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台風8号 このあと宮城~岩手に上陸の見込み 災害への警戒を
NHKニュース
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
腐っても鯛ならぬ、腐っても台という言葉は気象の関係者の中では昔からよく言われる言葉です。台風としては大して強くないように見えても、普通の低気圧とは異なり、熱帯の湿った空気の塊が台風であるから、そこで発生する災害について油断してはいけない、まず予報を伝える側の人間がそれを十分理解していなければならない、というニュアンスの言葉です。 今回は宮城県に上陸する初の台風ということになる見込みです。そして台風の進行方向の右側に位置し、特に湿った空気がぶつかる岩手県の太平洋側を中心に150mm前後の雨量となる見込みで、これは岩手県の太平洋側としては平年の7月の1か月分の雨に相当します。一日で1か月分の雨量などとなると、なにがしかの災害が発生する可能性が高くなってきます(例えばドイツを中心とした洪水は、一日で2か月分の雨が降ったことによるものでした)。 確かに今回の台風は中心付近には台風の眼を構成する活発な積乱雲がなく、台風らしくない形をしています。上空の寒気による渦とつながって、ようやく回転センスを維持しているだけという冷たい見方もできます。しかし、腐っても台とはまさにこのためにあるような言葉のような気がしています。どうぞ油断せず、避難したほうがいいかな?と思った時が避難のベストタイミングであることを常に意識しておくようお願いいたします。なお、夜間に車で避難した結果いつもの道がすでに濁流に呑まれていたなどという例もありますので、今のうちにここなら大丈夫、この道なら大丈夫、というあたりをつけておくことをお勧めします。
台風8号 今夜遅くからあす未明 東北に接近・上陸の見込み
NHKニュース
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
今回の台風は渦が二つ並んでいるような状態が続いていましたが、25日から本格的に渦が分かれ始め、現時点では西側に進んでいる渦が中心として解析されています。もう一つ北東側にも渦があり、徐々に弱まるとみられているものの、南からの湿った空気を引き込んでいて、強い雨雲を発生させる可能性がある状態です。この北東側の渦も千島列島から北海道にかけて接近する見込みですので台風ではないほうの渦についても注意が必要です。テレビでの台風情報だけではなく地元の気象台からの情報にも十分ご注意ください。 なおすでに関東地方には一部で雨雲がかかり始めています。関東の南東海上を中心にまとまった雨雲があり、上空の渦と一致する27日未明以降はさらに発達する可能性があります。そして台風の回転とともに27日午後からは関東・東北地方に雨雲がかかる可能性がありますので、台風が接近している割に大したことないぞと油断したところに活発な雨雲がかかり、風も強くなるということになりかねませんので、特に東北地方の太平洋側では注意が必要です。 また台風が日本海に抜ければ、台風一過で晴天かと思いきやそうでもありません。上空の寒気がまだ居座るために東日本を中心に大気が不安定な状態が数日続く見込みで、引き続き局地的な大雨に注意が必要となります。どうぞ最新の気象情報をご利用いただき、ハザードマップ上でご自宅などが土砂災害や浸水の被害想定区域に入っていないかの確認をお願いいたします。
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高温多湿の東京、ジョコビッチ選手らは時間帯の変更を主張
CNN.co.jp
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
実は、7月から8月が一番暑い時期なのは日本の気候の一つの特徴です。同じ北半球でも、たいていの地域は6月が一番暑く、7月後半からは暑さは峠を越えてきます。日本の暦でも8月に立秋がありますが、これは大陸の中国からきた暦だからです。 大陸では、暑さというのはおよそ太陽の高さと一致します。ですから、6月下旬の夏至のころが最も暑く、その後は暑さは落ち着いてくるのがふつうです。ところが日本は周囲を海に囲まれているため、海が暖かくなる時間が必要なため7月後半から8月が最も暑くなる時期となっています。加えてその海に暖かい海流である黒潮があるため、湿気もたくさんあり、いわゆる高温多湿という環境にあるのが8月の東京だということになります。 オリンピックの歴史を紐解いてもあまり低緯度地域での開催は例がなく、1996年のアトランタオリンピックがやはり同じ時期であったために暑さ対策が取られていますが、その他は時期的に夏場でない(2016年のリオは現地の冬、1968年のメキシコも10月)などの理由で今回ほど暑さが問題になった例はないかと思われます。 今後オリンピックを低緯度地域で開催することを意識すれば、競技の大半を屋内で行うのが良いようにも思われますが、商業主義への批判もあり、大金をかけて屋内の競技場を多く用意するのも難しく、難しい運営を迫られることになるのかもしれません。
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台風8号 27日(火)頃に関東や東北に接近・上陸のおそれ
ウェザーニュース
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
この7月以降の環境場は、太平洋高気圧が北に偏っていて日本の南ががら空きになって熱帯低気圧の巣になっているのが特徴です。この熱帯低気圧の巣から発生したのが現在東シナ海にある台風6号であり、昨日発生した台風8号となります。上空の寒気の周りを回るように北西に進んで北日本から東日本のどこかに接近、上陸する可能性が出てきています。 まだ台風の進路予報の不確実性が高く、台風がいつ、どこに上陸しそうなのかがよくわかっていません。数値予報の中には予報円の中心付近を素直に進むと予想するものもあれば、関東に一旦近づいた後足踏みし、その後北海道へ進むと予想するものもあり、まだどういった進路を取るのかということが精度高く予報されているわけではありませんので、いざという時の備えを幅広く持っておく必要があります。 あえて類似した経路をとった台風をいえば、2016年の台風10号です。岩手県や北海道に記録的な大雨をもたらして被害を出しました。この台風も進行方向右側にあたる地域では湿った空気を運んでくる見込みで、特に普段あまり大雨とならない地方で大雨となる可能性があり、それによる被害が発生することに十分な警戒が必要です(最近のドイツの大雨と同じです)。週明けすぐに準備を始める必要がありそうですので、どうぞ最新の気象情報にご注意ください。 また今後も日本の南に熱帯低気圧の巣がある状況が続きそうですから、8月にかけて引き続いて台風に対して注意が必要となりそうです。
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もはや水中で過ごすようなもの なのか? 「湿度100」がパワーワードすぎてSNS騒然!
