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「インターン」は仕事体験必須=企業、採用選考を視野―経団連と大学
小野 雅裕NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家
一家言あります。
1. 採用する側からすると、たった30分の面接より3ヶ月がっつり一緒に働く方が、候補者についてはるかに多くのことを知ることができます
2. 履歴書(CV)を見る際は、過去のインターンの経験を、研究室や授業での経験とともに非常に重視します
3. ひとつ良いインターンの実績を履歴書に残せれば、翌年からもインターンを取るのが容易になり、就職に圧倒的に有利になります
4. そのため現在のアメリカの大学生は過度に熾烈なインターン獲得競争に晒されています。最初のひとつのインターンが取れるかどうかの運に、未来が大きく左右されます。
5. インターンを採用において重視すること自体は正しいと僕は思っています。しかしその結果として過度のインターン獲得競争に学生を晒すのが本当に健全なのか、結局は就職活動が3年早まっただけではないか、正直悩むところです
一家言ではなく五家言でしたね笑
ひとつ間違いなく言えるのは、学生は常に弱い立場にあるということ。就職活動と同じで、野放しでは企業がそれをexploitするばかりです。ちゃんとルールを作り、弱い立場の学生に必要な保護を与えることが重要と思います。
火星ヘリ「インジェニュイティ」、歴史的初飛行に成功 NASA発表
小野 雅裕NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家
涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙涙
今日はちょうどシフトの日でした。とはいえ僕の担当であるローバーの走行は行われないため自宅からのリモート作業。朝3時に起き、片耳でオペレーションルームの交信を聞きつつ、もう片耳ではライブ中継を聞きながらリアルタイムで追っていました。
飛行が行われたのは火星現地時間で昼12時頃、カリフォルニア時間で深夜12時頃でしたが、データが地球に届いたのはその3時間ほど後。ヘリのデータは、まずローバー、次に火星を周回するMROという衛星を介して地球に届きます。3時間のタイムラグがあった理由は、MROがパーサヴィアランスの頭上を通過するタイミングまで待たねばいけないためです。
午前3時35分頃、まずローバー側からデータが届いた旨の報告。ヘリからのデータも含まれていると。
すぐにデータはヘリ側に渡され、解析がスタート。テレメトリよりプロペラ回転、離陸、ホバリング、着陸が行われたことが確認され、さらに高度計データが予定通り高度約3メートルで30秒間留まったことが示されたため、この時点で「地球外での史上初の動力飛行」が宣言されました。ライブ中継で拍手が起きたのもこの時。
すぐに画像も処理が終わり出てきました。まず出てきたのは、ヘリコプターの下部についているカメラからの白黒画像。滞空しているヘリの影が地上に落ちているのがはっきりと見えました。その後、ローバー側より、100メートルほど離れたローバーから撮影したビデオが出てきました。
昨日までの経過と歴史的意義はこちら:
https://note.com/pequod_crews/n/n73e3fdaad716
ヘリの機能などについては:
https://uchu-no-hanashi.hiroono.com/mars_helicopter_ingenuity/
みなさん、今、日本では西の空に火星が見えるはずです。ぜひ、見てみてください。そして人類が存在する限り未来永劫忘れられることのなかろう、今日起きたこの意義を考えてみてください。
今日、人類は、二つ目の惑星の空を飛んだのです。
【追記】ごめんなさい、昨日「日本時間22:15より中継」とツイートしたのですが、時差計算間違えていました。見逃した方はこちら→
https://www.youtube.com/watch?v=p1KolyCqICI
小池知事「緊急宣言要請も視野」 「先手対応が不可欠」強調
小野 雅裕NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家
いつも思うのだが、こういうのは予め明確かつ透明的な基準を決めて機械的にやるべきだと思う。いちいち政治家が判断するとどちらに判断しても批判をうけ、決断が遅れる。自粛させられる側からしても、ゴールが明確なほうがよかろう。規制を強化したり緩和したりするたびにいちいち賛成反対の国民的議論が起きていては、どちらの方向の決断も時期を逃す。臨機応変に対応すべきことは、必要とされる政治判断の数を減らすに限る。
ちなみにカリフォルニア基準では、1日の10万人あたり新規感染者が10人以上ならばパープル、6人以上はレッド、2人以上はオレンジ、それ以下はイエロー。それぞれで飲食店やその他サービスの制限が決められている。(新規感染者以外に陽性率も基準。)郡レベルで色分けされる。その基準に照らせば、東京はレッドとオレンジの中間、大阪は明確にパープル。
NASAの火星ヘリ、早ければ19日に初飛行
小野 雅裕NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家
1週間ほど前にプロペラの高速回転試験をした際、ソフトウェアに小さなバグが見つかり、ウォッチドッグ・タイマーが予想外の動作をして試験が停止しました。そのため初飛行が遅れていました。
先日、まずウォッチドッグ・タイマーを手動リセットして高速回転試験をクリア。同時に念のためソフトウェアの修正と地上での試験を行い、火星へ転送して、もし必要となった場合に「惑星間ソフトウェア・アップデート」をかけれるように準備しています。
全て順調ならば初飛行は日本時間19日午後4時半頃だ。地球にデータが届き始めるのが午後7時半頃。そして午後10時15分から記者会見が予定されています。ぜひお楽しみに!
