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大谷翔平が11分の声明を発表「悲しくショック」水原一平元通訳の違法賭博問題 全ての関与を否定「彼は嘘をついていた」「送金を依頼したこともない」
下山 進ノンフィクション作家
これ動画を見る必要があります。
なんで、事前に通訳とすりあわせていないんだろう、と。
えっ、そう訳すの? ということもあり。
あと、質問をうけない会見をアメリカのメディアがよく許したな、と。
大谷の言うことを信じるのであれば、ではどうやって、大谷の口座からブックメーカーの口座に送金を水原ができたのか、ということになる。
水原説明では、「大谷が送金をする横で、私がいた」とこれならできるだろうと思う。
大谷がいないところで、なぜ送金ができたのか? 二重暗唱、しかも二重目の暗唱番号は一回ごとに発行されるものだろう?
仮に経理や送金等もまかせていたにしても、それをどうしたのか、の疑問は残る。
ドジャースに激震 大谷翔平の通訳水原氏が電撃解雇 大谷の資金を違法賭博に流用か 米メディア伝える
下山 進ノンフィクション作家
これは深刻なニュースですね。
ESPNの報道が圧倒的に信用できる。
ESPNはくだんの通訳の水谷氏に二度にわたって話を聞いています。そして、大谷の口座から50万ドル、二度賭博ブックメーカーの口座に振込があったことを明細から確認してました。水谷氏の証言によれば、それは水谷氏の賭博の借金だったそうで、その借金を大谷に返してもらったという筋書きです。
どうやって大谷の口座から水谷は送金できたのかということも水谷氏の証言で明らかにしています。
大谷がPCから水谷氏がみているところで送金した、と。
送金の事由の欄に、「loan」(借金)と打ち込んだ、と。
なぜ、大谷が直接水谷氏に100万ドルを渡さなかったということについて、水谷氏は大谷が「それでは自分がまたギャンブルに使ってしまうと思ったからだ」と水谷氏のコメントをクオートしています。
Loan(借金)と事由をかくだけで、それが水谷氏の借金だとなぜ賭博ブックメーカー側がわかるのか、同じように、水谷氏口座に大谷が100万ドルを振り込んだあと、大谷監視のもと、ブックメーカーに振り込むという方法のほうが誤解が生まれなかったのではないか、といった疑問もわきますが、現時点でESPANの報道がいちばん詳しい。
https://www.espn.com/mlb/story/_/id/39768770/dodgers-shohei-ohtani-interpreter-fired-theft
「テレビなしでも受信料」が実現も、ネットニュースは大幅縮小NHKと新聞の泥仕合に根本的に欠けていること
下山 進ノンフィクション作家
この記事を書いた鈴木 洋仁先生や元博報堂の境治氏のいうことをつきつめていくと、NHKは分割民営化しろ、ということになっていくと思います。
問題の根本は、受信料という支払い拒否が法律的に認められない制度で運営されている年間予算6400億円の組織が無料でCMなしにさまざまなテキスト情報を出すことで、そもそも民間企業は競争できますか? という話なのです。日本最大の新聞社読売新聞でも読売巨人軍など関連6社の売り上げをすべて足しても約2700億円です。
過去6年で1500万部の部数を失っている新聞は、とうていのことながらたちうちできないでしょう。
人口が10 年後には今の8割になる秋田、高知、青森などの県では、そもそも新聞が商業的に成立しなくなってくるのはあまりに明白です。
これを現状のまま競争させろ、という両者の論は一見、利用者に利するように見えますが、最終的に利用者は、新聞という選択肢を失うことになります。
それが嫌で公平な競争をということになれば、受信料自体をなくして、分割民営化という論がでてくるでしょう。しかし、それでは今NHKがやっているような報道や番組はつくられなくなります。
新聞の側が日本経済新聞や十勝毎日新聞のような例外をのぞいてうまくいっていないのは、新聞の側にもたとえば日刊新聞法によってそもそも買収ができないなどの規制によって守られていることで、進取の気性が失われてしまっているところがあります。
NHKのネットホーク報道部が2017年からくりだしたさまざまなサイトには工夫があります。たとえば地方紙に記事を卸している共同通信がそれにすこしでも見習うような配信をするようになればとも思います。
いずれにせよ、鈴木先生や境氏の論は物事の一面しか見ていないように思います。これはもっと背景のある問題です。
https://dot.asahi.com/articles/-/213290?page=1
映画『オッペンハイマー』公式
下山 進ノンフィクション作家
『オッペンハイマー』を試写会で見ました。
日本での公開が、原爆の犠牲者を慮って遅れたといわれるクリストファー・ノーランの映画です。
ノーランが原爆の悲劇を描かなかったという批判は的外れのように思います。この映画のテーマは別のところにあるからです。
ひとつは、アメリカ共産党を代表とする米左翼運動と知識人のかかわりです。オッペンハイマー自身は、共産党員ではありませんでしたが、共産党員のジーン・タトロックを愛人にして、その肉体に溺れます。若気のいたりというわけではなく、オッペンハイマーは左翼運動にシンパシーを感じ続けました。それゆえに、容共的となり、クラウス・フックスというソ連のスパイであった英国の物理学者をマンハッタンプロジェクトに参加させてしまいます。
マッカーシー運動のさなかに、オッペンハイマーは過去のそうした経歴を問われて追い詰められますが、リベラル派のケネディが力をつけていく過程でなんとか、窮地を脱します。
逆に、オペンハイマーを追い込んだ銀行家出身の原子力委員会委員長のルイス・ストローズは商務長官への就任を、上院の公聴会で、オッペンハイマーを不当に追及したとされ、拒否されてしまう。
