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【藤原和博】「背負える」キャリーケースで作る新しい常識
NewsPicks編集部
藤原 和博元リクルート 元杉並区立和田中学校校長
今回の連載6回と前回5月の連載を合わせてポプラ社から『革命はいつもたった1人から始まる』が12月7日の週に発売されます。  この本と、12月の同じ週に発売される復刻版『処生術~自分らしく生きる方法』(ちくま文庫・藤原和博「人生の教科書」コレクション第4弾)を教科書に、2021年1月からプレスクールを始め、4月にはサブスク型の新しい学校を開校します。  藤原校長がネット上に開校する学校は「朝礼だけの学校(あさがく)」。  先行して、来週11月27日からほぼ毎朝6:54始まりで5分間、YouTubeで「目覚まし朝礼」を行います。  これはミニよのなか科のノリで、皆さんの「情報編集力」を鍛えるもの。  ログを取りますから、必ずしも生放送を観る必要はありません。ご安心を!  11月27日(金)はまず予告編(試験放送)ですから「朝礼だけの学校(あさがく)」って何?を語ります。   「朝礼だけの学校(あさがく)」は、あなたの人生に伴奏するこんな学校です。 1)学校では教えない、親も教えてくれない、会社に入っても上司に聞くわけにはいかない、よのなかの道理や処生術について、大人も子どももなく教えちゃう。 2)とにかく「情報編集力」がつく。超アナログに、遊び心で。 3)土日は不定期だが、藤原和博の部屋(校長室?)にあるもの(ガジェット)を題材に、親子や上司部下、そして先生と児童生徒がディベートやブレストできる題材を豊富に提供する。  興味があるNewsPicksの読者は、まあ、いっぺんご覧ください。  28日(土)は、漢字って面白い!「月(にくづき)」で新しい漢字を捜索しようをお題にするつもりです。学校の先生のネタにもなるでしょう。  29日(日)もやります。東京都に日本を象徴する新しい観光名所を作るとしたら、何をつくる?をあなたに問いかけます。親子で考えてみても楽しいですよ。  最初の100日間で私の85冊の本のエッセンスを5分ずつの細切れにして語るつもりです。そして、4月からは中高生は月500円、高校を卒業したらいくつになっても1000円の月謝で、この学校の運営費を賄います。  史上初、生徒がみな先生になる学校の登場にご期待ください!
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【藤原和博】隈研吾が「子どもたち」のために施したデザイン
NewsPicks編集部
藤原 和博元リクルート 元杉並区立和田中学校校長
クラウドファンディングで資金集めをする方法が普及してきたが、それでは4000万円を集めることは不可能だったと思う。  また、ふるさと納税の制度も使ったが、返礼品を当てにするような寄付は、学校の校舎を建て替えようとする趣旨に合わない。  だから、新講堂の座席のネーミングライツを一席につき5万円で売るというアイデアを思いついた。座席の背面の銘板に寄付者の名を刻むのだ。  卒業生にとっては、いつも自分の席が確保されているリザーブシートではないが、新講堂を訪ねて自分の名が卒業年度とともに刻まれている席を探すのは一種のエンターテインメントになる。在校生の息子や娘のためにプレゼントする親もいたし、逆に一条高校出身の親の還暦や喜寿のお祝いにもなると考えた。  どう募集したかは、一条高校のホームページに載せた「想い出の椅子(レガシーチェア)」募集のお知らせを見て欲しい。  http://www.naracity.ed.jp/ichijou-h/index.cfm/1,3618,31,html  最終的には1262人から2003万1468円集まり、目標だった隈さんの設計費1500万円を上回った。1262人が(在校生の高校生含めて)世界的建築家・隈研吾のパトロンになったことになる。  ふるさと納税を利用した寄付を含めると、総額4420万8473円に達した。  ようは、やるか、やらないか、なのだ。  転職や起業、結婚や家を建てることなど、すべてそうだと思う。  人間なんだから、どっちの決断をするにせよ、どうしたって後悔は残る。「するも後悔、しないも後悔」なのだ。完璧な成功なんてないし、はじめっから、その後何が起こるかを読みきれるわけがない。現に、コロナを予測した人はいなかった。  だったら、やって後悔した方がよくはないか。  少なくともその経験値が自分の「信用(クレジット)」レベルを高めるからだ。  「信用」とは、他者から与えられる信任の総量のこと。他者からの感情的な「共感」と理性的な「信頼」の関数だとも言える。  私はその意味で、「やってしまう」ことで自分自身の経験値を蓄積し「信用(クレジット)」を上げていくのが仕事と人生の本質だと考えている。
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【藤原和博】史上初、隈研吾が設計した「公立校の新講堂」
