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【1分動画も】プロピッカーと始める「新しいニュース解説」
大塚 泰子デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 パートナー / 京都大学経営管理大学院客員准教授
ニューズピックスの社外取締役(エグゼクティブアドバイザー)を退任しましたので、2年ぶりにプロピッカーに復帰させていただきました。引き続きNewsPicksと関われて嬉しいです!
この2年間で、これまでの「コンサル歴17年の経験を活かして、コンサル業界の動向や企業経営目線でコメントします」に加えて、京都大学で研究している脳科学や、直近1年間のIBMの米国本社勤務&ニューヨーク・ボストン生活を経て、コメント出来る幅が広がったと思います。
「コンサル」「脳科学」「グローバル」、そして私のライフワークの「ダイバーシティ」にご興味がある方は、是非コメントを覗いていってください。
戦略チームのパートナーとしてアレですが、もう「戦略」とか「競争」ではない世界観を考えていきたいです。
【最速解説】なぜ「ChatGPTの総帥」は、追放されたのか
日本の取締役会は「意識低い」「イエスマンだらけのボーイズクラブ」。米コンサル大手の匿名調査で不満続々
大塚 泰子デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 パートナー / 京都大学経営管理大学院客員准教授
以前すごく尊敬しているコンサルの上司が
「オーケストラの指揮者は指揮者としての練習が必要で、長年楽団でバイオリンを弾いていたからそろそろ指揮者やらせてみるか、なんて事はないのと同じで、経営者になるには経営のトレーニングが必要なんだ。
日本は『あいつもうちの会社で営業30年やってきたから、そろそろ取締役にするか』みたいなのは違う」
と言っていて、本当そうだな、と思ってます。
そういう、経営とは何か、とか、その為に必要な知識は何か、が日本はかなり現場寄りなんだと思う(それは教育されていないから、だけなのかもしれない、ってか、まだそうだといいな。分かってて偏っているなら、より問題…)
例えば、「企業変革を推進するためにリーダーに求められるスキルやマインド」の調査では:
日本→リーダーシップ、実行力
アメリカ→顧客志向、業績志向
となっていて、日本が社内に強く視点が向いてる感じがする。
この調査結果に書かれている内容は、すごく同意だし、これを発表したBainさんすごいなーと思いました。
都庁は「原始時代」だった 元ヤフー会長・宮坂学副知事が語るデジタル化の現在地と展望
大塚 泰子デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 パートナー / 京都大学経営管理大学院客員准教授
こちら↓のイベントの委員をやらせていただいているので、ここ1年、東京都の方達とよくやり取りさせていただきますが、宮坂さんのお力でかなりデジタル化が進んでいらっしゃると思います。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/10/27/12.html
あと、この宮坂さんの抜擢もそうですが、このイベントも委員長が辻愛沙子さんだったり、東京都側の委員長も素敵な女性の方で、全体でたぶん男女比50:50位かな。
人材のDiversityという意味でも積極的に取り組まれている印象です。
企業に解決してほしいこと「科学技術力の低下」が2位、働き方改善上回る。日本の経済安保に不安増か
大塚 泰子デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 パートナー / 京都大学経営管理大学院客員准教授
論文や特許の件数が減少・停滞していたり、優秀な研究者が海外に流出したり…と、科学技術を取り巻く環境は良くないですよね。
ボストンに住んでいた頃、MITやHarvardで日本の優秀な研究者の方たちと出会いましたが、こうやって日本を出て行ってしまうんだな、と思いました。
日本企業がイノベーションが起こらないと言われて久しいですが、私自身コンサルをしていて、机上で考えられる程度のビジネスモデル革新なんて新しさが無くて、テクノロジーと掛け合わせて初めて生まれるアイデアが多いです。
クライアントと話していても
「今の技術ってそんな事まで出来るんですか!であれば、私たちのビジネスモデルもこんな風に変えられるかもしれない」
という反応が多い。
ちなみに、この手の調査設計の難しさですが、選択肢の5-8位の課題って、科学技術で解決出来るイシューだと思うので、こういうバスケット条項みたいな選択肢入れちゃうと、ブレると思いますけどね…
【お知らせ】ワールドタブを新設します
大塚 泰子デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 パートナー / 京都大学経営管理大学院客員准教授
ワールドタブ、いいですね!