明日配信の #宇宙メルマガ で火星ヘリコプターのここまでの現状と歴史的意義についてまとめた記事を出します。こちらです:https://www.mag2.com/m/0001683785
火星ヘリの機能などについてはこちらの記事にまとめてあります:
https://uchu-no-hanashi.hiroono.com/mars_helicopter_ingenuity/
19日に飛べば、ちょうど僕が運用シフトに入る日です!僕の担当である走行は行われないためリモートになるかもですが、チームと興奮を共有してきます!!!
ワクチン全員分、9月に調達 首相、米製薬会社と実質合意
小野 雅裕NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家
本当に実現するなら素晴らしい!!あとは、対象者のどれほどがワクチンを受けてくれるか、、、
僕はきのう2回目の摂取を完了しました!昨晩は風邪のような症状でかなりしんどかったのですが、今日はかなり良くなりました。症状が出たということはつまり僕の免疫システムがちゃんとコロナの気色悪い毛を認識したということなので、しんどいけど嬉しいです!妻も木曜に一回目を摂取してもらいました。うちはコロナ対策をガチガチにやっていて、僕も妻ももう1年以上、仕事と保育園関係の人以外とは本気で誰とも一切会っていませんでした。ようやく、友達とも会えるかなと思うと嬉しくなります。そして6月に、みーちゃんが首を長くして待っていたディズニーランドの予約をしました!小野家、ようやく終わりが見えて来ました!あとは、日本にいる高齢の両親にはやくワクチンが回ってくるのを願うばかりです。
*誤解なきよう補足すると、僕は過去に喘息があったことから早めにワクチンが回って来ました。Kaiserという病院なのですが、非常にIT化が進んだ医療ネットワークで、向こうから自動電話メッセージでワクチン摂取可能な旨の連絡がきました。
コロナ死者、300万人超す 感染再拡大で増加に拍車
小野 雅裕NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家
つまり、全世界の死因ランキングの4位になるわけですね。
https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/the-top-10-causes-of-death
ちなみに「普通の感染症」の代表であろうインフルエンザの年間の死者数は、29万人から65万人だそうです:
https://www.medicinenet.com/script/main/art.asp?articlekey=208914
今年はマスクやソーシャルディスタンスにより、インフルエンザはほぼ完封されています。たとえば以下の資料。昨年同期の感染者数2万に対し、今年は26件。
https://www.mhlw.go.jp/content/000752481.pdf
つまり、「普通の感染症」を完封するくらい感染対策を徹底しても、コロナは通常の年のインフルエンザの5倍から10倍の死をもたらしているのです。
これでも「普通の感染症に毛が生えただけ」と言えますか?