NewsPicks編集部
藤原 和博元リクルート 元杉並区立和田中学校校長
今回は、学校の講堂を建て替える話。  でも、この物語を読んで、「隈研吾が講堂を建てた」で終わってほしくはないのです。  大事なことは「なんで、公立校の校舎は皆、無表情で無味乾燥な形をしているのか」ということ。たいていが豆腐型の平々凡々さですよね。  それは、校長や教頭と教育委員会の「思考停止」を物語る証拠なんです。  まったく自分の頭で考えずに建設課に任せて基準に沿って建てている。  教室の大きさやスペックはまあ基準通りやっていいかもしれません。  でも、ちょっと工夫すれば、いくらでもその地域社会にとって魅力的な校舎は立つ。奈良・一条高校の新講堂(60年経って耐震基準から著しく外れていたものを改築)はその先例です。  隈研吾が設計したからといって建築費を盛っていないし、設計料も公共建築物基準よりも安い3%で引き受けてもらいました。  全国に3万数千校ある小学校、中学校、高校の体育館を含む10万棟の校舎も、思考停止を止めて、ちょっと考えれば、美しく環境に優しくなり、児童生徒の五感に訴えるものも建築可能だということを知ってください。  地元の若手の建築家に、あの昇降口と呼ばれる入り口(ファサード)部分だけでもデザインコンペでデザインさせれば、自分の地元の学校だったらやる気を出すでしょう。出身校ならなおさらじゃないかな。  それと、自分がお世話になった学校に恩返しする手段としては、いろいろあることも知ってもらいたい。東大の安田講堂とか福武ホールとか、丸ごと校舎を寄付するような篤志家しかできないことばかりじゃなく、地元の出身校に図書を寄付することだってできます。  小中学校なら3万円で価格の高い自然科学の本が10冊買えるし、30万円寄付したら「佐藤文庫」や「藤原文庫」のコーナーを作ってくれるでしょう。  300万円なら図書室の大改革が可能だし、高校なら3000万円出せばメディアセンターにあなたの名を冠せるかもしれませんよ。  校長がこれを嫌がるようなら、その校長は頭が硬いダメ校長。教頭に話してはダメです。教頭先生というのはたいてい、やれない理由を考える「正解至上主義」の鬼(今だったら「刃」かな)ですから(笑)。
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【藤原和博】学校制服のスマホ販売は、なぜ実現したのか
NewsPicks編集部
藤原 和博元リクルート 元杉並区立和田中学校校長
今回の原稿内では奈良・一条高校で私が実施した、よのなか科「制服問題を考える〜ディベートの基礎技術をつかむ」の短い授業動画が観られます。  https://www.youtube.com/watch?v=HTWBmxEdadg&feature=emb_logo  生徒たちは「制服とはなんだ?」なんて考えず、選べるわけでもなく、疑わずに着ているんですね。制服については通常、思考停止せざるをえない。  それを、あえて疑う。疑わせる授業です。「制服って本当にいるの?」から複眼思考(クリティカルシンキング)してディベートさせました。  「いらないんじゃあないか、自分で毎日着るものを選んだほうが自立心が育つ」という意見もあれば、「それでは経済的に厳しい子は大変だし、差がついてしまう」という意見もある。教員は「高校生は勉強が本業なんだから、あまり余計なことに気を使ってほしくない」とも言うでしょう。それらをぶつけていきました。  一条高校の場合は60年以上変えなかったんですから、大変です(苦笑)。    もう一つ、注目して欲しいのは「スーパースマートスクール」化していたからできたというポイント。一条高校は、生徒が普段使用している自分のスマホをBYOD(Bring Your Own Device)で持ってこさせてWiFiにつなぎ、授業中にも徹底活用する世界初の試みをしていました。  従来のように生徒に手を挙げさせて発言を促すのではなく、生徒が意見や質問をスマホに打ち込んで送信すると教員のタブレット端末に集約される仕組みで、これで授業が画期的に変わります。画面を前方スクリーンに映せば、クラス全体でみんなの意見が共有できる。  基本的に無記名で意見や質問の聴取にも授業評価にも使えるから「わかる人、意見のある人、手を挙げなさい!」とやるよりよっぽど授業が活性化するわけです。  この「スーパースマートスクール」のチャレンジは、東京の都立高でもすでに始まっていて、2021年春からは都立富士高校・中学校(野村公郎校長)が中学からスマホを学習に徹底利用すると宣言しています。  中高一貫化を決めた一条高校ともまず英語の授業で連携が始まっているので、来年から徹底的に富士中高一貫校に肩入れするつもりです。  実は私、世田谷区立ではありますが富士中学校出身なので、擬似OBのノリで(爆笑)。
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【藤原和博】私が「学校制服」を改革した方法
NewsPicks編集部
