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TSMCと協業の形、半導体企業は検討を-甘利氏「自前は無理」
Bloomberg.com
Kenji YamamotoFreelance Writer
半導体関連雑誌で記者をしていた頃、業界で耳にした半導体メーカートップのコメントとして、忘れられない物言いが2つある。 日本企業が勝ちまくっていた1980年代によく言われていた(と伝え聞く)、 「産業構造の話として、他国メーカーは日本企業に今後も勝てないだろう」 というコメントと、 日本企業が負けまくってた2000年代にリアルタイムで耳にしていた、 「産業構造の話として、日本企業は他国メーカーに今後も勝てないだろう」 というコメントの2つ。 勝てば思い上がり、負ければ自分全否定。 お猿さんみたいだな、と。 で、90nm世代あたりからか、とある経産省課長さんは「300mmFabは1~2社に統合しないと日本は勝ち残れない」と強く発信し続けていたけど、どこもそれに応じなかった。 半導体メーカーのトップは皆、「うちはウェーハから最終セット製品まで持つ垂直統合ならではのシナジー効果が云々」とかいう、いつもの建前を並べるだけ。 その結果が今の凋落(滅亡?)につながる理由の1つだと感じる一方で、今思うと、実は彼らもそうなることを最初から見通してたように思える。 それでも彼らが統合を厭がっていた本当の本当の理由は、サラリーマン出世街道の“アガリ”として人生を賭けて手に入れたトップの地位が、統合によって失われるかもしれなかったからではないかな、と。 だから、エルピーダ坂本さん、ソニー久夛良木さん、(今となってはいろいろ言われてるけど)NANDで攻めていた頃の東芝西田さん等、何人かの例外を除いて、日本半導体メーカーのトップの多くは、リスクを冒してまで海外勢と戦う“意思”自体がはじめからなかったように思う。 「リスクを冒してもいいよ? 俺が退職金ゲットしたあとにね!」みたいな。 当時、もしそういう根性で仕事をしていて、そしてその性根が今でも残ってるなら、どことどう協業したって結果は同じだと思う。
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