部
細谷 雄一慶應義塾大学 教授
戦後日本では、半世紀を超えて安全保障政策をめぐるイデオロギー的対立が続いてきました。どのような立場で書いても、それとは異なる立場の論者の方からご批判を頂くことになるかと思いますが、ウクライナ戦争の最中での今回の特集が契機となり、日本のあるべき安全保障政策をめぐる議論が深まればと思います。 「集団安全保障」と「集団的自衛」の違いや、国連憲章で集団安全保障を実行するまでの過渡期的措置としての集団的自衛権の行使など、日本では一般的な理解が必ずしも広まっていないところなどを、お読み頂ければ幸いです。またあわせて、より詳しくは、拙著の『国際秩序』(中公新書)や『安保論争』(ちくま新書)、私が編者の『軍事と政治 日本の選択』(文春新書)をご覧頂ければ幸いです。多少なりともご参考になれば幸いです。 日本では、安全保障政策をめぐる議論は、学問や政策論争ではなくて、いわば「宗教」となっており、「宗教戦争」のような様相がありました。これがこれからは、考え方や立場が違っても、相互に罵り合ったり嫌悪することのない、米英におけるような冷静な学問的な論争、政策論争に変わっていけばと願っています。
2714Picks
NORMAL