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病院でクラスター発生 入院患者31人死亡 感染310人 埼玉 戸田
NHKニュース
原田 洸総合内科医・医学博士
現場で対応にあたっている医療者のことや、入院している患者さんとその家族のことを考えると非常に胸が痛むニュースです。院内感染が広がる理由はいくつかあります。①予定入院や全く関係のない主訴で来院した患者が実はコロナだった、②肺炎や発熱がある患者にPCR検査をして陰性だったが後にコロナと判明した(偽陰性)、③医師や看護師などの職員が外部で感染し患者に広めてしまった、などのパターンがあります。こういった理由で、コロナ診療を行っていない病院でも感染が拡大する事例がしばしば報告されます。 日本でのコロナの死亡率は全体では1~2%ほどですが、70歳代は5~10%、80歳代は15~20%と極端に高くなります。病院に入院中の方はその大半が70歳以上の高齢者であり、ほぼ間違いなく基礎疾患のあるハイリスク患者であるため、感染者数が増えた時に重症化したり死亡したりする可能性が格段に高くなります。そのため「310人が感染した場合に31人が死亡する」ということは、残念ながら他の病院や高齢者施設でも十分起こりえます。 手洗いやアルコール消毒、マスクやアイガードの着用、検査を過信しすぎずガードを緩めないことが重要ですが、市中感染が蔓延している現状ではいくら対策を徹底していても難しい状況です。起こりうるものと想定し、起こった場合の迅速な対応が求められます。
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東京都で2447人感染確認 重症者121人ともに過去最多
FNNプライムオンライン
原田 洸総合内科医・医学博士
医療崩壊のわかりやすい指標として、「救急車を呼んでも受け入れ先の病院が見つからない」事例の増加が挙げられます。東京都では5件以上救急搬送を断られた、もしくは搬送先の決定に20分以上かかった事例を「東京ルールの適用件数」とし、モニタリング指標の1つとして公開しています。10月、11月は1日 30件程度でしたが、年末からこの件数が顕著に増えており、1月5日には112件となっています。交通事故や予期せぬ急病で救急車を呼んでも、受け入れ先の病院が見つからないかもしれません。 https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/cards/number-of-tokyo-rules-applied/ 「欧米よりも感染者数や重症者数が少ないのに、医療崩壊するのはおかしい」と思う方もいるかもしれません。医療の提供体制や医療水準は国によって大きな差があり、一概に比較はできません。医療体制は主に、1:医療の質、2:アクセス、3:コストで評価されます。日本は比較的少ない医療者で(言い方を変えれば医療者の過剰労働に支えられて)、この3つを高い水準で達成していると評価されることが多いです。 欧米の先進国でも、アクセスが悪く「救急車で運ばれたのに廊下で数時間待たされる」「救急外来を受診しても半日待たされる」とかコストが高く「盲腸の手術に数百万円かかる」という国もあり、平時に日本人が海外の医療機関を受診しただけでも「医療崩壊だ」と感じることも多々あります。彼らが定義する医療崩壊と日本の医療者が感じる医療崩壊は水準が大きく異なります。 医療崩壊の定義は様々ですがコロナ患者の急増により「当たり前に受けられるはずの医療が受けられない」状況になっていると、多くの医療者が感じていると思います。
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