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来春大卒求人、コロナで15%減 企業慎重、採用は68万人
共同通信
Suzuki Masatakaコロンビア大学(International and Public Affiars)
2021年卒の求人倍率が1.53で、一年前から0.3ポイント下落したとのこと。一見目を引く数字ですが、元々ここ数年は売り手市場(就活生有利)だったからこそ、下落幅も大きくなったのだと思います。逆に言えば、水準としてはある程度持ち堪えており、コロナだからと言ってここ十数年で最悪というわけでもなさそうです。 実際に、リクルート研究所のウェブサイトにて公表されている時系列データでは、売り手市場であった直近5年間は1.7~1.9の間で推移しているものの、例えば2011〜2014年の4年間の倍率は1.2~1.3の間で推移しています。(2000年には1を割り0.99という数字を記録しています。) https://www.works-i.com/surveys/adoption/graduate.html ただしリーマンショック後の動向をみると、企業は直ちに採用を控えるのではなく、時間をかけて徐々に採用数を絞り込んでいるようにも見えます。もちろん、リーマンショックとコロナによる経済ショックは性質が異なるでしょうし、採用数は、経済動向、業態業種、企業の将来の展望などにもよるので、一概に今回も同じ傾向になるとは言えません。他方で、今回もコロナや経済不況が長期化すれば、企業の採用抑制傾向が数年間継続する可能性もあります。 来年再来年に就活に臨む方は、こうした数字を客観的に受け止めることで、「コロナ=冬の暗黒世代」などど過度に悲観して諦めるのではなく、逆に直近2、3年の売り手市場の例だけをみて楽観的になりすぎることもなく、しっかり自己の市場価値を高める努力をして準備していくことが肝要だと思います。
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