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なぜ紛争地の人々を取材するのか 安田さんの言葉を聞いたジャーナリストの想い
奥山 真株式会社ミデア 代表取締役
「多くの方が知らないことを知らしめる」ことが、メディア、ジャーナリスト、専門家の役割のひとつだとすれば、安田さんが今回の体験から価値を生み出すのはこれから。今までシリアの現状を知らなかったわれわれは、新しい視点を提示するレポートに触れる前に「価値がない」「ニーズがない」「失敗したのだからジャーナリストとして資格がない」などと切り捨てられないのではないでしょうか。拘束されたという事実に対しては別途検証しつつ、評価はレポートに対してなされるものでしょう。
われわれの社会は、総じて国際的な情報に対して関心が薄く、ジャーナリズムへの評価が低いと思います。その一因として、「擁護派・批判派と大きなレッテルを貼り、それぞれが(なぜか)罵詈雑言を並べてまで自説を主張し合ってしまうこと」「そこに、体制・反体制といったイデオロギーがうっすら乗っかってしまうために、個別事象の是々非々という話がしづらくなってしまうこと(=シリア入りの手法に対しては反対だけど、レポートの意義は理解できるなどという論が成立しづらい)」があるように思います。例えば「朝日・毎日=政権の敵」といった見方が一定層を占め、体制に対する批判が入ると過剰に反応してしまうところとか。
ちなみに、安田さんのTwitterの「日本政府を「自己責任なのだから口や手を出すな」と徹底批判しないといかん。」という言葉を切り取って、彼こそが自己責任論者とバッシングしている方がいますが、原文はこうです。
「戦場に勝手に行ったのだから自己責任、と言うからにはパスポート没収とか家族や職場に嫌がらせしたりとかで行かせないようにする日本政府を「自己責任なのだから口や手を出すな」と徹底批判しないといかん。」
「自己責任という人は、日本政府の規制を批判するのが筋じゃないの?」と皮肉を込めていっているわけですね。自己責任論自体については、「はっきり言って自己責任論というのは論として成立していない」が、「自己責任について否定したことは一度もありません。」というニュアンスです。
批判するにしてもしないにしても、事実に基づいた議論ができなければ、ジャーナリズムを社会の向上に寄与させることは困難です。感情やイデオロギーに依らず、「ここは是だけど、こっちは疑問」と論点ごとに是々非々で話し合えれば、建設的な議論が進むのではないでしょうか。※一部文言整理
「地獄だった」安田純平さん 25日夜にも帰国へ
奥山 真株式会社ミデア 代表取締役
・何よりもまず、ご無事でよかったと思う。中川淳一郎さんのように、近しい人たちの声に心を動かされる。
・世界中にジャーナリストがいるからこそ、戦争や紛争のニュースをわれわれが知ることができる。彼らの活動は、総論としてリスペクトされるべきである。日本政府、日本人という問題ではなく。
・大前提として、糾弾されるべきは拘束した側である。
・国民の安全を守る国の立場と、危険を承知で現場の事実を伝えようとするジャーナリストの立場は、常にせめぎ合うものであり、部分的には対立し続ける。「国を非難したのだから、助けを求めるのはおかしい」などという主張も、「止めたのに勝手な行動をした人を国は助けなくていい」といった意見も、いずれも子供じみていると思う。
そんなことを、考えました。
「国のいうことを聞かないなら、助けなくていい」「必要なことはGoogleで調べればわかるから、彼らのようなひとは要らない」「(聞かれたことに答えているだけなのに)自分のことばかり話しており、先に謝罪すべき」なとという意見に慄然とします。国の立場、ご本人の立場、起こったこと、これから起こりえることに想像力を働かせれば、そんな発想にならないのではないか、と。
追記:「われわれの仲間をこんな目に遭わせやがって!めっちゃ腹立つ!」という声がほとんどないことが、とにかく残念です。
「入れ墨タブー」ニッポンは非常識?
