ホーム
7フォロー
7232フォロワー
最低時給が2000円越えした「賃金上がりすぎ」イギリスで起こっていること
土田 陽介三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 副主任研究員
今回、このエッセイを作成するにあたり、統計をいじっていて気づきましたが、マクロ的には、2015年前後の最低賃金の導入以降、英独は賃金・物価スパイラルに陥っていたように感じました。それを増幅させたのが、コロナショックにロシアショックという印象です。
日本の場合は、賃金が上がらないという構造的な問題を抱えて久しいです。その意味で、最低賃金の引き上げが持つ意味合いが変わるのかもしれません。ただし人手不足は深刻で、その点から賃上げ圧力を抱えていることは確かだと考えています。
計画経済のようにパラメータで塩梅を決めることはできないわけですが、匙加減を間違えると、最低賃金は経済活動の毒になり得ることを、欧州の経験は体現していると感じた次第です。
植田日銀の「バターナイフ利上げ」、市場は無視し円安・株高進む
土田 陽介三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 副主任研究員
市場は無視し、というよりも、株高に配慮したからではないでしょうか。リークに意見する声もありますが、ではいきなりのタカ派決定で株が萎めば、またそれはそれで文句がつくはずです。株高派といえば、需要刺激を好みますし。
それに、市場との対話は、まず国内のプレイヤー向けでしょうから、米連銀のやり方や欧州中銀のアナウンスにも違いがあるのだと思います。米連銀はドットチャートを用いますが、欧州中銀はタカ派の理事とハト派の理事が好き勝手に言っては、市場の反応を見ている節があります。
いずれにせよ、失政の回収は大変だな、と感じます。あと、英語の語感が日本語に当てはまるわけではないな、とも感じます。バターナイフですか。
NORMAL
投稿したコメント