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【秘話】スタディサプリはなぜ、新規開発を1年止めたのか
山下 悠也livepass株式会社CEO/元JPモルガン金利ストラテジスト
エンジニアは、要件通りにコードを書く人かのように思われるかもしれないが、全くもってそんなことはない。
エンジニアも人間であり、なぜその機能が必要なのかに腹落ちした方がコードを書く生産性が3倍くらいは上がるし、「そのユーザーニーズを解決するためだったらこういう機能の方がいいのでは?」といった創造性のある提案も出てくる。
プロダクト開発においては、エンジニアと顧客の声を共有し、プロダクトのバリュープロポジションを共有しておくことが、遠回りなようで、実は良いプロダクトを作るための近道なんですよね。

金融界に走ったアルケゴスショック、その舞台裏
山下 悠也livepass株式会社CEO/元JPモルガン金利ストラテジスト
投資銀行のプライムブローカレッジ担当者のモラルハザードが根本的な問題だったのではないかと。
ファンドが少数の銘柄に集中して投資していたら、いずれこんな事態が起こることは自然な話であり、投資銀行側がしっかりリスク管理しておかないといけない。おそらく投資銀行のプライムブローカレッジの担当者が、もしアルケゴスが破綻して自身が勤める投資銀行に巨額な損失が出たとしても、せいぜい自分はクビになるだけ。それよりも自身のボーナスを増やすために、アルケゴスと取引をして売買手数料収入を稼ぐことを優先し、ろくにリスク管理をしなかったのだろうと想像します。

【解剖】freee、Sansan、カカオに投資した男の「発掘プロセス」
山下 悠也livepass株式会社CEO/元JPモルガン金利ストラテジスト
ベンチャー企業経営者の目線では、下記③がものすごく腹落ちする。①②④は誰が見てもわかりやすいし、経営者は当然の如く意識する。しかし、③は見落とされがち。
①マーケットがどれだけ大きいか
②マネジメントチーム(経営陣)の質はどうか
③マネジメントチームとマーケットがフィットしているか
④きちんとプロダクトがあるか、あるいはこれから作り得るか
記事の中で取り上げられている、freeeの佐々木氏が、中小企業向けのプロダクトを扱うにあたって、前職で中小企業マーケティングをやっていて、その勘所がわかっていたというエピソードが示すように、経営者がマーケットの内部事情を知っているかどうかが、適切なプロダクトを作れるか、効率の良い販売ができるかどうかの鍵を握る。

【完全図解】誰もが主役。「ステークホルダー資本主義」とは何だ
山下 悠也livepass株式会社CEO/元JPモルガン金利ストラテジスト
ステークホルダー資本主義が台頭した要因は色々あるんだろうけど、一つの重要なきっかけはリーマンショックな気がする。あのときの投資銀行は、自分のボーナスという短期的かつ自分のみを向いた利益追及をしており、それが長期的にサステイナブルかどうか、広い社会の利益のためになるか、という視点が明らかに欠けていた。
短期的な利益追及がサブプライムバブルを引き起こし、それが健全なものではなかった結果、バブルは弾け、金融システムが揺らぎ、実体経済にまで悪影響を及ぼしてしまった。その経験に対するアンチテーゼとしてステークホルダー資本主義が台頭したのはとても自然な流れに思える。
サブプライムバブルに限らず、バブルは多かれ少なかれ短期的・近視眼的利益の追及で起こる。日本の昔の不動産バブルもしかり。そうだとすると、ステークホルダー資本主義の一つの効果としては、企業を長期的利益や社会の公益の追及に向かわせることにより、バブルを起こしにくくする効果があるのかも。
結局人間の性質は変わらないと悲観的に考えれば、より大きなバブルのタネをまいているだけなのかもしれないが。