藤原 和博元リクルート 元杉並区立和田中学校校長
NewsPicksの読者の中にも、制服を着る学校に息子や娘を通わせている父親、母親がいらっしゃると思います。  とにかく知って欲しいのは、学校制服は既製服であって、楽天やアマゾンやヤフーやZOZOで買う服と同じだということ。オーダーメイドではないんです。  たいていの校長や先生や教育委員会も、この事実は知らないんですよ。  だから、スマホから受発注できるようにして卸・小売を中抜きし直販にすれば価格は1~2割下がるはずだし、その方がコロナ下での「入学直前の慌ただしい採寸と万単位の現金の授受」という悪習もなくなり新しい生活様式に移行できるのです。  この物語は、奈良・一条高校で私がどういう発想で「制服のスマホ直販」に切り替えたかのドキュメントですが、こうした悪習が残っているのは「制服」市場に限らないでしょうね。  コロナがむしろ後押しする形で、このシステムの構築に日本初で取り組んだ業界4位の瀧本に問い合わせが殺到しているのは、嬉しい誤算でした。  ちなみに、銀座・泰明小学校が導入した8万円を超えるアルマーニ制服も、百貨店が介在するから高くなるわけで、実は瀧本にOEM生産させているのだと知った時には驚き、ちょっと呆れました。
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【藤原和博】僕らがSNSから自由であるための「幸福論」
NewsPicks編集部
藤原 和博元リクルート 元杉並区立和田中学校校長
人生というのは、1日の中で起きている時間を16時間強とすると1年で約6000時間、生まれてから100歳までなら60万時間のことをいいます。  もし、30歳の読者が80歳くらいまでのこれからの人生をイメージするなら、30万時間をどうするかの選択だということ。  わかっていても、なかなかその「時間割」を自分のイニシャチブでマネジメント仕切るのは難しいものです。  今回の連載は、最後に書いた以下のメッセージがメインテーマ。  『1割の「バカげたこと」があなたの人生に彩りを添え、家族や友人やコミュニティの仲間との話題に事欠かない物語を紡ぐ糸になる。そして、人間と人間の関係の中で紡がれる豊かな物語の増殖こそが、幸福感の源泉に。その意味で、この連載は、新世代のための「幸福論」を提案してもいるのです。』  5月のNewsPicksでの連載と今回の連載をまとめた『革命はいつも、たった一人から始まる』(ポプラ社から12月初旬発売予定)は思考法の本ですが、12月中旬発売予定の私のデビュー作の復刻版『処生術〜自分らしく生きる方法』(ちくま文庫の藤原和博「人生の教科書」ベストセラーコレクション)と合わせて読んでいただくと、私が提案する新世代のための「幸福論」をより感じ取っていただけるでしょう。  やっぱり、時間の使い方が肝ですからね。  自分の「時間割」をできるだけ組織(学校や会社)の時間割感覚から分離しましょう。ときにはスマホからも自由になって、自分の人生のオーナー感覚を取り戻すことが、ここで指摘した「中心化」(みなが似通ってきてしまうこと)から逃れる唯一の道だと思うからです。
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【高校生記者】「グレタ世代」の僕が、気候変動を考えた
NewsPicks編集部
藤原 和博元リクルート 元杉並区立和田中学校校長
良い対談でした。 『今は、やろうと思ったときに「自分が損するんじゃないか」というところでせめぎ合っているので、なかなかコンセンサスが取れない。  けれど、「もうこれ、できそうだし、やるしかないよな」「自分も損しそうじゃないな」というふうに、もしみんなが思ったら、一気にそちらの方向にいくんだと思うんですよね。』・・・これ、現世御利益の(自分が得をするかどうかを第一義にする)日本教と、正解至上主義の学校教育と、世間がつくる空気を神様とする風習が支配するこの国で、やれるのかなあ?  これ、本音だと思うんですよね。 『彼女らの主張は理解しつつも、「本当にそんなこと思ってるの?」「大人を批判できるほど現状を理解しているのか?」などという疑問が自分の頭の中で渦巻いていました。』・・・普通の高校生はそう感じると思います。  さあ、本当に超えていけるのか?  思想の変容という大げさなものではなく、ちょっとした行動の連鎖でしょうね。無謀にも、自分の奥深くに眠る「狂気」を発動して誰がやっちゃえるか。誰が(組織の論理ではなく)個人的にそれを(考えずに)思わずフォローしちゃうか・・・。  それでも、今の中高生に期待する私がいます(苦笑)。
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【藤原和博】プログラミングが養う、人生100年時代を「生きるチカラ」
藤原 和博元リクルート 元杉並区立和田中学校校長