長年におよぶ自粛に疲れが出てきたのはもちろんでしょう。僕も正直、疲れました。しかしワクチンの接種状況が大きく遅れをとる日本にあっては、今一度危機感をもち、気を引き締めるべきと思います。
反論のある方、数字に基づいた議論ならばウェルカムです。
[追記] 辛坊さん、ご意見ありがとうございます。日本の年間死者数が3万人減ったのは、上記の通り感染症対策によりインフルエンザを「ほぼ完封」したことが主要因と理解しています。一方、コロナは世界的にインフルエンザの5倍ないし10倍の死者をもたらしています。雑な線形外挿であることは承知の上ですが、もし全く感染症対策をしなければ、日本で15万人ないし30万人のコロナによる死者が出たということでは?これまでの日本の死者の少なさは過去の対策の成果であり、これからその対策を緩めればその限りではないのではないでしょうか。
[追記2]辛坊さん、アジア人はコロナに罹りづらいと示唆されているのでしょうか。でしたら、ロサンゼルス郡の10万人あたり死者は白人115, アジア人157, 黒人199, ヒスパニック352です。アジア諸国の死者の少なさは人種的要因ではないことは明らかです。無策ならば欧米並みの死者が出ただろうというのは強ち脅しではないと思います。
米月着陸機、スペースXが開発へ NASAが選定
小野 雅裕NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家
これめちゃくちゃ驚きでした。同僚とも今日話でもちきり。
驚き① 最初は2社選ばれるってプランだったのに、蓋を開けたらSpaceX一択
驚き② (僕だけかもだけど)Blue Origin率いるNational Teamの出来レースかと思ってた
疑問 本気でSLSとオリオンがいらなくなるんじゃ・・・。記者会見で当然その質問も出て、まずStarshipが無人で月軌道に行ってチェックアップして、その後に宇宙飛行士はSLS/オリオンで月軌道へ。で月軌道でStartshipで乗り移る、ということでした。確かに地球への再突入・着陸の部分はStarshipに不安は残るので、宇宙飛行士の命はカプセル型のオリオンに預けるというのはわかるけど、しかしSLS+オリオン+SuperHeavy+Starshipって色々と重複が多いといういうか、もしゼロからミッションを設計したらそうしなかったかなあという気も。
何にしても、NASAのSpaceXに対する厚い信頼の結果であることは間違いありません。まもなく星出さんが乗るCrew-2も打ち上がります!
[追記]記事に若干の誤りがありますね。何が「驚き」だったかを含め、もう少し解説します。
およそ1年前の時点で、3チームが検討対象として選ばれ、初期フェースの研究開発で数百億円ずつが与えられていました。その時のニュースとコメントがこちら↓
https://newspicks.com/news/4869007?ref=user_198783
3つのチームと予算配分額は:
1. Blue Origin率いる"National Team" - $579M
2. Dynetics - $253M
3. SpaceX: $135M
昨年の時点でおそらく多くの人はBlue Originが本命と思ったわけです。それは予算額も現れています。コンセプトも一番王道かつ堅実で、かつチームにはロッキード・マーチン、ノースロップ・グラマン、
あがーーーー、たくさん書いてPick押したら1400字です、と。。。。。ってかNewsPicksさん、早くこのUI改善してくださいよ!!せっかく書いたコメントを消すのは勿体無いのでこちらに全文をアップしました:http://hiroono.com/ja/2021/04/17/spacex_selected_for_hls/

【定点観測】電池ウォーズは「この3年」で、どう変わったか?
小野 雅裕NASA Jet Propulsion Laboratory 技術者・作家
たった3年前のことです。とある日本の大手企業で講演をしたとき、中国の話題になりました。質問で会場の誰かが手を上げ、「でも中国は技術力が・・・」と茶化した発言をし、会場に笑いが起きました。僕はそれを制止し、中国の技術は猛烈な勢いで進歩している、宇宙開発という最先端分野でもそうだ、笑っていてはすぐにウサギとカメになる、そう言いました。
あれからたった3年。もはや「日本の技術力は世界一」という、ほんの少し前の決まり文句はほとんど聞かなくなりました。それどころかパソコンなどに至っては日本が安価な粗造品を作る国になってしまった。ウサギとカメという例えは間違っていたと感じます。昼寝しているウサギと、全力疾走する虎の勝負だったのです。
話題は全く変わりますが、今年のセリーグは全力疾走する虎がウサギの先に立っています。いい感じですね!!

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