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水谷隼・伊藤美誠組が金メダル 日本卓球界初、悲願達成
毎日新聞
松村 尚
伊藤美誠選手は、準決勝や決勝の2セット目から 脳内がおそらくある領域に入っていたと思います。 松本大洋先生の「ピンポン」の主人公のペコが、 足の痛みすら忘れ、打球に対して反応が反射に、 音速が、光速になり、全てのボールが止まって見えるからのような ゾーン。 左利きで自分の右に来るサービスにバックサイドで右に擦り上げる 逆チキータや、バックハンドのドライブを叩き止めるブロックスマッシュ所謂みまパンチ。こうなると、プレーしている本人は、 楽しくて仕方がない。 自分の全力を、今、超えている。それがわかる。 中国のリュウさんもおそらく同じ状態だったんだろうなと。 だから2人は笑顔でしたね。全力以上の実力で、戦える。 そのパートナーをどこまで活かせたか。そこに将来の鍵があったのだろうと。恐ろしい正確さで、繋ぐことを優先しつつも、可能な限り決まる可能性を模索して、強打より、コースと回転で戦った水谷選手。 対して、自分がきめにかかり、回り込んでドライブを狙ったキョ選手。 そのゾーンに入り、戦って、勝った選手を側から見ると こう思う。あぁ、これが才能か。努力を超えた、とてもとても 追いつけない才能とセンスが、これか。 その時感じるのは、圧倒的な挫折と絶望。 でも、諦めたくない。そうやってまた続けていかざるを得ない。 その感情は、卓球に向き合ったことがある人がほぼ皆持つ感情。 水谷選手もきっとこれまでたくさん感じた。だから勝つためには伊藤選手に打たせると覚悟を決めたのではないかなと。 そして、水谷選手と伊藤選手を応援した世界の卓球選手全員、今までの人生で味わったその挫折と絶望を、2人のこれまでに重ねたと思う。だからこそ、この勝利には誇りを持てる。 中国はこれからの試合、さらなる壁になる。だけど 僕らはその壁は越えられるんだと。挫折と絶望を 超えていくことができるのだとわかった。 今、ここに、ヒーロー見参。この星の一等賞になった2人の 幼馴染に、ありがとうを。
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