向き、不向きはあると思う。  私自身は大学時代の授業で「簡単な問題を自分で設定してパンチカードに打ち込み、大学の計算機センターでプログラムを走らせてその問題を解け」という宿題をやらされた。パンチカード時代である(笑)。そのときの問題は「同じクラスの同級生が何人以上いれば、同じ誕生日の人がいる確率が50%以上になるか」という他愛もないものだった。20数人とか、案外少なかったことを覚えている。  結局、私は向いていなかった。だから、今でもIT系の諸活動ではその道のプロとタッグを組んでいる。  小学校からプログラミング教育を必修とする必要があるかないかについても、意見は分かれるだろう。向き、不向きがあるからだ。  それでも、私がひょっとすると有効かもしれないと思うのは、日本語というリテラシーや英語というリテラシーより、コンピュータ言語のリテラシーの方が話しやすい子もいる可能性があるからだ。ビル・ゲイツもそうだと言っているように、ちょっと昔でいうアスペルガー系の軽度発達障害のある子(現在は自閉症スペクトラム)の一部に、プログラミングという言語を獲得することで天才化するケースがあることが知られている。一条高校での実践でも短期間に進化する子がいた。  ただし、プログラミング言語もコンピュータを動かす道具にすぎないし、それ自体を目的化して語るのはどうかと思う。  そこで本文では、私がこれからの世の中を動かすのに必須の力として以前から指摘している「情報編集力」(正解のない課題について、自ら仮説を出し、試行錯誤しながら納得できる仮説=納得解を創造する力)について解説した。  その構成要素は以下の5つのリテラシーだ。 (1)コミュニケーション(異なる考えを持つ他者と交流しながら自分を成長させる技術) (2)ロジック(常識や前例を疑いながら柔らかく"複眼思考"する技術) (3)シミュレーション(頭の中でモデルを描き試行錯誤しながら類推する技術) (4)ロールプレイ(他者の立場になり考えや思いを想像する技術) (5)プレゼンテーション(相手とアイディアを共有するための表現技術)  書籍を乱読することで(1)や(4)が鍛えられるが、おそらくプログラミングの学習では(2)と(3)が鍛えられる。  (5)のプレゼン技術については(1)から(4)の総合芸術だと思う。
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【藤原和博×鎌田浩毅】ポストコロナ時代は、「分散」がキーワード
NewsPicksアカデミア
藤原 和博元リクルート 元杉並区立和田中学校校長
分散せよ!〜バラバラの気持ち悪さに慣れよう  この対談の結論は「(みんな一緒の方にいかないで)分散しながら、それぞれ一人一人が自分の希少性を磨く道へ行こう」ということ。  そのためには、みんな一緒の安心感から逃れる「狂気」が必要だ。  勇気とか無謀さといってもいいのだが、やっぱり対談した京都が内在的に持っている「狂気」という言葉が似合う。その意味ではこの対談は、5月5日子どもの日に載せた「狂気のすすめ」の延長にある。  https://newspicks.com/news/4863610/body/?ref=search  お叱りを受けるのを覚悟で言うが、私個人はほぼ100%の人がマスクをして通勤している姿に違和感がある。もっと違和感があるのは、初対面で挨拶するときにマスクを取らないマナーの人。さらに言えば、ジョギング中やテニスコートやゴルフ場のようなオープンエアーでは、もっと「なんで?」という疑問が生じる。  鎌田先生は最後に2030年代に起こりうる危機として「南海トラフ地震が起こり、もしかすると活火山である富士山が300年ぶりに噴火する」可能性を指摘する。  コロナ災禍に加えてここでも、日本という国と日本人が生き残れるかどうかは、どれほど分散して学び、仕事し、人生しているかが鍵になる。  過度に集中していると、全滅する可能性が高くなってしまうからだ。  工業社会の論理であった集中して効率化するという、みんな一緒だから安心できるし気持ちいい流れから脱し、コロナ後の情報社会では、ちょっと寂しいし恐怖もあるが「分散せよ!」が合言葉だ。  そのためには「バラバラ」の気持ち悪さに慣れる必要がある。  ついに、文科省も高校だけでなく中学へのスマホの持ち込みを認める。  端末というとすぐパソコンやタブレットのことだと勘違いして学校に1人1台のPCをとかいうのだが、スマホをBYOD(Bring Your Own Device)すればいい。  まずはコロナ対応や防犯面から導入されるが、やがて一条高校でやって見せたように、授業中の意見の表明や授業評価に使われるようになるだろう。  なにより、先生たちがこの気持ち悪さに慣れる必要があるのだ。  「バラバラ」の対極にある「みんな一緒のカルチャーの殿堂である学校」をどう開いていくのか、スマホの持ち込みが鍵になる。
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【藤原和博×鎌田浩毅】 真に必要とされる「学び」の正体
NewsPicksアカデミア
藤原 和博元リクルート 元杉並区立和田中学校校長
