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「外部の目」のない社内ベンチャーは失速する
伊佐山 元WiL LLC Co-Founder CEO
最終回ですが、今回のインタビューで私が主張したかったのは、これからは大企業であろうとなかろうと、誰もがベンチャー精神を持ち、「何かおかしい」と思う感覚を大事にして、それを解決することを通じて商売をするという自発的な動きが大事になる時代だということです。組織も国も、結局は「人」で構成されている以上、誰かがやってくれるから、面倒臭いことから逃げてゆく、という人間が多い国ほど輝きを失うのだろうと考えています。
今後日本の産業がどのような変遷を経て、再度世界に出てゆくのか(出てゆけないのか)、それは全て「人」の社会を良くしたいという心持ちであったり、今までと違う習慣であったり、日本を誇りに思いたいという人がどれだけいるかにかかっていると思います。WiLとしては、そういう人材を少しでも増やせるように今後も頑張りたいと思います。
【志賀CEO】大企業は「出戻り社員」を歓迎せよ
伊佐山 元WiL LLC Co-Founder CEO
シリコンバレーでは、大企業で働いた人間が脱藩し、様々なベンチャーお互い支援しながら活躍する仕組みを、俗に”マフィア”と称して、その繋がりの強さと、相互扶助の精神を讃えている。決済の会社ペイパルのマフィアからは、Youtube, Linkedin, Yammer, Yelp始め、多くの著名VCも生まれている。Googleやfacebookでもマフィアの活躍は目覚ましい上に、複数回出戻りしている社員も多い。
こういった慣行は、日本企業ではまだ珍しいが、今後は日本の大企業も、この”マフィア”システムを上手く構築したところが活躍すると思っている。そのためには、兼業や週末起業などを許すことで、個人としても付加価値を埋める人間を育てる人事政策や経営が必須だろう。
『やり抜く力 GRIT』の著者が説く「天職の見つけ方」
伊佐山 元WiL LLC Co-Founder CEO
「仕事を選ぶときはいつも、それが人の役に立つことなのかどうかを考える」
「私には世界をより良くする責任がある」
今本気でこのような思いで働いている日本のサラリーマンやベンチャー経営者はどれくらい存在するのであろうか?日本の社会が一定の豊かさと居心地の良さを体現したからというもの、このような熱い思いを真剣に持って働いている人は少ない印象だ。
金儲けになるから、面白いからという理由だけで働くことが悪いとは思わないが、シリコンバレーで成功したビジネスマンを見ていても、結局一番金持ちになり、興味の尽きない仕事を続けているのは、絶え間ない「人」への関心と、「社会」への貢献を意識している人間だ。
最近のシリコンバレーの公教育では、子供の頃から社会でのボランティア、アルバイトやインターンでのビジネス経験、さらに外の世界に出ることで、自分の社会での役割や居場所を見つけるプロセスも、学業以上に重要視されている。日本の教育の現場でも、そのような「学び」も奨励することで、視野角を広げ、目線の高い人材を増やして欲しい。
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