Picks
31フォロー
11767フォロワー


自殺率、コロナ「第2波」時に上昇 女性・子どもで顕著
稲葉 可奈子産婦人科専門医・医学博士
グチりたくても人に会えない、人知れず追い詰められている人は多いはず。
学校行きたくない理由があるなら行かなくてもいい、
DVは我慢しなきゃいけないものじゃない、
とにかく大切な命を絶つ前に誰かに相談してほしいし、そういう窓口が意外とあるんだよ、あなたを心配している人がいるんだよ、という大事なことを、ACジャパンのCMとかで流してほしい。
https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/soudan/sns/
病床の多い日本でなぜ「医療崩壊」が起きるのか
稲葉 可奈子産婦人科専門医・医学博士
記事の内容はやや偏った視点からのご意見なので、以下ご参考までに。
『医療崩壊』という言葉はキャッチーですが、なにをもって『医療崩壊』なのかその定義は定かではないですよね。
これまでの当たり前の医療が受けられなくなる=医療崩壊
とするなら、日本の場合は、これまでの当たり前が、ものすごく恵まれた高い水準です。この状況でそれを維持しつつ、滞りなくCOVID-19患者さんも受け入れできると考える方が無理があるかと思います。
なんで医療体制を整備してこなかったんだ、という声もききますが、
前回の緊急事態宣言時すでに医療崩壊が噂されてましたが、当時よりも何倍もの感染者がでている中で、通常の医療もちゃんと行われておりますし、
そもそも、COVID-19患者の受け入れをなすりつけあっているわけではなく、院内感染によりスタッフ不足になってしまったりなどで受け入れたくても受け入れられない状況になってしまうから、机上のベッド数すべてが活用されるわけではないのです。
通常の医療を制限したり、医者をかき集めたとしても、医療のキャパに限界があるのは明らかで、
(もちろん、もっと有効活用する方法はありますが)
感染自体を抑えていく、という方向にも引き続きしっかり注力していくべきと思います。
1人で悩まないで 緊急事態宣言下での妊婦さんへのメンタルケア、ポイントは
稲葉 可奈子産婦人科専門医・医学博士
日本は他国ほど外出制限など厳しくないので、海外のデータほどではないにしても、
・気軽に実家に頼れない
・妊娠中に入院を要した際に家族が面会できない(上の子がいると子どもが情緒不安定になりうる)
など、コロナの影響は少なからずあります。
大事なのは、1人で悩まず、誰にでもよいから相談すること。
そして、妊娠中よりも産後の方がより心配です。
ただでさえ不安の多い育児、里帰り出産を断念せざるをえずますます不安な妊婦さんもいはるかと。
感染に気をつけた生活を送っていれば、里帰り出産も不可能ではないですし、
それぞれに合った形で、少しでも不安なく育児できる環境で子育てして頂きたいなと思います。
母の子宮頸がん、子に移行 羊水に混入、肺がんに―世界初・国立がん研究センター
稲葉 可奈子産婦人科専門医・医学博士
お子さんはお二人とも治療できたようですが、このニュースで最も心痛むのは、
『母親2人は出産後や出産時に子宮頸がんと診断され、その後死亡した。』
ここです。
子宮頸がんは『マザーキラー』とも呼ばれています。
好発年齢が若いのです。
がん検診だけでは、異常がでてからしか見つけることができません。
残念ながら、検診時にすでに子宮頸がんになっていることもありえます。
子宮頸がんの原因はHPVというウイルスの感染です。
予防接種でそのHPV感染を予防できます。
HPVワクチンを17歳までに接種すれば、子宮頸がんのリスクを88%下げられます。
日本でも、小6~高1までの女子は無料で接種できます。
お子さんの接種がまだの方はぜひご検討を。
こちらで一般向けに解説しております↓
https://minpapi.jp/
人口増加に執念、ハンガリーの「すごい」少子化対策
稲葉 可奈子産婦人科専門医・医学博士
日本の少子化対策(という名の政策)をみていて思うのは、ほんまに危機感あるんやろうか、、という素朴な疑問です。
児童手当に所得制限設けるのは、待機児童対策に予算回すため、とのことですが、少子化対策の予算全体を増やすわけではなく、中でやりくりするだけなんだ、、へぇ、、、と思ってしまいます。(もちろん、財源の有効活用は大事ですし、必ずしも子どもに使われるとは限らない児童手当という形が最適かどうかは検討が必要とも思います。)
子育て世帯を優遇したら、いろいろ反発がでるのも分かります。
でも、それも説明の仕様ではないかと思うのです。
高齢者やお子さんのいはらない世帯を決して冷遇するわけではなく、これからの高齢化少子化社会で膨らむこと必至の社会保障費を担ってもらうためにも少子化対策は必要で、みなさんのために、将来のみなさんのための少子化対策なんです、と、強いメッセージとともに、実効性のある少子化対策をうちだしてほしいなと思います。
日本は少子化といっても、子どもを望んでいても恵まれない、もう1人ほしいけど諦めている、という人たちがたくさんいます。そういう方々が産めるようになるだけで、現状の少子化に多少なりとも歯止めがかかるでしょうし、
少子化対策よりなにより、子どもを望んでいる方々にはぜひお子さんに恵まれてほしいなと、産婦人科医として強く願います。
4人育てていて思うのは、子どもは本当にかわいいです。でも正直大変です。
ハンガリーの政策全部が必要とは思いませんが、うらやましいなと思う政策はたくさんあります。
不妊治療の保険適応だけでは根本的な問題は解決しないと思います。

NORMAL