今回はNewsPicksの依頼で、まだ外出制限がかかる中、スカスカの新幹線に乗って京都に行き、京大の鎌田浩毅教授と語ってきました。  鎌田さんは同世代で、私の著作がタイトルに使われ後に人気番組となった「世界一受けたい授業」にも出演するユニークな先生だからです。  ここで、私は京都の象徴として3点挙げています。「伝統を受け継ぎながら普通の街と共存する祇園」「ノーベル賞級研究者を輩出し続ける京大」「花札販売から世界的優良企業に育った任天堂」・・・いずれも、圧倒的な「遊び」の蓄積がある中から生み出された文化だからです。  「遊び」の裏付けがない「学び」は表面的で脆く、剥がれやすい。  そして、それを体現する京都的な人物として私は、京セラの稲盛さんではなく、ノーベル賞の学者でもなく、知事や市長でもない3人の人物を挙げました。  まず童夢の林みのるさん。スーパーカーのデザインで世界的に有名です。  http://www.dome.co.jp/index.html  20代の時に風動実験室とゴルフコースと釣りもできる川が流れる本社を訪ね、衝撃を受けました。ジョージ・ルーカスやグーグルが遊び満載の本社を作るはるか前のことです。  次は、画家のキーヤンこと、木村英輝さん。沢田研二さんとも交流のある(高校の先輩?)元ロックミュージシャンで60歳から画家としてデビューした人物。  https://ki-yan.com/category/works-article  東京に住んでる人も、日本橋高島屋の包み紙や車内吊り広告のデザインも彼だったから、一度は見たことあるんじゃあないかな。  最後は、自然の造形美を伝える「ウサギノネドコ」のご主人で吉村紘一さん。  4センチ角ぐらいの透明なアクリルのキューブに時間をかけてタンポポの綿や桜を封じ込め、宙に浮かせた「Sola cube」が美しい!  https://usaginonedoko.net/products/solacube/concept/  京都の店は女子高生に人気ですが、東京にも出店しました。  正直言って私は、一条高校の校長として2年間父母と暮らした奈良の方が京都より好きだし、寺社仏閣では興福寺の五重塔、仏像では興福寺の八部衆のうち一体だけ頭部しかない「五部浄」が最高だと思っているのですが・・・(笑)。
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【藤原和博:1.7万字】本当に必要な教育改革と、3つのオンライン運用法
NewsPicks編集部
藤原 和博元リクルート 元杉並区立和田中学校校長
学校は3分の1を占める50代のベテラン教員の引退、児童生徒の学力のフタコブラクダ化で指導力が落ちている。20代の教員を大量にとっているのだが、武器が必要だ。だから、コロナ以前から私はオンラインの本格導入を訴えてきた。  第3回はその運用の具体策を提案する。  まず「教えるのが上手なビデオ授業は、下手な先生の生の授業に優る」という現実を見つめなければいけない。多くの教員にとっては屈辱だろう。だから、オンライン授業の導入を阻害する最大の要因は、教員のプライドなのである。  でも、若手の先生なら、得意な国語と社会は自分でやるが、算数と理科については、その単元を教える「最高の先生」のビデオを見ながら、自分がファシリテートしていけばいいと考える。世代交代の今がチャンスなのだ。  やがてネット上で、その教科のその単元を教えるのに最もやさしく、楽しく、効果的な教え方をする「スター誕生!」番組も現れるだろう。  前田裕二さんの「ショールーム」の授業バージョンだ。  教室で、前面のスクリーンに「最高の先生」が登場し、担任教諭が児童生徒と同じように座ってそれを観ながら勉強する姿は当分の間は違和感があるだろう。  でも、あまり気づかないメリットもある。  一つは、ビデオなので先生が止めたり、繰り返したりできる点だ。  同じ教材を、同じ教員が、同じスピードで学ばせる一斉授業は、できない子、理解が遅い子にとってはもはや「虐待」以外の何物でもない。  分かりにくい小学校3年の分数や小数、図形の授業ではこのメリットが生きる。  もう一つは、オンラインにした途端に、それはデジタルの補助教材になるから、ビデオで教える先生はとくに教員免許を必要としないという点だ。  塾や予備校で人気の名物教員でも、教員免許を持っていない人は多い。この特徴を生かしきれば、ネット上のあらゆる分野で「最高の先生」を探すことが可能だ。  「ごんぎつね」を読むのが最高に上手な先生は、国語の先生に限らず、じつは山形県の田舎に住んでいるおばあちゃんだったり・・・一億総先生化運動なのだ。  最後に、よく学校でビデオで勉強するようになるとヒューマンタッチが薄れると心配される向きもある。逆だ。知識の伝達をビデオに任せることで、先生にはより人間しかできない動きをする余裕が生まれる。  学校を人間ドラマの生まれる場に戻そう!
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【藤原和博】学校とは何か?先生とは何か?
