ホーム
21フォロー
184フォロワー
電気自動車は石油消費を減らせない?
粟村 稔AEC Enterprise 代表
発電を化石燃料に頼っている以上、EVシフトしても石油消費量が減らないのは確かです。しかし石油を燃やしていては脱石油の可能性はありません。FCVであっても、水素は化石燃料から作られている以上、化石燃料の依存度は変わりません。しかしエネルギー源を電気にすることによって、自然エネルギーシフトによる将来的な脱石油の可能性はあります。さらに言えばエネルギーを運動に変換するメカニズムとしても、内燃機関よりも電気モーターの方がより理想に近いといえます。事故のない運送をするための制御技術の面からも内燃機関よりも電気モーターの方が優れています。内燃機関にしがみつくための理由が乏しい以上、EVシフトは必然です。EVシフトした時のリスクはやはり電池とモーターです。現在は電池もモーターも希少材料を大量に消費します。希少材料に頼らない電池とモーターの開発がEV社会での必須課題となるでしょう。
ソニーが業績予想を上方修正、営業益6300億円で過去最高へ
粟村 稔AEC Enterprise 代表
ソニーの業績がイメージセンサに依存している現状はソニーにとっては決して手放しでは喜べません。スマートフォン1台で使用されるイメージセンサーの数が増えていることから、需要が大きくなり、シェアを持っているソニーの業績に直結しています。しかし、ソニーが強いのはスマートフォンなどのハイエンド分野だけです。しかも素子では強いがモジュールではなかなかシェアを取れていません。今後どんどん伸びが期待される自動車や一般家電製品などでは価格競争で勝てない。スマートフォンでもまだ搭載数を増やす余地はありますが、搭載数が増えていくとそのうち性能に対する要求が緩くなってきます。そうなった時にソニーのアドバンテージが一気に失われてしまう可能性があります。今のうちにソニーブランドを支える柱を創り上げることが重要でしょう。
アナログ半導体各社、いざ名古屋へ。車載狙い顧客に近く
粟村 稔AEC Enterprise 代表
日本のアナログ半導体は、かつて携帯電話のパワーマネジメントなどで市場を取っていたが、どんどん欧米メーカーに市場を奪われています。セットメーカーも競争に敗れて市場を失っている中で、もはや日本には車載しか市場が残されていないというのが実体です。車載半導体は利益率が高く安定した受注が見込めるというめりっとがありますが、一方では長期間供給しなければならないこと、半導体としてはかなりシビアな品質を求められるなどの厳しさがあります。数量についても、トヨタでも年間1000万台程度なので、例えばパワーウィンドウであっても年間4000万個程度しか見込めないという半導体にとっては決して大きな市場ではありません。自動車だけでは半導体メーカーは成り立たない市場なのですが。
Tesla車の事故は「自動運転機能のせいではない」 運転者が当初説明を撤回 (1/2)
粟村 稔AEC Enterprise 代表
現状のAutoPilotの問題は、運転者が意図したかどうかに関わらず特定の操作で解除されてしまうことにあります。運転者が意図せず解除してしまった場合、運転者はAutoPilotに制御を預けているつもりなのにAutoPilotは何も関与しないということになります。最近の新車は車線追尾や前者追尾が当たり前になりつつありますが、こういう中途半端な装備はそれによって危険を生じさせることにもなりかねません。衝突防止機能も、現在の機能はどれも但し書きがついていて、一定の条件のもとでは作動しないとしています。つまり機能を装備しておいて、その機能を信頼するなと言っているわけです。中途半端な制御機能よりも、サイドモニターや眠気モニター、アルコールチェックなど運転補助を先にしっかりと充実するべきでしょう。
エレキ業界で今何が起きているのか。その真相、深層、生命線
粟村 稔AEC Enterprise 代表
記事は結局IPCの宣伝になっていて、真相にもあまり迫っていないし深層を深掘りもしていません。確かに日本の製品戦略にはグローバルな視点が不足していますが、それよりも大きな問題は今や国内市場においても存在感を失いつつあるということです。それを最も表しているのが掃除機です。今や掃除機のトップブランドといえばDysonであり、iRobotです。国内電機メーカーはそれらの後追いをするばかり。韓国のレイコップにも侵食されています。テレビでも今や最重要部品のパネルは完全に海外に依存してしまっています。何が起こっているかといえば、マーケティングなどよりも基本的な技術開発で遅れをとっている状態になっています。日本市場しか見ていなくてもDotsonのゴミパックを不要にするという需要は十分に予測できたはずなのに、あるいは共稼ぎが増えている中で自動清掃の需要は見えていたはずなのにしっかりとした技術で遅れをとっていることが最も深刻です。実際には同じようなことが自動車でも起こりつつあります。日本国内でなぜVWやBMWのシェアがじわじわと増えているのか。そこには自動車の基本性能を追求する技術開発が置き去りにされている日本メーカーの現状があるのではないでしょうか。
NORMAL
投稿したコメント