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もはや水中で過ごすようなもの なのか? 「湿度100」がパワーワードすぎてSNS騒然!
BCN+R
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
実は、相対湿度100%となることは気象学的にはそう珍しいことではありません。たとえば窓やコップに結露している(汗をかいている)のはその表面で相対湿度が100%となっていることの現れです。ただし、霧が発生したり雲のように人間の目に見えるようになるかは別の話で、空気中に水が結露する核となるものがないとなかなか霧は発生しません。 問題は人間の社会生活のほうで、たとえばお風呂場であるとか、洗面台のタオルであるとかというものは、外気にさらしておけば乾く前提で考えられていますが、これが湿度100%となるとほぼ乾くことは期待できなくなります。生乾きの洗濯物が抱える問題と同様、すぐにカビや菌が繁殖してしまうのが問題の一つです。乾燥機やエアコンの運転により室内の空気はある程度乾いた状態を保つことが必要となりますのでご注意ください。なお、体の表面からの熱の発散も、汗が乾くことによる蒸発熱の発散を前提にしていますので、湿度100%ではそれが得られずに熱中症になるリスクがあがります。この場合は水分補給だけではなく適切なエアコンの使用が必要となる場合もありますので、特に高齢の方で暑さを感じにくくなっている方ほど注意が必要となりますのでご注意ください。
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独・ベルギー洪水の死者120人超に、行方不明約1300人
Reuters
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
大雨となったのは主にドイツのライン川から西側の地域で、ラインラントと呼ばれる地方です。西ドイツの首都であったボンもこのエリアにあります。 現地時間の14日から15日にかけて特に強い雨が降り続いたとのことで、報道によればケルンでは24時間で154mmの雨量となったとのことです。日本の感覚からすると大雨でもないように感じますが、現地では7月の月平均雨量が87mmとのことですので、一ヶ月の雨量の2倍近い雨が一日で降ってしまったことになります。日本で近いイメージの大雨となったのは、例えば2019年の台風19号(東日本台風)のときに各地で洪水が発生しましたが、あの時もおよそ一ヶ月の雨量の2倍程度の雨が一日で降っていました。 今回の大雨の原因は上空の寒気(専門的には寒冷渦といいます)が居座り、低気圧が移動するのではなく同じ場所に停滞するような形になり、湿った暖かい空気がアルプスの東側を回り込んでドイツ西部に達し、雨が降り続けたためです。日本でも上空の寒気により不安定な天気となり、各地で雷雨が発生しやすい状況がありましたが、上空の寒気が悪さをしているという意味では同じような状況と言えます。 かくも特殊な状況により発生した災害なので、地球温暖化と直ちに結びつけることはできませんが、これも今後イベントアトリビューションなどの手法により、温暖化前ならば稀であった現象が、温暖化によりそこまで稀ではなくなっているということになるのかもしれません。
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飛行機で200万マイル貯めて宇宙旅行という裏技
東洋経済オンライン
12日(月)にかけても大気非常に不安定  大雨による災害や落雷、突風などに警戒・注意
ウェザーマップ
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
梅雨前線の活動が徐々に不活発になってきた代わりに、上空に寒気を伴った低気圧があることが大気を不安定にさせている原因です。前線による長雨はなくなってきつつあるのですが、夕立のような雨が降りやすい状態が来週末にかけて続きそうですから、天気の急変に注意が必要です。 上空の寒気はふつう5000m付近を見るのですが、夏についてはもっと上空のほうが顕著に特徴が現れ、およそ10000mかそれ以上を見ることもあります。今回は普段なら東西に吹くはずのジェット気流が大きく蛇行していて、ついにちぎれて寒冷渦という低気圧性の渦を形成して日本付近に数日居座る見込みとなっています。このため梅雨明けは順次進むものの大気が不安定な状態がしばらく続く見込みです。 たかが雷雨、ではありません。竜巻などで大きな被害がでることもありますし、雹による家屋や農産物への被害も心配されます。また、都市部の雨水排水能力を超える雨となった場合には一時的に都市部で内水氾濫と呼ばれるような状態が発生することがあり、地下室に浸水して溺れてしまう事例が発生することもあります。都市部の排水能力は、場所にもよりますが目安は一時間あたり50mmです。これを超える雨となっているような場合には道路が冠水したり、雨水の下水管から水が噴き出したりすることがありますから十分注意してください。
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カナダで49.6度 熱波は「人為的な気候変動が要因」 論文発表へ
毎日新聞
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