NewsPicks編集部
藤原 和博元リクルート 元杉並区立和田中学校校長
学校へ行けない今こそ親子で考えて欲しいのが今回のテーマ「学校って何?」。  思い切って、親の方から「学校なんて、いらないんじゃね?」とお子さんに尋ねてみてください。さてさてどんな答えが返ってくるのか・・・(笑)。  日本の社会は、敗戦からしばらくは戦勝国アメリカの豊かさに憧れ、「アメリカンライフ」というミッキーとミニーちゃんのような絵柄を完成させるべく、ジグソーパズルを埋めるのに必死だった。モデルを真似して正しい位置にいち早くピースをはめていけば先進国に追いつける正解至上主義のゲーム。  だから日本の学校システムは「一斉」授業で効率的に「早く、ちゃんとできるいい子」を増産し、産業界に大量に処理能力の高いホワイトカラーとブルーカラーを送り込む役割を果たしてきました。  ところが、80年代にはこのキャッチアップが完了して、2000年代から日本独自の世界観、すなわち絵柄が必要になったのに、政治家も官僚も誰も新しい絵柄を描けなかった。これが、その後20年以上続く停滞の原因です。  本当は、ピースを組み合わせて絵柄を次々と変えていけるレゴブロックのような考え方が必要でした。個人がもっとイマジネーションを発揮して、国や会社から押し付けられた夢の実現ではなく、独自に人生観や世界観を編集していく姿です。    だから、学校教育もそろそろ変わっていい。  知識を先生から児童生徒に伝えるのに効率的だとされてきた、黒板+教科書+机と椅子を使って教室で一方的に教える「一斉」授業から、オンラインによって「バラバラ」な児童生徒をつなぐ分散授業へ。  自宅に軟禁された状態であっても、ネットの向こうに自分に合った恩師が見つかれば、学校という閉ざされた空間で偶然決まった担任に基礎学力や人生そのものを左右されるリスクは減るはず。  N校のようなフリースクールが人気を博しているように、人生の目標を絞っている子や不登校の子がすでに取り組んでいる勉強のスタイルです。  一方、私が教室でも可能な当面の理想の姿と思うのは、生徒固有のスマホをWiFiにつないで常時接続し授業を受けるスタイル。これは、第3回で詳述しますね。  これだと、目の前の先生がチャップい授業をしていたら、生徒はその場でさっさとスマホの向こうにベストな先生を見つけ、同じ単元の同じ箇所をもっと楽しく学ぶようになるでしょうね(苦笑)。
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【藤原和博】9月入学は東大のみ実施せよ。高校以下には不要
NewsPicks編集部
藤原 和博元リクルート 元杉並区立和田中学校校長
学校教育もそろそろ変わっていいと誰もが考えているでしょうが、「9月入学への移行」では実質は何も変わりません。  旧態然とした授業が半年伸びるだけ。  この半年間にオンラインが普及したとしても、動画に載るのは「黒板をバックに従来型の授業を繰り返す学校の先生の姿」か「あまり加工度が高くないパワポをひたすら読み上げる電子紙芝居型」で埋め尽くされることになるでしょう。  もう、それが始まっていますからね(苦笑)。  「遅れを取り戻す」あるいは「コロナ世代の入試で泣かせない」という響きの良い言葉とともに半年の先送りをやったら、子どもたちはかえって不幸になる。  この論考では、もっと本質的な学校改革の姿を掘り下げていこうと思います。  まず1回目は「9月入学完全移行は、2011年頃言い出しっぺの東大からどうぞ」という提言です。2022年の成人が18歳に降りてくるタイミングでいいでしょう。  「9月入学」論者が言うように、本当に留学生がインバウンド、アウトバウンドともに増えるのか、検証してから他大学の追従について検討すればいい。なお、秋入学も実施してる大学はすでに数十校ある現実もあります。  高校以下を揃えるメリットは、目下のところはありません。  すると3月の高校卒業と9月の大学入学の間に「ギャップ・ターム」が生まれる。  これが、日本の学校文化である「正解主義」「前例主義」「事なかれ主義」に染まり、叱られないように生きるのが染み付いて自己肯定感を傷つけられた受験生を癒し、成人として「人生を考える時間」を大学入学前に与える可能性があります。  ジグソーパズルのピースが1つでもはまらないと苛立つ「正解至上主義」は、どこかで打ち砕かれないと柔らかな思考で人生を切り拓くことはできません。  半年間の「ギャップ・ターム」に被災地や途上国でボランティアしたり、職人や師匠に入門したり、YouTube大学でダンスやプログラミングや宇宙開発の恩師を見つけられれば、日本社会に揺らぎと潤いをもたらす可能性があるということ。  大学に合格してから「ギャップ・ターム」に人生のベクトルを発見しちゃった18歳は、もしかしたら、だったら大学なんか行かなくてもいいじゃん、と気づいてしまうかもしれませんね(微笑)。  和田中出身でアフリカで活躍している牧浦ドガくんはそんな感じでした。
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キングコング西野さんとの「ラオス小学校」建設物語
NewsPicks編集部
藤原 和博元リクルート 元杉並区立和田中学校校長