そうした政治と科学が大きなテーマでした。
そして科学によって生まれる新技術をプロメテウスの火になぞらえ、人類を滅ぼしかねない、その火を発明してしまった科学者たちの苦悩と功名心がいまひとつのテーマです。
その限りにおいては、実は、広島と長崎の悲劇は暗示的に描かれているともいえます。
ニールス・ボーア、エドワード・テラー、アルベルト・アインシュタイン、ヴェルナー・ハイゼンベルクら当時の核開発になんらかかかった天才たちが登場します。
NHKネット、放送と内容・負担「同一」に 放送法改正案 - 日本経済新聞
下山 進ノンフィクション作家
この改正案がとおれば、「理解増進情報」として出していた「政治マガジン」や「NHK事件記者note」などはなくなることになります。
地方紙など新聞とのメディアの多様性をはかるためという理由で、受信料にささえられる巨大な公的メディアNHKは手かせ足かせをすくなくともインターネットに関してはかせられることになります。
2017年以来のNHKのネットワーク報道部の創意工夫は目をみはるものがありました。
こんどは新聞社の側、とくに地方紙の電子版の有料ゾーンに記事を配信している共同通信の、姿勢が問われることになります。
地方紙の電子優良版が魅力的なものになるために、全国に支局を利用できる共同通信の責任は重いと思います。
日経の「データで見る地域再生」のまねでもいいから、地方の読者がお金を払ってでも読みたいと思うものを、配信してほしいと思います。
問題の背景については以前AERAに書きました。
https://dot.asahi.com/articles/-/213290?page=1
共和党候補選び、トランプ氏が5連勝 ヘイリー氏の地元も制す
下山 進ノンフィクション作家
確かに、トランプの大勝ですが、ここで注目すべきは、地元であったサウスカロライナ州でヘイリー候補は負けたにもかかわらず、スーパーテューズデイまでは撤退しないと言明したこと。
これはヘイリー候補のPACへの献金が途切れずに続いているからです。つまり、一定数の大口献金者が、共和党予備選で選択肢を残すことにこだわっていることにあります。
ウクライナを捨て、ロシアとうまくやり、多大な関税をかして中国をブロックする、これは伝統的な共和党の政策とはあいいれないものです。
大衆的な人気が圧倒的なために、トランプイズムが共和党をのっとっており、それに対する伝統的な共和党の勢力(特にビジネス界とかさなる)が抗っていることを示しています。
【下山進=2050年のメディア第19回】「セクシー田中さん」原作者の著作権は何よりも強い
下山 進ノンフィクション作家
クドカンが書いている『不適切にもほどがある』は阿部サダヲ演ずる昭和の体育教師、小川先生、が現代にタイムスリップして、現代のさまざまなコンプライアンスを考えるドラマです。
そのなかで、若者に迎合するあまりに本質を見失っている偽コンプラなどが浮き彫りになるんですが、芦原さん逝去にともなう小学館の編集部の声明をほめそやすむきに私は大きな違和感を感じました。
小川先生がいたらば「ばかやろう、リーガルチェックもうけて、会社のチェックもうけて、日テレとすりあわせして、先生寂しいですはないだろう」と叱ったと思います。
書きにくい話ですが、自分もドラマ制作に版元としてかかわった経験がある身としてはきちんと書いておこうと思いました。
小学館、芦原妃名子さん死去で新コメント 原作者の要望「誠実、忠実に伝え、制作された」 第一コミック局のコメント全文
下山 進ノンフィクション作家
唖然とした。
小学館の編集部の声明。
「弊社からドラマ制作サイドに意向をお伝えし、原作者である先生にご納得いただけるまで脚本を修正していただき、ご意向が反映された内容で放送されたものがドラマ版『セクシー田中さん』です」
なぜ、芦原さんが、納得していたと、意向が反映されていたと、第三者の編集部が言い切れるのか?
日本テレビの声明にまったく呼応するもので、ドラマ制作に落ち度はなかった、編集部に落ち度はなかったと言い切っている。
だったらば、なぜ芦原さんは、9話、10話を自分で書いたのか?そして自死を選んだのか?
辻村深月さんが小説『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』のドラマ化の際に、やはり脚本と進行に危惧をいだいていた。その著者の気持ちを汲んでドラマを白紙撤回し、テレビ局から6000万円の損害賠償を提訴された講談社の編集部となんたる違いだろう。
ちなみに講談社に対する提訴の請求はすべて棄却された判決が出ている。
芦原妃名子先生のご逝去に際して
下山 進ノンフィクション作家
唖然とした。
小学館の編集部の声明。
「弊社からドラマ制作サイドに意向をお伝えし、原作者である先生にご納得いただけるまで脚本を修正していただき、ご意向が反映された内容で放送されたものがドラマ版『セクシー田中さん』です」
なぜ、芦原さんが、納得していたと、意向が反映されていたと、第三者の編集部が言い切れるのか?
日本テレビの声明にまったく呼応するもので、ドラマ制作に落ち度はなかった、編集部に落ち度はなかったと言い切っている。
だったらば、なぜ芦原さんは、9話、10話を自分で書いたのか?そして自死を選んだのか?
辻村深月さんが小説『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ』のドラマ化の際に、やはり脚本と進行に危惧をいだいたのをうけて、進行していたドラマを白紙撤回し、テレビ局から6000万円の損害賠償をうけた講談社の編集部となんたる違いだろう。
ちなみに講談社に対する提訴の請求はすべて棄却された判決が出ている。
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