Picks
1フォロー
909フォロワー
ECB、18年ぶりの戦略修正は「ハト派」へのシフト
東洋経済オンライン
山岡 浩巳フューチャー株式会社 取締役・フューチャー経済金融所長
コンテンツはドラギさんの時代にほぼ敷かれていたとはいえ、対外的な説明はグラジュアルに動かすというのは、ECBらしいなと感じました。  ECBが設立準備を進めていた90年代半ばに欧州に滞在していましたが、設立前後のECBの最大の課題は、財政・物価の規律や信認が高く物価も安定し経済パフォーマンスの優れるドイツと、財政・物価トラックレコードが芳しくなく経済パフォーマンスも劣るラテンの国々とがどうやって通貨を共有していくか?ということでした。このため、当初のECBの主眼は、ドイツの枠組みを極力流用することで、その物価安定等への信認を欧州全体で利用する、ということであったと思います。(ECBの金融政策ウイングは、その当時はイッシングさんなど独連銀出身者が目立っていました。)「2%に近いが超えない」といった当時の物価目標の定め方も、その影響を色濃く感じます。  リーマンショック後の欧州ソブリン危機の際、ドラギさんはそうした基本線は維持しつつ、有名な「何でもやる」ステートメントでPIIGS諸国への信認を繋ぎ止めようとしました。ECB自体がディシプリンを失ったと市場に受け止められれば、おそらくギリシャ等はより大変なことになっていたでしょうから、ドラギさんのやり方は巧みであったと感じます。  その上で今回、ドラギさんが実質的に敷いた路線を対外的にも定式化したということで、多数国の集まる欧州の複雑さを考えれば、マクロの政策枠組みのいじり方は、全体としては妥当なスピード感と感じます。  むしろ最近目立つ変化は、マクロ政策の対応余地が限られる中、ECBがミクロの資源配分への介入姿勢を強めていることかと思います。これが吉と出るか凶と出るかの評価は、今後数年待たなければいけないでしょうね。
32Picks
ブラックロックCEO、世銀とIMFは時代遅れ-環境の時代に改革を
Bloomberg.com
山岡 浩巳フューチャー株式会社 取締役・フューチャー経済金融所長
IMF理事会在籍時の経験から申し上げると、とりわけリーマンショック前、収入の殆どをトルコ一国に依存していた状況下、IMFスタッフには、むしろ、危機対応にとどまらない領域に活動を広げたい(さもないと、危機が起こらないと仕事が無くなってしまう)という心情の人も多かったように感じます。ブラックロックは当局出身者を大量に採用するなど当局の情報収集に熱心な機関でもあり、あまり無茶を言っている訳でもないと思いました。(英文報道をみても、「時代遅れ」といった攻撃的な言い方は、実際にはしていないように思います。) 具体的な問題は、 ①各国の拠出金(すなわち各国の国民負担)で成り立っており、それゆえに最上位債権者としてお金を課すことを前提に設計されているIMFが、「民間より先に環境関連投資の損失を負担する」といった主体になり得るのか。これを各国が議会に説明するのは相当大変(&損失分担の各国間の割り当て交渉も難儀)であり、そうした役割は、IMFとは別の機関を設立して負わせるのが筋ではないか? ②今後数十年間、IMF融資を必要とするような金融危機が発生しないのであれば良いが、仮に危機が起こる場合、環境関連損失のカバーに資本を使ってしまい、いざという時の危機対応能力が損なわれていては困る。 等々、数多くの論点はあると思います。ただ、いずれにしても、議論が行われていくこと自体は良い事だと思います。
93Picks
NORMAL