奥山 真株式会社ミデア 代表取締役
大山さんのご意見に賛成です。外国人のみOKとただ仕切れば「なんでアイツらはいいんだ」と反社会勢力の格好のツッコミどころとなる、施設の中でトラブルになれば「出ていってください」から始まる押し問答が他の客に「もう来たくない」と思わせる決め手となる、あの世界の方が無防備な状態でいれば対抗勢力の標的となりやすいなど、想像できる懸念材料が多々あります。
時代が変わったので一律のNGは見直すべき、という主張はひとつの見解として尊重しますが、「認めないのはおかしい」などと理屈やグローバリズムの下に攻撃的に語る向きには、「自分が施設スタッフや客の立場になってみろ。軽々にいえるか、そんなこと」といいたくなります。尤も、そういう方々は、全面開放となって事件が起これば、ひとことで済ませるのかもしれませんが。「施設の自己責任」と。
本件、与党精神や当事者意識をもって語られるべきお話だと思います。
小川榮太郎手記「私を非難した新潮社とリベラル諸氏へ」
奥山 真株式会社ミデア 代表取締役
この方の論は差別的で、到底許容できるものではないとは思いますが、1点だけ。新潮で本を出している作家や、日頃から仕事を受けているクリエイターが「版権引き上げる」「仕事断わる」と、1発レッドカード的圧力を「会社宛てで」かけている状況については、いかがなものかと思います。
批判するならまずは書き手と編集長に対して「説明せよ」ではないでしょうか。表現者が、初手からお金が絡む圧力をかければ、議論している間に売上がどんどん下がっていくので、会社として「早急に延焼防止として休刊!」とならざるをえなくなることもあります。そんな形で、貴重な表現の場を失うのを是とするんですか?
私が、普段書かせていただいているありがたい会社にこんなことがあれば、お世話になっている編集者の顔が浮かぶので、まずは電話して状況をお聞きしつつ、Twitterの1発めは「ちゃんと説明してね」です。表現者が議論をすっ飛ばして最終手段的ヒステリーを表明する姿に、不寛容になった日本の姿を見た思いがしました。あ、小川氏の論理破綻や事実誤認、めっちゃわかりにくい文章についての感想は、高橋源一郎さんと同じです。誤解なきよう。
※文言追記
大坂なおみ全米OP制覇が問う、「日本人」のあり方
奥山 真株式会社ミデア 代表取締役
「日本人らしさ」「日本人としての意識」など、バイレイシャルの方を試したり裁いたりできるかのような発言があるのが残念です。なぜ、そちら側にいられると思えるのか?二重国籍は持って生まれたもので、国によっては変えられない方もおり、どちらかを選択するにしても決めるのはご本人。周囲が日本だ、日本じゃないなどと話すようなことではないでしょう。
大坂さんが、アメリカ国籍を選んだら掌を返すのでしょうか。もしそうなったとしても、自分が生まれ育った国と少なからず縁があり、トンカツやカツ丼を食べたいという発言やおじぎに親近感を抱いた素晴らしいアスリートを、変わらず応援したいと思ってます。
森保氏、代表監督の最有力候補に サッカー協会、26日決定へ
奥山 真株式会社ミデア 代表取締役
JFAは、中長期的なビジョンやアクションプランを公開しており、ブラジルの後にも技術委員会が大会を総括しています。その内容に対して意見がある方には、ぜひお聞きしたいと思ってます。一方で、「”決勝Tに行けて嬉しかったです”程度なんだろう。」などと、事実を確認することなく、「協会はダメありき」な悪意に満ちたコメントに多数の支持が集まる現状を憂慮しています。
FIFAランキングで目標と40位も乖離している現状については課題認識と改善施策をお聞きしたいと思いますが、代表チームの監督やスタッフ、選手の人選ばかりでなく、国全体のインフラ整備や指導者・レフェリーの質向上、クラブと学校教育の連携などさまざまなテーマと課題が存在するという認識で、協会の取り組みにも善し悪しあるでしょう。受け取る側に最低限のフェアネスがなければ、情報公開が有害無益になりはしないでしょうか。
この資料を見ていない方は、一度目を通したほうがいいのではないかと思います。
http://www.jfa.jp/about_jfa/plan/JFA_plan2015_2022.pdf
国の施策強化における視点としては、ひととおり押さえられているのではないでしょうか。これが動き出してから3年経ち、各施策がどう進捗しているのかが気になるので、事情に明るいジャーナリストの方からの発信を期待しています。田嶋さんには、しかるべきタイミングでプランの評価、進捗、今後の見通しや進め方について、あらためて会見等でお話いただければと思います。
代表監督の人選は、中長期的な視点ではあくまでも強化施策のひとつであり、マーケットが動いているなかでは悠長に検討している時間もなかったりするので、「ハリルホジッチ~西野さんと続いたプロセスを受けて、どういった考え方と評価で選んだのか」さえ明確にしていただければ、総括より先に決まる形でもやむなしだと思います。誤解を怖れずいえば、インフラ整備や人材育成のようにベクトルを間違えたら多大なコストがかかるテーマに比べれば、リカバーしやすいのは事実ですので。
いずれにしても、私たちはメディアや協会を悪者にして推測で煽るのはやめて、決定の報やレポートを待ちませんか。本田や川島の件も含めて、1度NGレッテルが貼られるとあれもこれもダメ、みたいなヒステリックでナーバスな話が多いのが気になっています。
働き方改革法案、衆院委で可決=野党は厚労相不信任で抵抗