【1分概要】野村も三菱UFJも損失。「アルケゴス事件」って何?
山下 悠也livepass株式会社CEO/元JPモルガン金利ストラテジスト
リーマンショックは機関投資家起点のショック、LTCMはヘッジファンド起点のショックだったので、ケースとしてはリーマンショックよりはLTCMの方が近いですね。
ただしLTCMのときは、世界中のヘッジファンドが同じようなポジションをとっていたことで事態が悪化したこと、デリバティブが相対取引で、どこにどのくらいの取引があるかがよくわからず、疑心暗鬼を引き起こしたことに比べると、
今は、デリバティブはセントラルクリアリングハウスを通じた取引になっていてポジション把握は可能なこと、それから、同じような損失を抱えているファンドの話が出てこないという点は、LTCM事件との違いですかね。
実は蓋を開けてみたら、同じようなファンドがボロボロ出てきたって話になると少し怖いですが、今の所はそんな感じはなさそう。
金融基盤をAWSのように“サービスとして”提供、Finatextは「次世代の金融機関」を目指す
山下 悠也livepass株式会社CEO/元JPモルガン金利ストラテジスト
Brokerage as a service、そんなところにニーズがあったのか!と驚きをもって読まさせていただきました。
Brokerage as a serviceに至るまでの話は、苦難を伴った試行錯誤の過程が目に浮かぶようですが、普通ならすっ飛ばしてしまいたくなる面倒なステップを着実にこなしているところは、経営者の端くれとして、純粋に見習いたい。
世の中では、Banking as a serviceの方のBaaSが先行している雰囲気ですが、このあたりの銀行や証券といった金融インフラ機能の民主化で、今後どのような世界が実現するか、大変面白い領域だと思います。
緊急事態宣言 21日をもって解除 銀座では期待や不安の声
山下 悠也livepass株式会社CEO/元JPモルガン金利ストラテジスト
緊急事態宣言そのものに意味はなくて、それが人々の行動変容を起こしてウイルスの実効再生産数を減らせるかに意味があるわけですが、緊急事態宣言が行動変容を起こすメカニズムとしては、
1、個人に対するアナウンスメント効果(外出自粛など)
2、企業に対するアナウンスメント効果(社員に在宅勤務を促す)
3、外食店への時短要請による直接的効果
と個人的に整理しています。
1は、いわゆる自粛疲れか、最近はどこに行っても人が多く、ほぼ効果がなくなっている気がします。3については緊急事態宣言解除後も続きますが、グローバルダイニングの例のように、大規模な外食チェーンだと従業員の生活をどうやって守るかと言う問題も絡むので、単純ではない。
個人的には、2が比較的受け入れられやすく、電車の混雑解消や職場でのクラスター発生を防げるので感染を防ぐ効果もあるのではないかと思います。ジョブ型雇用やDXという時代の流れともマッチしますし、緊急事態宣言後も何か実効性のある施策を続けられないものかと思います。
激務のゴールドマン新人バンカーら、勤務は週80時間を上限にと訴え
山下 悠也livepass株式会社CEO/元JPモルガン金利ストラテジスト
長時間働けばその分成長できるからいいという意見と、それとは逆に、長時間働くことは肉体的・精神的によくないという意見があるが、どちらを選ぶかは価値観の問題なので、ポイントはそこではないと思う。重要なのは、雇用者が期待している労働環境と、実際の労働環境の間にギャップがあるかどうか。
私自身、新卒で外資系投資銀行に入社し、それこそ記事にあるような激務ではあったが、それは自分が望んでいたことなので満足だった。もし当時、定時で帰ってね、土日は働かないでね、と言われていたらその方が不満だっただろう。
逆に定時で働くことを期待している人が、入社前は残業少ないよと言われて、実際に入社してみたら週80時間労働だったなら、それは不満だし、キツくもなるだろう。
労働時間は短いことあるいは長いこと自体が問題なのではなく、それが雇用者の事前の期待値とマッチしているかどうかが問題なのだと思う。

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