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理系の現役東大生が、研究者の働き方を変える。24歳、加茂倫明の挑戦
EL BORDE (エル・ボルデ) - デキるビジネスパーソンのためのWEBマガジン
なぜ建設業界では「腕の良い職人ほど儲からない」のか
毛利 正幸株式会社TRECON 代表取締役
もしかすると、ゼネコンの皆様に少し不快な思いをさせていることをお詫びし、少しだけ補足させて下さい。 建設業界の現場で一番責任の思い実務を課せられているのは、間違いなく元請の現場責任者であり、担当者です。つまり、ゼネコンの現場管理者はどの職種よりも複雑(多種多様な専門職種を理解)で一人では処理しきれない物量(安全から施工、品質を現場確認)の責任を持って取り組まれていると思っています。 ただ、下請の職人と呼ばれる技能者は、その専門職種以外の他の専門職種のことにはあまり関心がなく、特に大型建物の施工管理者が負っている仕事の複雑さや物量の多さへの理解については、毎日一緒に仕事をしているはずなのに、理解し合えているというには程遠い現状が否めないと思います。全体を俯瞰した判断をしないといけない管理者と目の前の専門的な技能や品質を実現しないといけない技能者との違いだと思っています。 結果として、現場管理者が対応を迫られる業務の物量が激増(特に不合理なトラブル)することになります。これは、不正確な情報や判断から始まった指示が、伝言ゲームのように下請業者へと次々業務が進んでいってしまうためでしょう。 したがって、元請であるゼネコンの施工管理者がもっと楽に、仕事量を減らすためには、現場で必要とされている、当たり前に公開されている情報が正確かつタイムリーに共有されることが、トラブル回避の大きな役割を担うのではないかと思うのです。 また、下請業者はたくさんの元請と仕事をしているため、元請が持つ独自のルールを個々で理解し、把握して、適正に対応することは、ITが進んでいないととても対応しがたい状況であると思われます。元請のIT化が進むほどにそれが広がるのではないかと懸念しています。 大手ゼネコン各社の景気が回復したこの機に、是非とも、情報を共有するだけで解決できるような下請技能者の労働環境改善に繋がる取り組み、つまりはゼネコンの現場管理者の仕事が少しでも楽で正確になるような取り組みの活性化を期待しております。
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