奥山 真株式会社ミデア 代表取締役
「18連休した人たちが強行採決などというな」「対案を出せ」という非難をされている方に、違和感を覚えます。このたびの働き方改革法案については、質問に対して与党側がきちんと返せておらず、野党の対案も出ていることから、審議し尽くすべきと考えるからです。野党の審議拒否や、加藤さんの不信任案はいただけないと思いますが、「野党がダメだから法案を通してOK」とするべきではないでしょう。「モリカケで国会を空転させている与党に、急いで採決する資格はない」などと法案通過を止めるのがおかしいのと同様に。
また、対案が出ているのに「対案を出せ」と的外れな批判をし、それに気づいた際に詫びもせず、野党が悪いと居直っている方がいらっしゃるのにびっくりしました。何が何でも安倍さんは正しい、何でも野党は間違っている、という宗教のようなスタンスなのでしょうね。自らが間違っているときは率直にそれを認め、その件についての非難は抑えて冷静に整理することは、政治家や官僚だけでなく、声を挙げる私たち自身にも求められるのではないかと思います。
私は、野党がいい提案をしたときにはそれを認め、与党案と合わせて検討するのはとても重要なことだと考えています。われわれが是々非々で与党・野党にモノ申しながら、「いい野党を育てることは、国益」です。マスコミは、与党がミスったことと野党が反対したことを見出しにする記事が多すぎるのではないでしょうか。「強行採決に不信任案で抵抗」などと煽るばかりでなく、「与党案と野党案の論点はココ」「労働者保護の観点では野党案に分があり。ぜひ再考を!」といった解説や提案を増やすなど、法案のクオリティUPに貢献するような打ち出しを期待したいと思います。※いい回し一部修正
「つぶせ」は「最初から当たれ」という意味 日大が主張
奥山 真株式会社ミデア 代表取締役
安倍さんの話になると、「法律違反でなければ問題ない」「直接指示しておらず、下が忖度しただけだ」とトップの責任なしとする方が多いのに、本件では、日大の言い分と学生の会見内容が違っても「トップに責任あり」「日大は見苦しい」「隠蔽工作があったなら、既にクロだ」といった意見が圧倒的多数です。
こちらのモラル高き空気を感じ、ほっとしました。問題があれば、迅速に調査し、しかるべき対応をせよという当たり前のお話が通じていることを確認できて。
日大、レスリングと、「スポーツ団体パワハラ」の話が続いており、これらの向こう側に多くの泣き寝入りが潜んでいるのだと思われます。被害者が匿名で調査を要求できる仕組み、(移籍や契約解除ができるプロを除く)学生団体や協会の活動を監査する団体設立とチェックフロー設計など、パワハラ撲滅のための仕組みが必要なのではないかと思いました。こんなことで、若い芽を折らないために。
テレビ朝日が財務省に抗議 社員へのセクハラ「看過できず」
奥山 真株式会社ミデア 代表取締役
「テレビ朝日がネタを取りやすいからと女性を担当にした」という話は、事実かもしれませんが今のところは憶測です。本件、(理由はどうあれ)女性を担当にしたことが悪ではなく、問題は、
1)取材の方法
2)セクハラを報告された際のテレ朝の対応
3)きちんと対応しなかったのに、テレ朝が後出しジャンケンで抗議していること
です。女性の社会進出、平等ということの未来を本件を使って語れば、「各省庁の事務次官の担当記者は、アタリマエに半分が女性」ということです。女をつけたのが悪いと合唱することは、報道の世界において女性の活躍の機会を狭めることにつながり、ひいてはわれわれがめざしている社会を否定することになりかねません。
一般企業でも、トップクライアントに対しては、男だろうが女だろうが「人たらし」を担当につけるのは普通の判断です。女性営業マンが多い会社にずっといた私としては、「古巣が、担当を女性にしたということだけで、ここまで叩かれたらたまらないだろうな」と思いました。どうかみなさん、冷静になってください。悪いのは、まずはセクハラそのものであり、それを誘発するような手法であって、「女性を担当につけること」ではないでしょう。性差別につながる怖ろしいお話がマジョリティになっているように感じ、書かせていただきました。
「首相案件」はよくある言い方なのに断罪するマスコミの嘘 - 情報戦の裏側
奥山 真株式会社ミデア 代表取締役
これは、論点がずれてますね。「首相案件=不適切な関与=悪」といった言葉の問題ではなく、国会で虚偽の答弁をした可能性が浮かび上がったことと、そう語らざるを得なかった理由がテーマです。
首相を支持されている方は、何かを隠しているようにも受け取れる首相答弁や秘書官の説明について、どう受け止めているのでしょうか。新たなニュースが出てきているなか、あらためてちゃんとご説明いただいたほうが安心できるのではないですか?直接関与の証拠が出てこない可能性が濃厚なのに、記録が残っていることについて「記憶の限りでは会っていない」といった怪しいコメントを残すから、いつまでも終わらないわけでして。
この記事に書いてあるようなことを、首相や秘書官が最初からいっていれば、少なくとも愛媛の備忘録については落着してたのではないかと思います。
福田氏、セクハラ疑惑改めて否定 「全体をみれば分かるはず」
奥山 真株式会社ミデア 代表取締役
セクハラが認定されれば、当然辞職するべしと思いつつ、一方で「実態的にどうなのか?」が気になります。たとえば、下ネタを振ってきたのが女性の側だったら?
