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患者と医師「女性同士」が有益 東京大など調査、死亡率など低く
共同通信
髙橋 宏瑞順天堂大学医学部総合診療科 准教授
2017年、津川友介教授の研究が全米で注目されました。この研究は、高齢の入院患者を治療した際、女性医師による診療の方が男性医師に比べて死亡率と再入院率が低かったと報告しています。 考察では、女性がエビデンスに基づいた医療を提供し、患者とのコミュニケーションが密接であること、複雑な問題に積極的に取り組む姿勢、そして先行研究によると女性の一般的な医療の質の高さが挙げられています。 日本の多くの医学部が男性を優遇する問題がありましたが、津川教授の研究や東京大学の論文を通じて、女性医師の重要性が再認識されることでしょう。 私が参加するアメリカのSociety of Hospital Medicineでは、理事の半数以上が女性です。対照的に、日本では教授や学会長のほとんどが男性で、男性中心の社会構造が明らかです。 個人的見解として、男女の遺伝レベルでの違いを認めつつ、どちらが優れているかを競うのではなく、それぞれの得意分野や苦手分野を理解し、男女の差異をマクロ的にも個人レベルでも捉えることが重要だと考えます。 参考:Tsugawa Y et al. Comparison of hospital mortality and readmission rates for Medicare patients treated by male vs female physicians. JAMA Intern Med. 2017:177(2):1-8. https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/article-abstract/2593255
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