Picks
110フォロー
2084フォロワー


D2Cブランドを集めた“新時代のデパート” NYのショーフィールズが21年内に日本進出へ
松下 久美ファッションビジネスジャーナリスト
体験型ストアの代表である米国発「ショーフィールズ」が年内に日本に上陸と! これは楽しみです。
オンラインだけで売ってきたD2Cブランドや、アート作品などを、体験ツアー型で紹介するプログラムなども実施していて、【RaaS(小売りのサービス化)の一つとして】【可変式ストアとして】【リアル店舗のあり方の一つの指針となる店として】、注目してきました。
ルミネと米「WWD」とのオンラインカンファレンスで明かされたとのことなので、ルミネに1号店を出店するのでしょうね、きっと。

【1分グラフ】ドンキ、アメリカの「900億円スーパー」を買う
松下 久美ファッションビジネスジャーナリスト
今回買収した「Gelson's(ゲルソンズ)」は、ロサンゼルスを代表するセレブ御用達のプレミアムスーパーマーケットですね。ハリウッドやサンタモニカ、マンハッタンビーチなど、南カリフォルニアに27店舗を展開しています。デリ(惣菜)が美味しくて種類が豊富といわれていて、イートインやワインバーなどがあり、観光客が行っても楽しめると人気のお店です。
ドンキを展開するPPIHによると、創業70年の歴史があり、新型コロナウイルス禍でもブランドに対する安心感と、ロイヤルカスタマーの強い支持を受け、市場シェアを大きく伸ばしている」とのこと。
農産品(たとえば和牛など)を中心に、日本の高品質商材の輸出・販売のプラットフォームとしても期待しているようで、1+1=2ではない、シナジー効果の発揮ができるのではないでしょうか。
SDGsブランド消費者ランキング、トヨタが圧倒的1位を獲得
松下 久美ファッションビジネスジャーナリスト
総合1位はトヨタ自動車。SDGs貢献イメージ、SDGs評価得点(重要度×企業評価を基準化し算出)双方で1位を獲得。
2位は「ESG経営のトップランナーへ」と松崎社長が号令をかける良品計画(「無印良品」)ですね。ブランドスタート時の1980年から、「素材の選択」「工程の点検」「包装の簡略化」の3つの観点で、社会や環境に配慮したものづくりを続けきていますね。
そして、全体で7位のファストリ(「ユニクロ」)が、「パタゴニア」や「アディダス」を抑えて、ファッション・アクセサリー部門で1位を獲得していますね。コロナ禍でのアイソレーションガウンやエアリズム、マスクの寄付や、服から服へのリサイクル「RE.UNIQLO」の活動などが効いてそうですね。
ファストファッションの王者ZARAなどが中国で低迷 デジタル化の波に乗り遅れ
松下 久美ファッションビジネスジャーナリスト
ZARAを擁するINDITEX(インディテックス)社がECに乗り出したのは2010年代に入ってからで、かなり後発だったといえます。
週2回、新商品が店舗に納品される一方で、売れ行きや世の中のトレンドに合わせて、追加商品や新規企画商品が2~3週間という短いリードタイムで生産可能なビジネスモデル有しており、まさに「ファストファッションの雄」と言えます。ただし、中国では、トレンド商品を同じかそれ以上のスピードで生産することが可能ですし、差別化することは難しかったようですね。
ちなみに、オンラインで販売する商品は、社内のいくつもあるスタジオで次々と撮影をしたり、特集を組んだりするのですが、ユニクロのように品番数が絞り込まれているブランドに比べて、多品種型のインディテックス社では、オンライン向けのコンテンツ作りだけでも相当な労力がかかります。
いかに軽々とスピーディに魅力的なコンテンツを作れるかが勝負を分けます。作り込むより、ライブ配信をしたり、人気のSNSプラットフォームに合った表現方法をするなど、コンテンツの作り方も変わらなければなりませんね。また、KOL(インフルエンサー)の起用方法なども含めて、現地(ローカル)の裁量や意思決定が強くなる必要がありそうですね。
ユニクロが西海岸1号店の閉店を決定 サンフランシスコのユニオンスクエア店 NY34丁目店も閉鎖済み
ファーストリテイリングが脱炭素へ 気候変動対応をサステナの重点施策に 環境負荷を減らしポジティブへ(松下久美)
松下 久美ファッションビジネスジャーナリスト
執筆しました。
ファーストリテイリングが実質的にカーボンニュートラル、さらには、カーボンポジティブを目指すことを公に発表しました。サステナビリティ、そしてESG経営においては、情報発信、説明責任が非常に重要で、ファストリも今回、新しいサステナビリティレポートを発行しました。
その巻頭の、柳井社長と、経済学者で思想家のジャック・アタリ氏との対談、しびれます!キーワードは「ポジティブソサエティの実現」「命の経済」「利他主義」でした。
新田さんによる、ファストリのサステナビリティの20年の軌跡については、サステナビリティのロードマップとしても学びが大きいと思います。こちらについては、別途記事化する予定です。

テクノロジーが支える「サステナブル・ファッション」最前線
松下 久美ファッションビジネスジャーナリスト
極論すれば、サステナブル(持続可能)でなければ人類も企業も生きていけない時代が来ています。とくに未来を憂う若者の意識は、大人が想像する以上に高まっています。
衣服の60%はポリエステル(石油由来)でできています。主力素材であるコットン(農業)は、水も農薬も多く使います。レザーやファー、ダウンなど動物愛護も関係しますし、物流・ロジスティクスも関係します。加工には水や化学薬品をたくさん使いますし、今回テーマになっている廃棄(生産途中で出るものと、着用後のもの、余剰在庫など)も大きな問題になっています。ファッション業界のサプライチェーンはとても複雑なんです。でも、だからこそ、できること、やらなければならないことがたくさんあります。
まずは、エシカルに調達・生産することや、製品寿命を延ばすために、品質を高めること、修理(リペア)やリサイクル、アップサイクル、リセール(再販、二次流通)を行うこと。
そのうえで、廃棄物となったものは素材に戻し、素材そのまま再利用するマテリアルリサイクルを行うか、分子レベルにして解重合・再重合してケミカルリサイクルをするか。
もはやゴミはなく、すべては資源ととらえることが重要です。まずは服もアクセサリーも捨てずに回収ルートに載せましょう。再利用しやすいデザインやモノづくりをしましょう。再生素材やバイオマテリアルなどによる代替素材は技術の進化でたくさん出てきているので、その情報や知識を共有しましょう。
「その服を作ること、売ること、買うこと、着ることで、社会や環境は良くなりますか?」
という視点でモノづくりや販売、買い物をしてもらいたいと切に願っています。

NORMAL