熊谷市長や抹茶ぬこさんの主張している「会ったらアウト」「前後がどうあれいったらアウト」というラインについては、概ね異論はないのですが、それらとてわれわれ全体として基準がまちまちです。今回のNPのコメント欄は、そのいい例でしょう。もとい、女性の側からネタを振られたら、みなさんはどうされますか?
「こういう話をしても大丈夫なんだ」と緩む方。「つまんない男だと思われたくないから、乗っかっとこう」と張り切る方。いらっしゃるんじゃないですか?私も、根本はそっち側です(現在は社会通念と職責・立場を認識し、戒めてますが)。
岩田さんがおっしゃる男女平等云々というお話でいうと、「セクハラ不平等論」が大いに気になるところです。女性が男性にきわどい発言をしたときには、「男が細かいことでくよくよするな」的にスルーを強要される空気が漂う場もありますし。思えば、結構されたかもしれないです。セクハラ。イケメンとはほど遠く、いじられやすかったので。
そんなことをつらつら考えつつ、事実が定かでない今は、こんなふうに捉えています。
1)社会として、セクハラに関する合意形成を進めていく必要が、まだまだありますね。
2)今回でいえば、
・福田氏が認めておらず、訴訟を起こすというのなら、彼のセクハラの可能性と女性側がセクハラした可能性がそれぞれある。
・福田氏が丸腰である以上、女性に非があった場合も、録音をうまく編集されれば戦えない。
・報道と裁判にタイムラグがあるため、福田氏が法的に問題がなかった場合も、「ひどいおやじ」等と社会的に断罪されたマイナスは取り返せない。結論が出た頃には情報は消費しつくされている。
3)こういったことを考えれば、現状の福田氏については「職責上不適切な発言があった」と「コト」を咎めるのはいいとしても、「女性を蔑視するとんでもない男」などと「ヒト」を感情的に責めるべきではない。事実としてあるのは、「1対1で会食をし、何らかの流れで不適切な発言をするなど、事務次官として脇が甘く妥当ではなかった」ということに留まる。
今後の状況を見守ろうと思います。感情的人民裁判横行の世に、基準曖昧案件を持ち込むことの怖さを感じつつ。
「首相説明納得できず」79% 「加計、柳瀬氏喚問を」66%
奥山 真株式会社ミデア 代表取締役
速やかに調査して、事実関係を説明するのは安倍政権の仕事です。それをせず、文書が出てきても関係者が「記憶の限りお会いしていない」などと何かを隠蔽しているようなコメントを残すから、「事実を明らかにしてほしい」といわれるのです。もはや「首相の関与」は問題ではなく、後から出てきた情報への対応を含む説明責任を果たすかどうか、オープンでリスクマネジメントできる政権なのかどうかが問題です。
「もっと大事なことがある」といい切れるほど、この問題が大事ではないと思いませんが、「他に大事なことがある」というならそのとおりです。森友、加計とも仮に多少のやりすぎがあったとしても、当初より率直に調査・説明していれば延焼はなかった話。熱狂的な支持者の方々の信頼にも応えるべく、さらなる調査なり証人喚問なり政権主導で幕引きを図っていただければと願っています。
NORMAL
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