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【新春】20歳大学生、知の巨人に「日本の絶望」をぶつける
山田 麟太郎NewsPicks 編集部
「希望とは『変化の可能性』である」
単純な定義のようにも聞こえますが、個人的にものすごく刺さる一言でした。
私自身、どこか「希望」という言葉に対し身構えすぎていたかもしれません。明るくポジティブで、キラキラした未来が待ち構えているような状態でこそ希望が持てるのだと思い込み、課題で溢れる世の中を希望がないと悲観していました。
ですがそんなユートピアなど訪れるはずもなく、まただからといって嘆き被害者面していても何も変わるわけがありません。この動画にあるように、社会の風潮や閉塞感を言い訳に嘆きじまいになっていた自分が恥ずかしいです。
「希望を持つ」こととは、たとえどんなに課題が山積みで厳しい状況であっても、変化の可能性を見出しそれを信じること。
それは、受動的に得られる状態記述ではなく、能動的に獲得するマインドセットであることをこの対談を通して気付かされましした。
ブレグマンさんの言うとおり、希望を持つことへの風当たりは時に強くなり、変化を起こすには「嫌われる勇気」も必要でしょう。
そんな中でも同じピュアな理想を抱く人たちと共に希望を持ち突き進むのか、現状を嘆きつつも変化を避け、そんな自分を肯定しようと冷笑主義に走るか。
どちらにいくかは自分次第ということだと思います。
「The HOPE in 2023」と冠したこの年末年始特集は、そんな「変化の可能性」とそれを信じる人たちで溢れています。
この動画、そしてこの特集全体が皆さんの背中を押すものになれば幸いです。
2023年、心を入れ替え希望を持って生きていこうと思います。
【怪物】カンヌ受賞。「たった一人」の物語こそが世界に伝わる
山田 麟太郎NewsPicks 編集部
「目の前の世界、たった1人の人生を深掘った先にある普遍性」
山田さんのお話や坂元さんの受賞コメントにあったこの考え方が最も印象的でした。
私もこの取材の前日に本作品を拝見したのですが、様々なストーリーやテーマが複雑に重なり合う中で、まさにその「普遍性」を強く感じました。
また、これは様々なことにも通じる示唆に富んだお話だと感じます。
「個性」というのは、それと向き合い磨き上げ続けることで普遍的で本質的な何かにも同時に接近し、だからこそ多くの人にとって輝いて見えるのではないでしょうか。
そして何より、インタビュー終盤でもお話しされている本作品のラストシーンにはそんな普遍性が見出した絶対的な美しさがあります。
映画『怪物』、必見です。
【核心】日本の「SDGs」のウソ
山田 麟太郎NewsPicks 編集部
「気候変動に興味がある」と話すと、「SDGsかあ、えらいですね」というような反応をされることがよくあります。そして、その語調からはどことなくその手の話題への忌避感を感じます。
その度、その認識の齟齬にモヤッとしてしまいます。
僕が惹かれているのは、気候変動問題に取り組むことで地球規模のフィジカルでダイナミックな挑戦に参加できるからです。至ってポジティブな原動力です。
もちろん、課題解決や社会貢献への欲求もあるとは思います。ですが、どちらかというと、ありとあらゆるものが気候を軸に転換していくそのスケール感や連帯感(?)にワクワクしているという感覚が近いです。
また、「世界全体で一つの定量化された目標に挑む」という稀有なシチュエーションのもと人類が確かに進歩していく様子を見られる面白い時代でもあると思っています。
気候変動への危機感は一定共有されるべきですし、説教臭い議論を避けられない側面もあるでしょう。
ですが、持続可能なよりより社会へと文明が発展していくポジティブな変革だという認識がもっと広まるべきだなと改めて思いました。(というより、他国のスタンダードな認識はこちらなのでしょう)
気候変動などに対し、節制や我慢、犠牲というイメージが「SDGs」というバズワードとともにこびりついてしまっている日本の現状を変えることは簡単ではなさそうですね。今はただひたすら、同じモチベーションで繋がる仲間たちと共に積極的に未来に向けて仕掛けていくしかないかなと思いました。
Abundanceという発想もすごく興味深かったです。
【教養】なぜ、日本は「新宗教だらけ」なのか
山田 麟太郎NewsPicks 編集部
「新宗教」と聞き、旧統一教会はオウム真理教などが真っ先に頭に浮かぶかもしれません。ですが、実はそれらはごく最近広まった、かつ新宗教の中でも変わった部類のものなのです。
実は、私自身は霊感商法もオウムの事件も、同時代で経験していないのですが、だからこそ、200年以上もある「新宗教」の歴史を紐解くことで、現代日本人がこれまでいつどのような思想に惹かれ、「救済」求めてきたのかが見えてきました。
また、「新宗教」そのもののイメージも少し変わるのではないでしょうか。
そして、歴史を俯瞰することで、旧統一教会のような「異端な新宗教」がなぜ人々を惹きつけたのか、その一端がつかめたような気もしました。
「新宗教」の全体像、その中における旧統一教会。宗教学者の島薗先生のコメントと共にお楽しみください。
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