金子 亜希奈

みずほ銀行の印象は、良くトラブルが起きる、中で揉めてる、その印象しかないです。大変なのは分かるけど、それはあくまで会社側の問題ですよね。 会社側の大変なことは顧客には全く関係のないこと、会社側の事情で顧客側のサービスに支障を与えることがあっては絶対にいけない、という話は、サービス業についている人間であれば耳にタコができるくらい聞いている人も多いのではないかと思います。 これは金融業界全体に言えることかもしれませんが、お客様ファーストじゃないなぁ、と思うことが多いです。

学習塾で働いていると、考えなくていい、考えるな、と言われ続けて大人になっている子供たちが多くなっているな、ということを目の当たりにすることが多くなってきています。 彼らは、考えなくていいと言われ続けて来ているので、考えるということはどういう事なのか分からない、考え方が分からない、という子供たちも少なくありません。 そんな彼らは何か分からないことに出くわすと、「どうしたらいいですか？」と正解をくれそうな大人に答えを聞きにくるので、我々の塾では、「そこを自分の頭で考えないといけないんだよ、自分で考えてからまた質問に来なさい。」という指導を忍耐強く繰り返しています。 Googleで調べることすら出来ない子供たちも多く、大人が思っている以上に深刻なことが、今子供たちに起きています。 我々大人が根気強く教育をしていくことが必要ですが、私は哲学に一筋の光を感じています。 人が深く思考し自分の人生を考えることができるようになる過程には、必ず哲学があります。正解のない荒野を進んでいくためには、何か自分の歩みを進めるための信じる何かが必要です。その何かは、テクニックでも武器でも弱すぎる。だから、誰にも壊されないような、強力な思考や信念が必要となってくるわけです。 文系の学部なんて役に立たない、と言われ続けて久しいですが、すぐに役立つものはすぐに役立たなくなる、のです。我々はすぐに役立つことを追い求めた結果、思考力をどこかの時代に捨ててきてしまったのかもしれません。思考に勝るものはない。今一度、我々がより良く生きていくための学びを再考すべきです。

最近、女性が受けるべきリーダー教育とでもいうような教育を受けられる機会があまりにも少ないために、女性がいつまで経っても活躍できないという状況を作り出しているのかもしれない、と、ふと思うことがありました。 幸いなのか分かりませんが、私の出身大学は女子大で、女性も社会に進出して活躍すべきという理念が色濃かったため、教養科目の一環として様々な社会人の講演を聞く機会などが設けられていました。当時は、なんの意味があるのだろうか…と思って受けていましたが、その際に見たり聞いたりした教養の強力なパワーを最近になって非常に実感しています。 ただ、子供たちはジェンダーを意識的に考えることすらなく、大人たちは女性たちを世の中で活躍させよう、と思って育ててないわけです。リーダーは男性がなんとなくやるもので、やる気のある特定の女性がそうなることもいいんじゃない、という考えがまだまだ女性も男性も一般的です。 高校や大学などの教育機関で本当の意味で平等とは何か、ジェンダーとはなんなのか、さらに多様性とはなんなのか、そういった教育を本気で取り組んでいくことが、社会で女性が女性であるということに誇りをもち幸せな人生を歩むことの鍵になるのではないかなと、感じています。