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「やりたくなければやらなくていい」PTAから脱却した小学校の取り組み(女性自身)
内田 由紀子京都大学 人と社会の未来研究院 教授
学校への貢献と義務的規範。本来的には前者が前面に出るはずが、いつの間にか義務的なものになってしまった。また、前年度踏襲主義が多く、膨大な紙資料での引継ぎや、「誰がやりたくてやっているか」ではなく「決められたことだからやる」(かなりずいぶん前に決められたことであっても検証しない/できない)という意識になり、「今やるべきことをやる」という志向から乖離してしまったのかもしれない。家族の形態や働き方も変わってきている中で、学校への家庭の参加の仕方も変わってくるだろうし、それが多様であればとも思う。子供の学校での様子を知ることができる機会になるならば親にもメリットがあると感じてもらえるだろう。そういう取り組みに変えていけるところが増えていけばよいと思う。
Why Is This Colorful Little Wheel Suddenly Everywhere in Japan?
内田 由紀子京都大学 人と社会の未来研究院 教授
SDGs教育とキャンペーンの推進についてのNYtimesの記事。「日本は目標に対する認識を高めることに成功したが、プログラムの客観的かつ科学に基づく目標の策定は依然として遅れをとっている」。「多くの企業が開発目標のバッジを付けているのは、目標との整合性からではなく、義務感」。
最初は義務感や「形、ポーズ」から入ってのちにその価値を内在化させるというのが日本的なストラテジーなのかという気もするし、形から入ることが必ずしもネガティブとも限らないだろう。また、教育を通して実質的な内在化が若い世代にもっと進んでいく未来を描くこともできる。しかしながら、形の象徴的実践に満足して、形以上のものになることにあまりにも時間がかかっているようにも思う(記事にも紹介されていた男女共同参画の例もしかり)。
アフターGIGA、端末活用で「学び方」を学べの真意
大学の地方学生争奪戦 :看板学部・政経の入試で数学必須化の“大勝負”に出た早稲田が受験生3割減でも「成功」と断言する理由 | 週刊エコノミスト Online
内田 由紀子京都大学 人と社会の未来研究院 教授
数学の深い理解までは難しいとしても、せめて数字アレルギーのようなものを文系の学生がも持たないようにしてほしいと感じてきました。データを正しく読み取って考える思考様式は、今や文系にも必須です。実験系・調査系の心理学は統計を使うため、もともと理系だったという学生が多いのですが、文系の学生で数学に苦手意識がある人は実験系の心理学を避けたりすることもあるようです。そもそも「理系」「文系」という壁をつくって何かの教科の勉強を捨てたあと、さらに大学に入ってからもそれらの知識や教養に全く触れる機会がないまま終わってしまう学生がいることは問題だと思っています。高校~大学の連携、入試のありかたや企業の採用の仕方も含めて、教育改善に向けて努力せねばと痛切に感じました。
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