Picks
79フォロー
1337フォロワー
世界一“休みベタ”な日本人 「WBC休暇」がこれほどまで喝采を浴びたワケ
ITmedia ビジネスオンライン
Aso Yoichi株式会社アルファドライブ、株式会社ゲノムクリニック、株式会社UB VENTURES、株式会社ニューズピックス 代表取締役 他
コロナ禍を経て、働く時間や働き方をひとりひとりにあわせてデザインできるようになってきたことは素晴らしい進化である一方、「休むこと」が以前よりも難しく「休み」に段取りや技術が必要になってきていると感じます。だから、WBCというわかりやすい「休むための理由」が喝采を浴びたのだと思います。 自分ひとりだけが休んだとしても、まわりは全力疾走で働いているから、slackなどのチャットツールは常にコメントを投げかけてくる。休んでいるのに「気が休まらない」。それじゃ本当の意味での休みにならない。休むならみんなで一斉に休む方がいい。 一方で「有休取得推奨日」は強すぎる。いざという時に有休を取っておきたい人もいるし、その日以外に連休を取得したい人もいる。「いつ休むか」は完全に個人に委ねられるべきで、会社が特定の日を指定して休ませるのは違う。 僕の経営するアルファドライブでは、以上の課題に対して「ペースダウン推奨日」というコンセプトを導入しています。ペースダウン推奨日は、事業特性上、比較的ゆるやかに働ける時期を狙って指定する、以下のようなルールの日です。 ・どうしても調整ができず対応必須なクライアントワークやイベントごとは実施   ・それ以外の社内会議やデスクワーク等は「基本的にはやらずに休む」ことを推奨 ※労働時間が過多の人も、そうでない人も一斉に休むことで、強制的に緩急をつける目的 ー社内のSlack、メール等は「できる限り送信しない」 ・有給休暇の取得を義務化するわけではない ・有給休暇の取得は個々人が自由に判断、ただし1日に短時間だけ働くなどゆるやかな働き方で働くことを推奨する。 「休むか働くか」という「ゼロかイチか」ではなく「ペースを緩める」ことを意識的にデザインすることで「休みやすくする・休んだ時にちゃんと休める時期を意図的に作り出す」ことを目的としています。実際に運用していて、ペースダウン推奨日は本当にメールもslackも激減するので、きちんと仕事から解放される体感がある。(働いていたとしても強制的にゆるやかになる) 必ずしもこれがすべての解じゃないけれど、取り組みのひとつとして紹介させてもらいました。 これからも変わりゆく社会の働く環境にあわせて、その都度みんなで知恵を絞って、ウェルビーイングを高める働き方のデザインを社会全体で模索していきたいですよね。
46Picks
NORMAL