極端な猛暑があったときに、イベントアトリビューションという手法を用いるのは温暖化についての気候研究で頻繁に用いられるもので、例えば2018年の西日本豪雨後の猛暑は産業革命以前の気候なら数百万年に一度の現象であったとか、2020年のシベリアの猛暑も本来なら8万年に一度であったとか、というような分析がされています。これが現在の気候ではどのような確率になっているのか、あるいはIPCCでの温暖化シナリオそれぞれの場合で確率がどうなるのか、などという議論を行い、確率の小さな現象に対しての確率の上昇の程度をリスクの増加とし、その対策のコストがいくらかかるのか、果たしてそれはリスクに対して合理的と言えるのか、といったことを検証するのが最近の温暖化研究の流行りとなっています。 特に産業革命以前と現在の比較の場合、温暖化しているのか否かという議論ではなく、すでに観測された過去のものなのでCO2は犯人ではないとか、そもそも温暖化していないなどという不毛な議論をする必要がないのがメリットです。ただし、気候学モデルの再現性についてはツッコミどころがないとはいえず、研究結果については報道をうのみにせずきちんと検証がなされているかを確認する必要があるでしょう。
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島根、鳥取で線状降水帯 日本海側は豪雨警戒を
共同通信
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
鳥取ではすでに午後6時までの24時間雨量が209mmとなり、通年での24時間降水量としては1979年10月19日の台風20号で観測した200.5mmを上回り、1951年以降の70年間の記録を更新する雨量となっています。その他鳥取県内の24時間雨量としては倉吉で327mmで、1997年7月に西日本で大雨被害があった時の記録を上回って7月としての一位の記録を更新したほか、塩津でも286.5mmとなって、2006年7月に九州から山陰、北陸にかけて豪雨災害が発生した時の記録を上回って通年の記録を更新しました。いずれの地点もまだ今後も雨が降り続けると考えられることから、さらに雨量が増えると考えられ、厳重な警戒が必要です。 今朝方に山陰では顕著な大雨に関する情報が出ましたが、これは一時的に強い降水帯が島根県から一部鳥取県にかかったためでした。今後も明日日中にかけて断続的に激しい雨が降り、さらに降水量が増える見込みです。また先日の神奈川から静岡にかけての大雨のように、線状降水帯がなくとも、累積雨量が多くなることによる土砂災害が発生することも大いにありえますので、自治体からの避難情報が出されている地区については速やかな避難など安全の確保を、またそうでない地区においてもハザードマップ上土砂災害や浸水害の発生しやすいとされている地区の方は早めに避難することを念頭に準備をお願いいたします。 これから夜間になり、いざ避難するとなっても足元が見えにくかったり、すでに状況が悪化してしまって避難できない場合もありえます。動けるうちの避難を心がけていただきますようお願いいたします。
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28人乗りロシア旅客機が墜落か 「全員絶望的」海岸で残骸発見
共同通信
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
ペトロパブロフスク・カムチャツキー航空の旅客機が、ペトロパブロフスクを出発してカムチャッカ半島北部のパラナという町の飛行場に向けて飛行中、着陸前になってパラナ飛行場手前にある海から切り立った崖に衝突し、そのまま破片が海に水没した模様です。 いわゆるCFIT(Controlled Flight Into Terrain)と呼ばれるタイプの航空機事故と考えられます。航空機の機体やパイロットに何も異常がないのにもかかわらず、山などの障害物に衝突してしまう事故のことです。 報道によれば、当時飛行場では低い雲が観測されていたとのことで、特にオホーツク湾最奥部にある現場周辺では海面水温が5℃くらいしかなく、暖かい空気が冷やされて海上に低い雲や霧が存在していたのではないかと考えられます。これが問題の崖付近にも存在し、事故機が高度を下げすぎて崖にぶつかりそうになっているのに気が付かなかったのではないかと考えられます。衛星写真を見ても、オホーツク海奥部に低い雲が広がっていたことが分かります。 なお現場周辺では9年前にも今回と同じ場所ではないものの、やはり海岸線に近い別の山に飛行中の機体が衝突してCFITとなった事例がありました。古い航法機器しか搭載していない機体、古い設備しかない飛行場、少々天気が悪くても無茶をしてしまう文化、など考えうる原因はたくさんありますが、一つ一つクリアになることを願います。
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“熱海の土石流”が訴える「地理教育の必然性」とは?
Diamond Online
谷村 研人国内航空会社 気象予報士
私は小さなころから理科や社会が大好きだったのですが、小学校でも結構ちゃんとしたことを教えています。例えばさすがに土石流については教えないにしても、扇状地は皆習っています。どうして扇形に水はけのよい土地ができるのか、ちょっと考えれば土石流のようなものが上流から下ってくるからだとすぐにわかります。小賢しい教え方をしなくとも、子供は砂場で遊んだ経験からすぐに飲み込みます。 そのように本質からきちんと教えることができていれば、大学受験で地理を選択しなかったからといって、ハザードマップすら見ないで家を買うような人が量産されることはないはずなのです。 もっとも昨今、この問題についてはブラタモリというテレビ番組が明るい話題を持ち込んでくれています。ブラタモリは、地理をはじめとして地質や鉱物、また歴史や文化を横断的に見てくれる番組で、教科の縦割りに苦しむ学校教育の悪い面を見事に補ってくれるようなものです。 お住まいの街でブラタモリをやったら、何がネタになるだろう、といった視点で見ていただければ、水がどこからきてどこへ行くのか、どうして川がここにあるのか、どうして坂が多いのか、などといったことを大いに学べるのではと思います。どうぞ試してみてください。
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