5月5日子供の日から始まった「狂気のすすめ〜イノベーションとは何だろう?」の最終回です。読んでいただき、ありがとうございました!  最終回には、2つのポイントがあります。  一つは、キングコング西野亮廣さんとラオスの「ララ小学校」を建設した経緯。半分ずつお金を出しましたが、建つとすぐに国が養成した教員が派遣され、公立学校として学業が始まります。  中に配した写真のうち、私がラオスの宿泊地の横に流れる渓流で撮った西野さんのターザン状態の写真は初公開。iPhoneのパノラマモードの傑作です(笑)。  もう一つは、この物語をともに紡いだアジア教育友好協会(AEFA)の谷川洋さんのライフヒストリー。  私は講演や研修会、NewsPicksでもYouTubeでも「100万人に1人の希少性ある人材になって、人生を豊かに生きよう」と訴えていますが、谷川さんは間違いなくそれを実現している人物。  でも、丸紅のサラリーマンであった谷川さんが、奥様の病気の看病を優先して支店長としての昇進を断ってから次の人生が開けた事実はあまり語られていません。  90年、100年の人生であるならば、ホップ、ステップ、ジャンプとそれぞれに1万時間の練習量を経て100分の1の存在になることを三回掛け合わせれば、100万分の1の、オリンピックのメダリストと同じレアな存在になれます。  サラリーマンがそれまでの営業や経理分野での蓄積をもとに、60代からジャンプしても十分に間に合うということ。それを谷川さんの人生は証明しているのです。  結局、谷川さんは2019年までに、ベトナムやラオスを中心に学校を304校建てました。日本のファウンダーから集めたお金は、全部で12億円余りに達します。  しかも、大企業からの寄付はほとんどないらしい。CSR(企業の社会的責任)は気にするものの、寄付することで社名が大きく取り上げられたり、メディアで取り上げられるものに流れるきらいがあって、小さなNPOには冷たかった、と。  もし読者に「よし、自分も1校、ラオスの学校の創立者(ファウンダー)になってやろうか!」という「狂気」が芽生えたら遠慮なくAEFAにアクセスしてください。  http://www.nippon-aefa.org
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「子どもたち」の未来を作ろう。大金持ちでなくてもできる世界貢献
NewsPicks編集部
藤原 和博元リクルート 元杉並区立和田中学校校長
今回は商品開発物語ではない。ちょっと毛色の違うルポである。  本文の冒頭に「学校に行けば先生がいて勉強ができる、今の日本人はそれが当たり前だと思っている」と書いたが、この常識がコロナですっ飛んだ。  だから、私たちはコロナ後の学校像を新たに創りあげていかねばならない。  その際、明治期に先人たちがどんな思いで学校を作っていったのかに思いを馳せる必要があるだろう。江戸時代には藩に分かれてそれぞれの文化を育んでいたし、方言も強く、沖縄や北海道には別の言葉を話す人たちもいた。維新の志士たちはともかく、たいていの日本人は「日本」という国を意識してはいなかっただろう。  それが黒船の登場で変わる。政府がやったのは「共通日本語」を作って全国津々浦々の寺子屋や藩校の延長に小学校や師範学校を整備して教員を送り、同じ言語で話せる土俵を形作ることだった。国づくりはまず、言葉づくりなのである。    さらに、そのネットワークを通じて、東京大学にお雇い外国人教授を結集させ、主にヨーロッパの科学技術や法律、経済の英知を全国に波及させようとした。  考えてみれば、1300年前の聖武天皇の国分寺や国分尼寺のネットワーク整備も、東大寺で行った当時先進の仏教哲学などの学術研究を全国に行き渡らせる装置だったと言える。  唐突だと思われるかもしれないが、150年前の日本の学校づくりの情熱がそのまま息づいているのが、今回紹介するラオスなのだ。  そこで狂気を発揮している日本人・谷川洋(アジア教育友好協会AEFA代表)の物語である。詳しくは本文に譲るが、谷川はすでにベトナム、ラオスなどに300校の学校を日本人の寄贈で建てている。    私もすでにラオスで12校の公立校の創立者(ファウンダー)となったが、読者ももし興味を持ってもらえるなら、AEFAにアクセスして新たなファウンダーになってもらえると嬉しい。  そこには、今でも「学校は地域社会の希望の象徴だ」という教育の原点があるから、それをなるべく多くの人に目撃してほしいからだ。  さて、コロナ後の新しい学校像については、オンラインをどのように用いるべきなのかも含めて、12日(火)22時からのNewsPicks「The UPDATE」で語らせてもらおうと思う。こっちにも、ご期待ください!
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自分と周囲の「共犯関係」が、プロジェクトに火を付ける
NewsPicks編集部
藤原 和博元リクルート 元杉並区立和田中学校校長
私が2008年に和田中学の校長としての任期を終え、その年の3年生と一緒に卒業する際、40年使っていたセイコーの腕時計が壊れたのは偶然だった。  結局、この「偶然」という機会や人との出会いをどう生かすかなのだ。  なぜ、その時、ローレックスやパテックフィリップなどのブランド腕時計を買わなかったのか?・・・ここにはちょっとした理由が作用している。  私にはロンドンとパリで家族と2年4ヶ月生活していた経験があるので、親しい英国人やパリジャンがいる。  中には、赴任した当時、リクルートの関連会社と提携させて「じゃマール」発刊(今の「メルカリ」の機能を25年前に雑誌でやろうとして失敗)につながった会社をのちに大手情報グループに売って巨万の富を得たユダヤ系大富豪や、ヨーロッパ最大の不動産会社の役員として活躍する友人も。  すると、もし私がスイス・フランスメイドのブランド時計をしてヨーロッパに現れたら、彼らが笑うと思ったのだ。  「カズ、なんであなたが我々が生み出したブランドの時計をしているの? 日本にも腕時計メーカーがあるし、腕のいい時計職人がいて、その伝統文化が根付いているだろうに」・・・とパーティーでちょっと皮肉られる姿だ。  