佐藤 一司

イノベーションを起こしたい、新規事業検討をカタチにしたいと考える企業やリーダーはいても、事業検討と同じくらいの時間と労力をかけて、最適なプロセスと組織運営をセットで考え、実行している組織は少ないのではないでしょうか。 今、競争優位を生む源泉は「実行力」だと、NewsPicksオンラインイベントで加藤雅則さんが力説していました。 KDDIの法人向け事業という巨大なコア事業において、両利きの経営でいう探索をどうやって組織運営の「実行」と噛み合わせていったのか、その過程がよく分かる記事です。リーダーの皆さんが主体的になって笑顔で対話できるのって素敵ですよね。 組織をアジャイルにしたくてもリーダー層の理解が得られない、リーダー層がミドル層に変革しようと言っても組織がなかなか動かない。組織のよくある悩みの解決に光明を見出すドキュメンタリーです。ぜひお楽しみください。

日本は短期的志向、アメリカはビジョナリーで長期的志向だと教科書的に言うのは間違いなのだと思いました。一様に比較するイージーな思考は避けなければと感じます。アメリカでは四半期×株主からのプレッシャーを意識するあまりに超短期的志向に陥っている企業があるとの指摘は新鮮です。日本においては中計が悪いとかいうよりも、変革のリスクを取りづらい組織の事情やリーダーシップに課題があるのかなと思います。