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ソフバンクG支援案、ウィーワーク価値80億ドル未満と評価も-関係者
Bloomberg
石原 圭株式会社div 取締役CFO
この裏にあるストーリーを想像してみます。 ①weworkの状況 まず、weworkは圧倒的に固定費の多いビジネスモデルのため、本当に資金繰りに困っているなら背に腹は変えられないわけで、調達するしかない。 しかし、そもそもweworkは規模もバカデカく調達できる先というのは世界で見てもかなり限定されます。しかも今weworkの評価は地に落ちているわけです。 そうなるとweworkとしては選択肢がほとんどなく、交渉力は極めて弱くなります。 ②ソフトバンク(ビジョンファンド含む)の状況 ソフトバンクとしては過去の投資はもう取り消せないので、なんとか回収するだけ回収するしかないわけです。 ここで株主であるソフトバンクにとって最悪のシナリオはweworkの倒産です。 倒産した場合は売却できる資産が残ったとしても債権者への返済が優先されるため今の状態だと株主へは1円も戻ってこない可能性が高いです。なのでソフトバンクとしては潰さないことが最優先。そのためにはソフトバンクとして資金を注入せざるを得ない。(もちろん資金注入すれば立て直せることが前提ですが) ③weworkとソフトバンクの関係の整理 そのような状況から、weworkとしても調達できる先はソフトバンクぐらいしかないし、ソフトバンクとしても追加資金を注入せざるを得ないので、なんとも微妙な力関係の中交渉が進んでいるんだろうと思います。 株価の値決めにおいては以下の条件を満たす必要があります。 (1)両者共通の必要条件として、weworkが潰れないだけの必要資金を出資すること。 (2)ソフトバンクとしては出資した資金が回収できること。つまり最低でもIPO時の株価「以下」であること。(同額だと出資するメリットがないので、想定時間総額よりある程度下げる必要がある) (3)weworkとしては経営陣の持株比率が下がりすぎないこと。それはつまり株価≒時価総額が下がりすぎないこと お互い協力せざるをない中で、上記の条件を満たすべく交渉が進み出てきた数字80億ドルなんだろうと思います。
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