タブじゃないにしても、毎日簡単でもいいから世界のニュースをやってほしい、とNewsPicksの方達に話してました。
私自身、アメリカに行くまで全然興味が無かったのですが、行ってみて初めて
「アメリカだとこういう事がニュースになるのか」
とか
「何故これがニュースになるんだろう」
と考えるようになりました。
併せて、世界情勢のテーマにおいて、如何に日本という名前が登場しないかも…
ワールド、と言っても国によって見える世界が違うと思うので、色んな国のニュースを知れたら嬉しいです。
日本の人口減少に危機感8割 少子化対策「本腰を」は伸びず
大塚 泰子デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 パートナー / 京都大学経営管理大学院客員准教授
日本の人口減少に約80%の人が危機感を持っているにも関わらず、
・少子化対策について「国の未来に関わる重要政策であり、本腰を入れるべきだ」との回答が41.6%
・対策は「一定程度必要だが、過度な財政投入は控えるべきだ」が19.2%
というのは不思議な感じがしますが、記事にあるように「少子化・人口減少は政策では解決できない」「子どもを産む、産まないは個人の判断にゆだねるべきだ」という事なんだと思います。法律や金で解決出来る問題じゃないというか。
Z世代の約5割が将来、子どもをほしいと思っていない、という調査結果を見ました。
・理由は「お金の問題」が17.7%、「お金の問題以外」が42.1%、「両方」が40.2%
・「お金の問題以外」の具体的な内容について聞くと、「育てる自信がないから」が52.3%、「子どもが好きではない、苦手だから」が45.9%、「自由がなくなる(自分の時間を制約されてたくない)から」が36%
とのこと…
https://www.itmedia.co.jp/business/spv/2302/28/news072.html
理由の第4位に「これからの日本の将来に期待ができず、子どもがかわいそうだから」(25%)が、個人的には深刻だなぁ、と思います…
女性の賃金は国内大手行で男性の半分程度-金融業界の男女格差
大塚 泰子デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 パートナー / 京都大学経営管理大学院客員准教授
男女の賃金格差の計算の仕方にずっと疑問があって、さっき2022年に厚生労働省が公開した「男女の賃金の差異の算出方法等について」という資料を読んだのですが
「男性・女性」×「正規・非正規」
を算出する、とのこと…
それだと、今の日本の雇用環境(2021年の非正規雇用労働者は、男性652万人(21.8%)、女性1,413万人(53.6%))を踏まえれば、当然女性が低くなる気が…
「男女で不平等があるよね」
といえるのは、
・同じ役職
・同じ勤務体系
・同じパフォーマンス評価(これもそもそも評価する人のバイアスやら、はありますが)
にも関わらず、女性の方が安い場合に問題になる気がするのですが、違うんでしょうかね?
まずは現状把握、ということなのだと理解していますが…
ノーベル賞教授の記者会見に反響 見抜かれた未熟な日本の女性参画
大塚 泰子デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 パートナー / 京都大学経営管理大学院客員准教授
何で日本について言及してくださったんだろう?と思っていたのですが、
「韓国の女性記者が韓国の出生率の低さについて質問した際に
>突然、「同様のことが当てはまる」と日本のケースに話を転じた
んですね。
それくらい、日本は国際社会でみて異質な存在ということだと思います。
繰り返しになりますが、ボストンのMITでも同じことを別のハーバード大学の教授が仰っていました。
昔は、「Japan as No.1」で研究対象だったはずが、今では「再興出来るのか?」「なぜこんなにGender Gapが存在するのか?」という興味関心の対象になっているようです。
とはいえ、もうアメリカでは日本経済を研究する学者は圧倒的に減っており、これはアメリカ政府が対日政策の際にアドバイスを求める相手が少なくなる、ということ。つまり、対日政策が正しく検討されないというリスクが存在するのだ、とアメリカの教授たちが仰っていました。
ゴールディン教授が指摘するように
・こんなに経済発展をした国かつ育児休暇等各種制度が整っているにも関わらず、男女格差が大きいこと
・労働参画しているが、非正規・パートタイムが多いこと
・技術革新を始めとした「変化」に慣れていないこと
・社会の中心にいつ年配の人々を教育する必要があること
本当にその通りだと思います。
2030年まであと7年弱…女性管理職比率が30%超える日がくるんでしょうか……
銀座の和光、初の女性社長が就任へ セイコーグループ常務の庭崎氏
大塚 泰子デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 パートナー / 京都大学経営管理大学院客員准教授
ちょうど先週末「女性社長が61万2,224人、初めて60万人を超えた」というニュースを見て、もちろん上記の数字は、大企業だけではなく中小企業や起業家含む数値ですが、緩やかでも女性が活躍できる場が広がっているんだな、と思っていたところです。
ジェンダーダイバーシティの話をすると
「もう働く女性の割合は44%超えてるから、うちはやっている」
と仰る企業の方も多いのですが、「意思決定層」にどれだけ女性がいるか、が企業や社会を変えていくには重要なので、こういったハイタイトルの女性が増えていくことを期待しています。
【直撃】「ボスコン」から決意の転身。Microsoft日本社長の素顔
大塚 泰子デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社 パートナー / 京都大学経営管理大学院客員准教授
全然レベルの違う話で恐縮ですが、私もPwCで戦略領域を13年、テクノロジーの重要性を感じてIBMに転職した立場として、お話しされている内容にめちゃくちゃ共感です。
>日本の大手企業やシステムインテグレーターの皆さんを本社にお連れして、彼らに「使いたい」と言ってもらって真剣さを示して、アピールをしてきました。
この辺りは、「マーケティング、営業」がご専門でいらっしゃったからこそのアプローチだな、と思って、マーケティングに強い方が社長をやるっていうのは面白いと思いました。
日本は良くも悪くも、職人気質か数字が全て(売上を上げられる営業部門出身者の声が大きい)みたいな所があるので、「お客様や社会が何を求めているのか、どうすれば人が動くのか」「ブランドをどう構築、育成していくのか」に長けているマーケティングの優秀な方が社長、というのは理にかなっている気がしました。
NORMAL
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