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国立代々木競技場、「最年少」の重文に 丹下健三代表作
朝日新聞デジタル
葉村 真樹東京都市大学 教授 / ボストン コンサルティング グループ パートナー&アソシエイトディレクター
1964年築で「最年少」の重要文化財になるのですね! 丹下健三氏の手になる国立代々木競技場は、まさに「前の」東京オリンピックのサブ会場として建設されました。記事中にもあるように屋根全体が吊り構造(大きい方が二本の主柱から吊り橋のように、巻貝のような小さい方が一本の主柱からワイヤーロープで吊り下げられている)でありながら、優美な外部意匠と観客と選手が一体になるような広大な室内空間を実現している。この時、丹下健三氏は50歳前後。まさに脂の乗り切った年頃だが、私は氏の作品でも、これは最高傑作の一つに思う(同じ年、同じく傑作中の傑作、東京カテドラル聖マリア大聖堂も竣工している)。 この時期の丹下健三氏の建築は大胆な建築構造技術を用いることで、外装内装ともに人々に独自の体験を提供するものとなっている。構造だけでなく、例えば国立代々木競技場では制震目的に初めて油圧ダンパーを用いるなど、最新技術を惜しむことなく採用しつつ、施設に付随する周辺施設や景観とのバランスを配慮した配置計画を心掛けるなど、細部に至るこだわりを見せている。 しかし一方で、多くの建築ファンが嘆くように「耐震性の不備」や「経済性」を理由に、このような戦後高度成長期の名建築の多くが取り壊されている。同じ丹下健三氏の手になる1980年代の名作、赤坂プリンスホテルは、わずか30年足らずで解体、跡地には六本木ヒルズやコレド日本橋を手がけた米国の設計事務所と日建設計によるなんてことのないビルへと変わってしまった。 今まさに建築好きの中で話題の一つに黒川紀章氏の中銀カプセルタワービルの取り壊し問題がある。古い古いと言っても竣工は1972年。同じく建て替えが発表された前川國男氏による東京海上日動本社ビルは竣工1974年(当時は景観問題でやり玉に上がったらしい)。 様々な「文化財」足りうる近代建築が次々と消えていく中で、とても素晴らしいニュースだが、これを機にもっとそうした「ちょっと古い」建築にもっと光が当たって欲しい。
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三越伊勢丹、高級衣料品の販売取りやめ 都の要請で(写真=共同)
日本経済新聞
葉村 真樹東京都市大学 教授 / ボストン コンサルティング グループ パートナー&アソシエイトディレクター
この手の話は 「人の移動総量(移動者数x移動距離)×移動先での人的接触数×飛沫曝露数…」のような形で感染リスクを分解した上で議論しなければならない(政府もメディアも国民も)のに、なんだかそれぞれがそれぞれの解釈で話しているからおかしなことになる。 恐らく、ですが、百貨店云々は上記で言うところのどちらかというと「人の移動総量」を抑えるための施策ということかと思います。つまり長距離で集客をさせるような商業床の営業は極力やめてください、という話。「移動先の人的接触」≒「密集」を避けるという施策では「ない」と思います。 「三密」というキャンペーンワードは、最後の「飛沫曝露」を避けるための環境づくりという観点では良いと思いますが、感染防止のための行動マネジメントという観点では、誤解も招きやすいように思います。 お酒が敵視されるのも、飲酒自体が悪いのではなく、飲酒して酔うことで大声になるのはよく目にすると思いますが(飲んでる本人はあまり気づいていない)、そのことによって飛沫曝露が増えるからです。もちろん、たしなんで飲んでいるのにどうして!と怒りをぶつける方がいらっしゃるのももっともな話ではあるのですが、どうしても全員がそのような行動を取ってくれるわけでもないので、全世界的に酒類の販売禁止等は感染防止施策の中に含まれています。 あと、たまに「家庭内感染が多いんだから、外で規制しても意味がない」と言う方も多いですが、家庭にウィルスを持ち込んだ人は全員、家庭外からウィルスを持ち込んでいます。 話を百貨店に戻すと、高級衣料品は「買い回り品」と言って、自然と商圏が広くなります。そうすると広範囲に客を集客することになり、最初の「人の移動総量」を減らしたい立場からはどうしても要請せざるを得ないものとなります。買い回り品を中心にマーチャンダイジングされている百貨店は苦しい面がありますが、スーパーマーケットやEコマースが逆に空前の業績好調をしている中で、同じ小売業を営む者としていかにビジネスを構築するか、腕の見せ所ではないでしょうか?
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