同じ話をG1サミットで一緒の星野リゾートの星野社長から聞いたこともある。  彼の留学先のビジネススクールでの話だ。それぞれの民族衣装で現れて良いサプライズパーティーに彼はスーツで行った。クラスメートは皆「なんで和服を着てこないの?」と蔑んだわけではないのだが、その時、私と同じことを感じたという。  将来、自分が日本で展開するホテルが、最先端であっても洋式の延長であったら、彼らが日本に遊びに来てゲストとして泊める時、やっぱり恥ずかしいんじゃあないかということ。  軽井沢で育った星野さんには、古い「ほしの」の旅館はかっこ悪いというコンプレックスがあり、帰国したらバリバリの洋式ホテルで勝負しようと考えていた。  でも、彼はそうしなかった。星野リゾートの、あの旅館っぽいネオジャパネスク感はこの時生まれたのだ。私の腕時計も、この考えの延長にある。  よかったら、この限定品の腕時計買ってください。最後は宣伝でした(爆笑)。  https://www.costante.co.jp/SHOP/398074/list.html
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1台300万円。奈良で生まれた「型破り」のかき氷マシン
NewsPicks編集部
藤原 和博元リクルート 元杉並区立和田中学校校長
300万円のかき氷製造機は非常識だ。読者も売れるわけがないと思うだろう。  でも、その「狂気」のマシンは奈良の起業家のもとに集った製造メーカーを含めた関係者の内に眠る「狂気」を引き寄せてプロトタイプが完成し、夏にも製品化されようとしている。    覚えている人もいるかもしれないが、秋にNewsPicksにこの「狂気」の起業家・上田勝さんを紹介した時には予定価格が200万円だったのだが、結局、金型を作るわけにはいかず、一つ一つの金属部品を手作りして組み上げるしかなかったので、受注生産での300万円(これも予定価)になった。  まったく馬鹿げている、と私も思う(笑)。  でも、私には次に述べるような経験があるのだ。30年も前の話になるのだが、友人からある人物を紹介された。うろ覚えだから細部は正確でないかもしれない。  彼は二十歳になった誕生日に父親からいきなり自分の貯金通帳に7000万円振り込まれたのを知った。父親は高名な医者で、自分も医学を目指す道にいたが、一生分の小遣いの先払いだったかもしれない。  父は息子にある条件を出した。これをそのまま貯金したり、金融商品に投じて増やそうとしてはいけない。何かに一発で投じてみろというのだ。  普通だったら、マンションを買って一人暮らしをしようとするだろうし、サラリーマンだったら、もっけの幸いで7000万円を頭金に1億円を超える高級マンションのローンを組むのが落ちだろう。  ところが彼はそうしなかった。  当時、車好きだった彼は、映画007で有名なアストンマーチンのヴィンテージカーをポンと買ってしまったのだ。  まあ普通だったら「バカ息子、ここにあり!」という典型的な話で終わる。  ところが、ところが、そうはならなかった。  なぜなら、買った翌日から世界中の金持ちからの問い合わせが相次ぎ、「君の車を譲ってくれれば石油の利権の一部を渡す」とまで要望される存在になったからだ。つまり、一発の買い物で、彼の世界におけるポジショニングが変わった。  まったく予想外のハイエンド人脈の土俵に意図せず登ってしまったことによって、彼の存在が変態(メタモルフォーズ)し人生のモードが変わる。  私は、この「狂気」のかき氷製造機の開発を「やろう!」と覚悟してくれた池永鉄工の池永社長と上田さんに、この「脱皮」が起こる可能性を観ている。
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【藤原和博】己に眠る「狂気」で、沈滞を突き破れ
NewsPicks編集部
藤原 和博元リクルート 元杉並区立和田中学校校長
コロナが警告してくれているのは、「一斉」にいい子をやるシステムはそろそろ危ないよ、それぞれ「バラバラ」に、ときには悪ガキしないとみんなが似てきてヤバイし、生存確率も下がっちゃうよ、ということでしょう。  だから、この連載は、個人の中に眠る動物的な「狂気」(あるいはすべての少年にあったはずの幼児性)を起爆剤にして、ビジネスでも人生でも、同じコロナがもたらす沈滞を打ち破ろうという趣旨です。  明日から6日間で3つの物語を語ります。  一つは、自分へのご褒美にブランドを買う人は多いですが、そのお金を投ずれば、自分でブランドを立ち上げられちゃうんじゃあないかという物語。  二つ目は、いきなり超ハイエンドの商品を作っちゃって、それを買って使えるお客さんをあとから探すというマーケティング無視の商品開発は可能かという物語。  三つ目は、日本の子供達のコロナ下でのオンライン学習には1校に5000万円を投じてWiFiを設備する必要があるが、そのお金があったら途上国ラオスでは義務教育学校が10校開校できるという物語。ここにはキンコン西野亮廣さんも登場する。  うーん、天秤にかけるわけではないが、どうなんだろうと悩んでしまう。  いずれも、ちょっとした「狂気」を発動した結果、バラバラな関係者の中にある「狂気」が共鳴してエネルギーが集中し、イノベーションが始動したケースです。  自分の時間の1割を「バカげたこと」に投じることで、事なかれ主義から事あれ主義に変じ、人生をもっと芸術的に生きられるのではという提案も含んでいます。 P.S. コロナ後の教育の未来と「オンライン学習」の関係については、5月12日(火)22時からのNewsPicks番組「The UPDATE」で語らせてもらいます。
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