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ゴーン元日産会長の調書採用へ
共同通信
四方 藤治M&A イノベーション コンサルティング 代表
ゴンさんへ、 私が貴方の下で働いていたとき、貴方から政治的発言を聞くことはなかった。北朝鮮による日本人の拉致が大きく報道されたときは、貴方は誘拐(kidnapped)と表現し、独裁政治による暴力的な拉致(abduction)という表現ではなかった。 立場上、政治的言動を控えていたというより、関心がなかったと思っていた。そして、民主制の価値を認め遵法意識が高い、フランスで高等教育を受けた教養人の一人だと評価していた。貴方の、会社経営における、教科書的ともいえる、合理性を尊ぶ姿勢は、それまでの日本人経営者の主観的経営とはまるで違うものだった。 だから、有報虚偽記載という形式的犯罪容疑で拘束し、特別背任へ持ち込んだ、典型的な別件逮捕には、徹底的に争うものと期待していた。 ところが、勾留から解放されたあと程なくして、国外へ「逃亡」した。この映画のような行動は、日頃、冷静な貴方とはどうしても結びつかなかった。 最近、NHKで、10年前のエジプトでの「アラブ春」を題材に、当時、独裁政権に抗して活動していた若者の今を取材した番組をやっていた。 番組では、与党議員に転身した者、家族と離れ外国へ密かに逃れた者、外国へ政治亡命した者、家族のため外国を転々とすることになった者の現在を伝えていた。 はっと気づいたことは、こうした暴力を伴う迫害は、貴方のこれまでの生活では決して遠いことではなかったのではないかということだ。だから、日本での別件逮捕、家族との接見を制限した長期勾留、あからさまな推定無罪の原則の無視には、きっとこうした迫害と二重写しになったのだろう。 残念ながら、日本の司法制度には古い制度の澱があり、冤罪や警察の不正も少なからずあり、また、現在、統制強化へ傾く、「独裁政治」の雰囲気がますます強まっていることは確かだ。 普通の日本人にはまるで映画のシーンのような「逃亡」も、貴方には、「独裁政治」から逃れる、やむにやまれぬ行動だったのだろう。 今、私はこのように思っている。貴方は、何を思っているのだろうか?
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