BCN+R
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
実は、相対湿度100%となることは気象学的にはそう珍しいことではありません。たとえば窓やコップに結露している(汗をかいている)のはその表面で相対湿度が100%となっていることの現れです。ただし、霧が発生したり雲のように人間の目に見えるようになるかは別の話で、空気中に水が結露する核となるものがないとなかなか霧は発生しません。 問題は人間の社会生活のほうで、たとえばお風呂場であるとか、洗面台のタオルであるとかというものは、外気にさらしておけば乾く前提で考えられていますが、これが湿度100%となるとほぼ乾くことは期待できなくなります。生乾きの洗濯物が抱える問題と同様、すぐにカビや菌が繁殖してしまうのが問題の一つです。乾燥機やエアコンの運転により室内の空気はある程度乾いた状態を保つことが必要となりますのでご注意ください。なお、体の表面からの熱の発散も、汗が乾くことによる蒸発熱の発散を前提にしていますので、湿度100%ではそれが得られずに熱中症になるリスクがあがります。この場合は水分補給だけではなく適切なエアコンの使用が必要となる場合もありますので、特に高齢の方で暑さを感じにくくなっている方ほど注意が必要となりますのでご注意ください。
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独・ベルギー洪水の死者120人超に、行方不明約1300人
Reuters
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
大雨となったのは主にドイツのライン川から西側の地域で、ラインラントと呼ばれる地方です。西ドイツの首都であったボンもこのエリアにあります。 現地時間の14日から15日にかけて特に強い雨が降り続いたとのことで、報道によればケルンでは24時間で154mmの雨量となったとのことです。日本の感覚からすると大雨でもないように感じますが、現地では7月の月平均雨量が87mmとのことですので、一ヶ月の雨量の2倍近い雨が一日で降ってしまったことになります。日本で近いイメージの大雨となったのは、例えば2019年の台風19号(東日本台風)のときに各地で洪水が発生しましたが、あの時もおよそ一ヶ月の雨量の2倍程度の雨が一日で降っていました。 今回の大雨の原因は上空の寒気(専門的には寒冷渦といいます)が居座り、低気圧が移動するのではなく同じ場所に停滞するような形になり、湿った暖かい空気がアルプスの東側を回り込んでドイツ西部に達し、雨が降り続けたためです。日本でも上空の寒気により不安定な天気となり、各地で雷雨が発生しやすい状況がありましたが、上空の寒気が悪さをしているという意味では同じような状況と言えます。 かくも特殊な状況により発生した災害なので、地球温暖化と直ちに結びつけることはできませんが、これも今後イベントアトリビューションなどの手法により、温暖化前ならば稀であった現象が、温暖化によりそこまで稀ではなくなっているということになるのかもしれません。
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飛行機で200万マイル貯めて宇宙旅行という裏技
東洋経済オンライン
12日(月)にかけても大気非常に不安定  大雨による災害や落雷、突風などに警戒・注意
ウェザーマップ
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
梅雨前線の活動が徐々に不活発になってきた代わりに、上空に寒気を伴った低気圧があることが大気を不安定にさせている原因です。前線による長雨はなくなってきつつあるのですが、夕立のような雨が降りやすい状態が来週末にかけて続きそうですから、天気の急変に注意が必要です。 上空の寒気はふつう5000m付近を見るのですが、夏についてはもっと上空のほうが顕著に特徴が現れ、およそ10000mかそれ以上を見ることもあります。今回は普段なら東西に吹くはずのジェット気流が大きく蛇行していて、ついにちぎれて寒冷渦という低気圧性の渦を形成して日本付近に数日居座る見込みとなっています。このため梅雨明けは順次進むものの大気が不安定な状態がしばらく続く見込みです。 たかが雷雨、ではありません。竜巻などで大きな被害がでることもありますし、雹による家屋や農産物への被害も心配されます。また、都市部の雨水排水能力を超える雨となった場合には一時的に都市部で内水氾濫と呼ばれるような状態が発生することがあり、地下室に浸水して溺れてしまう事例が発生することもあります。都市部の排水能力は、場所にもよりますが目安は一時間あたり50mmです。これを超える雨となっているような場合には道路が冠水したり、雨水の下水管から水が噴き出したりすることがありますから十分注意してください。
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