直野 武志

メンタルヘルス系の訪問看護ステーションを経営しています。僕自身は病気や障がいでメンタルを壊して立ち直った経験がありとても興味深い記事。後編を待ちます。

高校生時代にがんで右足をなくしたことで障がい者デビューしました。まさか自分が障がい者になることなど予想もしてなくて再発の恐怖と絶望のなか社会との関わりがどんどんなくなっていく体験をしました。 健常者の世界に合わせて生きていくのが当たり前の価値観のなか、障がいを隠し、歩く速さを健常者に合わせること数十年、なんとなく自立した暮らしができるようになりました。でも振り返れば起業するまで自分以外の障がい者との関わりは皆無でしたね。 起業後、たまたま人里離れた場所で重い障がいを持つお子さんと家族の集う場所に行き、障がいがあることを隠す必要もなく差別も偏見もない当事者のコミュニティと出会いましたが、あまりの居心地の良さにそれまでかなり無理してきたことに気付かされました。同時に子どもの未来を憂いながら、死に向けて進んで欲しくない時間と戦っている親の悩みや現実を知りました。 安い工賃では満足な暮らしは難しいですが、ベラルボニーさんの取り組みが広がれば、そうした親子の悩みも解決に向かうと思います。期待しています。