原 一真

福岡市在住です。 「関心」があれば、「関係性」は「地域」とは無関係に築くことができると考えています。リモートワークや副業が急速に普及しつつある現在、リアルなつながりを生みやすい福岡市は、「地域で働く」可能性も大いに拡大していると言えます。 その意味では、いかに「理由≒関心」を増やすかが企業と自治体に与えられた課題になりますが、そのカギもカベも自治体自身にあることが多く、「自治体経営」という言葉に改めてリアリティを感じます。 「会社の社会化」であり、「社会の会社化」かもしれません。 私事ですが、東京本社への転勤を拒否し、年間100日ほど東京出張という暮らしを30年間続けました。デジタル化＆ネットワーク化の進展のプロセスを肌で感じた世代ですが、それでも今日の環境の進化は羨ましい限りです。

マーケター　＝　幸福な市場を生み出す人 「夢を見る力」と「夢を形にする力」の両方が必要。 永続的な売上や利益は、人々の幸福からうまれるものであり、データドリブン偏重の刹那的な売上獲得をマーケティングとは呼ばない。

試してみました。 これを使う多くの人にとっての問題は、多分、2つ。 まず、設けられた設問に的確に答えられるかどうか。事業の目的や方向性、コンセプトが明確でないと、回答そのものがブレるでしょうし、機械的（当然ですが）に創られる制作物から最適なものを選択することができません。 二つ目は、具体的な展開への先読みが不十分なこと。一応、設問の中に含まれてはいますが、かなり緩いものなので、展開への応用は難しいと思います。 とは言え、デザインの方向性を検討するには便利です。良い時代になったものです。が、これで「デザイナーが泣く」ようなことにはなりません。

研修や講義の際に、私は「言葉の体温」という表現を使います。 「言葉の体温」は、感情によって高まるものではなく、冷静に誠実に考えられた文脈の上に生まれるものです。それは激しい言葉によるのでも、珍しい言葉によるのでもありません。 相手に最も伝わるのは、節度のある熱量を持った普通の言葉や平易な言葉です。歴史的な名言である「I believe」も「Yes, we can」も、先日のメルケル首相の演説も、極めて普通の言葉で語られています。 「勝負の3週間」や「最後の船」といった勇ましい言葉に頼っている限り、心に響く「体温」のあるメッセージを発することは難しいと言えます。

商品の「個性」は主張であり、商品価値（≒ブランド）を構成する重要な要素です。主張の曖昧なブランドは淘汰されます。 乗用車は、購入・維持費用が高く購買サイクルが長いためブランド・ロイヤリティが形成されやすく、ブランドを学ぶ際の教材としてよく取り上げられるカテゴリーです。 近年は、環境対策として世界規模でのEVシフトが加速しており、メーカー各社には重い投資課題としてのしかかっています。 そんな中、アップルのEV開発のニュース。ハードを含めた開発なのか、ソフトのみかはまだ定かではありませんが、Googleによる自動運転システムと併せて、いずれもM.ポーターの「5フォース・モデル」の事例になりそうな話です。 これまでの乗用車メーカーにはない他業界の「個性」が、乗用車市場のブランド勢力図をどのように変えていくか注目です。 奇しくも同じ21日、欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ（FCA）とフランス大手グループPSA（旧プジョー・シトロエン・グループ）の経営統合計画を、欧州連合（EU）欧州委員会が条件付きで承認したことが発表されました。

「規模と速度と効率」によって発展してきた経済が、ウイルスによってその見直しを迫られています。それは「大きく・速く・無駄のない」ことを善（≒幸福）とした社会（≒経済）から、「小さく・遅く・無駄を含む」ことも善（≒幸福）とする社会へのシフトかもしれません。 経済の循環がローカル化（小規模化）することで、「社会と経済」という大きな関係の中に紛れていたものが、「日々の暮らしと働き方」という小さな関係が炙りだされ、個人が社会（帰属コミュニティ）に対して果たすべき役割や「小さく・遅く・無駄を含む」ことの意味（≒価値）が再確認されるようになるのではないでしょうか。 都合の良い部分だけを謳うマーケティングではなく、都合の悪い部分も含めての「責任を伴う消費」を牽引するマーケティングが求められているように思います。

「何を伝えるか」ということ以上に、「どのように伝えるか」が重要であったりします。それを「言葉の体温」と私は表現しています。 以前、クライアントとの打合せの際にホワイトボードで説明していたら、「それ、メ・ン・ド・ウ・ダって書いてあるよね？」と指摘され、恥じ入った苦い思い出があります。 文字や言葉は「いきもの」だと、つくづく感じます。

対策を定めない行政（政府）が悪い。 対策を守らない事業者や生活者が悪い。 新型コロナウイルスが拡散させているものは、「相互不信」。 それぞれのレベルはともかく、心は確実に病んでいく。 責任転嫁は、新型コロナウイルスの思うツボ。（ウイルスは思考しないでしょうが。） 誰かのせいにするのは程々にして、周りの人を少しでも大丈夫にするためのルールを自分で定めることが、まず私たち一人ひとりの責任ではないでしょうか。 ・Stay Home / 不要不急の外出は控える ・Social Distance / 感染リスクを減らす間隔の維持 ・Sanitize / うがいと手洗いの徹底 「３密」から「３S」という整理をしてみました。

オムニチャネルという言葉が登場して随分になるけれど、それをモノにできている企業は少ないでしょう。むしろ、過去に苦労をして構築したシステムが足かせになって、新たなシステム投資に踏み出せない企業のほうがは多いかもしれません。 そうした中、今回の新型コロナウイルスは、顧客との関係性の大切さを改めて浮き彫りにしたように思います。 具体的な仕組は分りませんが、このようなシステムが、中小企業を含めて生産者や流通を元気にしてくれることを期待します。

目標とプロセスと成果の共有。 そのために必要なコミュニケーションを一人一人が納得する形で行い、組織のベクトルを揃えていくのが、スポーツに限らず、リーダーの役割だと思います。 言葉で言うのは簡単ですが、「感情の動物」である私たちには、コレがなかなか難しい・・・。